中国の飛行機

中国航空界再編に関するニュースをUPしました。海南航空集団は第4の航空集団となることができるか?という趣旨のものです。→記事を見る

Y-7型国産旅客機が引退しました。2001年、武漢航空で乗ったのが、最初で最後となりました。
武漢航空Y-7型

概況
 中国の空は、思いのほか自由化されている。以前