中国南方航空〜南航明珠倶楽部（SKY PEARL CLUB） FFP、フリークエントフライヤープログラム、つまり俗にマイレージなどと呼ばれているやつです。JALやUA（米国ユナイテッド航空）などのカード、持っておられる方も多いかと思います。
これだけの数の航空会社がひしめく中国、当然この制度が浸透しつつあります。ハードルは低くはないのですが、中国出張の多い方や中国フリークで1年に何回かは中国の土を踏まないと壊れてしまう方などは会員になっておいて損はないかと思います。特に、ごひいきの地域があれば。
なお、中国特有の状況として、距離をキロメートルで計算することがあげられます。国際標準ではマイルを使っているようですが、日本人にとっても本当はキロメートル表示のほうがわかりやすいのではないかと思います。マイレージならぬキロメージ??。マイルよりも距離を稼いだ気分になれます（笑）。
ここでは私自身で確認が取れた（入会できた）プログラムのみをご紹介いたします。
まだ乗ったことのない（使ったことのない）プログラムもありますが、航空会社の皆さん、私が乗るまで気長に待っていてくださいね（笑）。航空界大改革を控え、消えていく航空会社も出るであろうこの頃、そのうち貴重なカードが出てくるかもしれません。ただし、大合併のあおりを受けて、奨励を使い損ねる恐れもありますが…。
すでに搭乗済みのFFPについて、一言コメント。というのは、積算の確実さなどが、会社によってかなり違うようなので…。
確実に積算しているのが、南方航空と西南航空。両社に対しては、文句なし。南方航空も、素早い加算は立派。FFPに関しては、中国での私の使用率第1位は雲航、第2位は南航ですが、信頼感は南航が私にとっては第1位です。ちなみに使用率第3位以下はいまのとこと混沌としていて、抜きん出る航空会社はありません。雲航、南航に関しては、日本の航空会社を差し置いて、私にとってもっとも親しみのある航空会社です。
雲南航空は積算漏れが数え切れぬほど。「昆明-北京」のデータを忘れられるのは、距離が長いだけに痛い。データ更新能力に問題はないか？使い勝手の良いFFPだけに、この点の改善を望む。でも、たしかに条件は悪くないのですよ。問題は運用。昆明空港に会員用カウンターが出来たことから、昆明がホームエアポートの私としてはもう最初からそこへ行くのが手っ取り早い！?。
海南航空、HPも変更されカードを新型IC式に変更。顧客から「海南航空のサービスは素晴らしい。でも、FFPは問題だらけ」と言われてきたが、いよいよ汚名返上か？
上海航空もきちんと加算するようだ。ただしチェックイン作業がコンピュータ化されていない田舎の空港の場合要注意。
中国南方航空〜南航明珠倶楽部（SKY PEARL CLUB）
12歳以上の南方航空顧客対象。申込書に記入の上、郵送。HPから入会できるという説もあるが確認は取っていません。
搭乗距離累積：Fクラス1.5倍、Cクラス1.25倍、Yクラス格安は、クラスによって減少。
累積距離有効期間：2年後の年末まで。それを過ぎると累積距離が半分に減る。
累積の仕方：搭乗前に航空券裏面へ会員カードと同時に送られてくる会員番号シールを貼付。
奨励券：第一回目は2万km、2回目以後は1万km累積時点で奨励券が自動的に郵送される、というルールだったが、奨励を使う2週間以上前に、事務局へ連絡して奨励券発行の申請をする方法に変更。
額面は5000km/枚。発行の日から1年間有効。この券を南航営業所で奨励と交換する。
奨励交換最低距離：1000km以内の路線のYクラス無料航空券（片道）が1万km分奨励券で交換可能。座席グレードアップは5000km分から。
貴賓会員：2年間の累積距離15万kmで銀会員、20万kmで金会員。
中国南方航空集団成立により、原中国北方航空、原新疆航空のFFPは、南航明珠倶楽部に統一されました。2003年1月より6月1日までの間に、移行の手続きを明珠倶楽部カウンターで行うよう案内されています。
中国新彊航空〜天鵝倶楽部（SWAN CLUB）
2003年1月、南航明珠倶楽部に統合されました。
南航、雲航の里程券。これを特典に変える。
中国東方航空〜東方万里行（EASTERN MILES）東方航空金燕倶楽部、西北航空飛天倶楽部、雲南航空金孔雀倶楽部を１つにまとめ、新しいFFPがスタートしました。
2歳以上の雲南航空顧客対象。私の場合金孔雀倶楽部から自動移行でしたが、機内なり空港東航カウンターなりで申し込めます。HPからも可能だと思います。
搭乗距離累積：Fクラス1.5倍、Cクラス1.3倍、格安券は割引クラスによって差し引き。
累積距離有効期間：3年
累積の仕方：搭乗手続き時にカード提示。雲南公司、西北公司便では機内で読み取りとなっているが、少なくとも雲南公司の便で機内読み取りをしているのを見たことが無い。
奨励券：券は発行しない。東航営業所で直接特典に交換。
奨励交換最低距離：400km以内の路線のYクラス無料航空券（片道）が5000km分で交換可能。アップグレードは3000km分（Y→C）、6000km分（Y→F）から。
貴賓会員：1年間の累積距離7万km、または45回の搭乗で銀会員、10万km、または60回の搭乗で金会員。延長は各々6万km(40回）、8万km（50回）。
中国雲南航空〜雲航金孔雀倶楽部（GOLDEN PEACOCK CLUB）
東方航空東方万里行に切り替えが終わりました。カードの切り替えは、昆明空港FFPカウンターで行いました。また、その後郵送でも送られてきて、名前が英文のもの、漢字のものと2枚になりました（笑）。そして郵送で送られてきた中に東方万里行のルールブックがついていましたので、これをもって金孔雀倶楽部の制度は終了ということのようです。搭乗データも東方航空HPから覗けるようになりました。
海南航空集団〜海航金鵬倶楽部（FORTUNE WINGS CLUB）
12歳以上の海南航空グループ（海南航空、山西航空、長安航空、新華航空）顧客対象。申込書に記入の上送付するか、HP上からもオンライン入会可能（私が試しました）。2001年末に新しいICカードを発行、会員番号も変更になりました。HP上での累積距離確認も可能に。さらにICカードの搭乗時機内読取り方式となったため、会員番号シールを航空券に貼る手間がなくなりました。
さらに、一定金額を海南航空に前納することで、以後10年〜30年、全ての営業路線に半額で乗れる特典に、そのほか数々の特典をつけた金鹿カードなるものがあります。案内書が我が家にも届いたのですが、確かにすごいです。少し紹介します。待遇はグループ（海南、新華、長安、山西）金鵬貴賓会員の上を行くでしょう。ただし、その前納額が、最低5万元（７５万日本円）…。絶句。言わば海南航空グループへの先行投資ですね。これは。でも、海南省に本拠地のある企業を創業した…というケースならば、この投資は有意義かも。詳細を知りたい方は、直接ご連絡いただければお答えできます。私にはちょとこの特典、縁がないです。
搭乗距離累積：Fクラス1.5倍、Cクラス1.3倍、2割を超えない割引割引分差し引き。2割を超える割引は累積対象外。
累積距離有効期間：2年間で3000kmに達しない場合、今までの記録は消去。3000km以上ある場合は、長期有効。
累積の仕方：搭乗時に機内でカード読取り、または海口空港搭乗カウンターでの読取り。
奨励券：奨励券を用いず、累積距離を直接奨励に交換。
奨励交換最低距離：500km以下の路線のYクラス無料航空券（片道）3500km分累積から。同区間のアップグレードは2000km分から。
貴賓会員：1年間の搭乗距離5万km、または搭乗回数45回で貴賓会員。
特記事項：子会員制度（紹介制度）があり、被紹介者が会員となってその人の距離が累積されると、紹介者にも少しマイルがたまるシステムあり。また、累積マイルが足りない場合、1000km100元で距離を現金購入する制度あり。
HUグループの旧会員カードと、廃止されたXWのカード
中国新華航空〜新華航祥鴿倶楽部（XINHUA AIRLINE DOVE CLUB）
新華航空が海南航空グループに加入したことで、本FFPも金鵬倶楽部に編入されることになりました。ついに航空界再編が目に見える形で始まりました。
2001年6月1日付けで新華航空、長安航空の搭乗距離を金鵬倶楽部へ加算開始、8月31日までに新華、長安両社のFFP会員を金鵬倶楽部へ移行、9月1日付で祥鴿倶楽部規約を廃止。
上海航空〜上海航空公司常旅客計画（SAL FFP)
12歳以上の上海航空顧客対象。申込書に記入の上送付、またはHP上からオンライン入会（試しました）。
搭乗距離累積：2001年7月より制度が改定され、オーソドックスな距離換算となった。Cクラス1.3倍、Fクラス1.5倍、Yクラスの割引切符は、割引率によって区別（0.7倍〜0.9倍）。
累積距離有効期限：長期
累積の仕方：搭乗手続き時にカード提示、または機内で集計（POS）。
奨励券：奨励券を用いず累積距離を直接奨励に交換。
奨励交換最低距離：路線距離に応じて。最低区間は昆明〜シーサンパンナ等、Yクラス無料航空券6000km分累積から。上海のホテル宿泊4000km分、ゴルフ場使用7000km分といった奨励もある。
貴賓会員：銀会員は年間25000kmの搭乗、金会員は年間5万kmの搭乗で。延長は、銀22000km、金45000kmで。貴賓会員へのハードルが比較的低い。
特記事項：累積距離によって、中国国際航空の無料航空券との交換、中国国際航空搭乗マイルの加算も可能。上海でのAVISレンタカー使用でも加算対象。。
厦門航空〜厦門航空白鷺里程（EGRET MILEAGE PLUS）
昨年乗る機会があったのですが、そのときはFFPの存在に気が付きませんでした。2000km以上は乗ったのですが、惜しいことをしました（笑）。
12歳以上の厦門航空顧客対象。申込書に記入の上送付、またはHP上でオンライン入会（試しました）。
搭乗距離累積：路線距離に応じて累積。厦門航空便、及び厦門航空が委託運行しているCZ381/2（厦門〜香港）が対象。
累積距離有効期間：長期
累積の仕方：2001年3月1日よりシール廃止。搭乗時に機内で客室乗務員に会員カード提示。
奨励券：5000km累積毎に郵送。1000km奨励券で200km奨励と交換。
奨励交換最低距離：厦門〜福州（213km）ならば1000km券2枚で無料航空券。同区間アップグレードならば1枚で可能。ただし国際線（香港線、マカオ線含む）は3倍の距離と考える。
貴賓会員：1年間に5万km累積で貴賓会員。
中国西南航空〜金鷹飛行里程(GOLD EAGLE MILES）
12歳以上の中国西南航空顧客対象。申込書に記入の上送付。私の場合、先日搭乗時に機内で申込書に記入、空中小姐に手渡しました。申請書を頼んだときの空姐の態度が非常によろしくて、今まで使ったことのなかったこの航空会社が一気に気に入りました。とはいえ南寧〜昆明線を運行していない以上、度々使えるかどうかは別ですが。笑顔で「申請書は1枚でよろしいですか」。そして書き終わって渡すときには「ありがとうございます」。些細なことですが、無表情、投げやり、マネキン人形空姐（こういうのに当たると、これは航空会社の問題と言うよりも空姐個人の問題かもしれないけれど、その航空会社の株は私の気持ちの中では暴落します。）も多いこの国の航空事情だけに、こういう対応をされると気持ちが良いです。
搭乗距離累積：路線距離に応じて累積。Cクラス1.3倍、Fクラス1.5倍、Yクラス割引0.5倍。
累積距離有効期間：第3年目の4月30日まで。
累積の仕方：搭乗時に、カウンターでカードを提示、搭乗記録につけてもらう。
奨励券：なし。会員証をもって営業所に行くか、申請書に記入してFAX、または封書で郵送。近い将来インターネットでも申請できるようにするらしい。なかなか進んでいる。
奨励交換最低距離：1000km以下の路線で、Yクラス8000km。アップグレード（Y→F）4000km。
貴賓会員：年間6万km、または40回の搭乗で商務会員。年間9万km、または60回の搭乗で貴賓会員。
特記事項：2001年8月1日より、CAと相互乗りいれ。2003年1月1日より、条件等、中国国際航空知音倶楽部と揃えた。これは当面の措置で、いずれ知音倶楽部に合併の見込み。
西南航空FFP臨時カード
四川航空〜金熊猫里程奨励計画（GOLD PANDA）
12歳以上の四川航空顧客対象。HPからの申し込みはできません。昆明空港でもまったく宣伝しておらず、あるのか無いのかわからなかったのですが、本拠地成都の空港窓口で申込書をゲット、申請書に記入しました。2001年7月スタートの新しいFFP。
搭乗距離累積：距離に応じて、Fクラス1.5倍、Yクラス割引運賃0.5倍（5割引より安いものは累積せず）。500km以下の短距離路線は500km（Fクラスは800km）と計算。
累積距離有効期間：2年後の年末まで。
累積方法：機内で乗務員にカード提示。
奨励交換：最初に14000km獲得後、以後は6000kmごとに奨励に交換できる。1000km以下の路線Yクラス片道無料航空券が、6000kmより。会員カード、身分証を直営発券所に提示して交換。
貴賓会員：無し
深【土川】航空〜金鵬知音倶楽部（MILEAGE PLUS PROGRAM）2003年3月、改めてインターネットで申し込んだところ、今度は20日ほどでカードとルールブックが届きました。今まで縁が無く、小ぶりの航空会社ですが、ルールブックを見ると条件はまあまあだし、南寧に分公司も作ったし、一度乗ってみたいと思っています。
搭乗距離累積：距離に応じて、Fクラス1.5倍、Cクラス1.3倍、Yクラス割引運賃「×割引率」で計算。
累積距離有効期間：長期有効。ただし当社最長距離航路の10倍の距離を累積した時点で、1年以内に特典交換しない場合、その半分の距離が無効となる。
累積方法：航空券購入、搭乗手続き時にカード提示。
奨励交換：交換する路線の距離の10倍を累積距離から引き落とし。Fクラスは1.5倍、Cクラスは1.3倍。会員カード、身分証を直営発券所に提示して交換。
貴賓会員：年間1万km搭乗で銀会員、年間3万km搭乗で金会員。
その他、以下の航空会社にもFFPがあります。
中国国際航空、
山東航空
中国国際航空は中国西南航空のカード、または上海航空のカードに累積可能、中国東方航空はキャセイパシフィック航空に累積可能となりました。ただし、私が試した重慶〜昆明便は、加算されなかったので香港に問い合わせたところ、「適用外航路」という返事が返ってきてしまいました。このあたりのルールがよくわかりません。
中国国際航空は米国ノースウェスト航空（世界規模ではウイングスグループ）のFFPと一部提携を始めています。また、ルフトハンザ航空（世界規模ではスターアライアンス）との提携も始めました。中国東方航空は香港キャセイパシフィック航空（世界規模ではワンワールドグループ）のFFPと提携。南方航空は、正規運賃のみ米国デルタ航空（世界規模ではスカイチーム）のFFPに加算できるらしいです。
さて国際グループに最初に本加入するのはどの航空会社でしょうか。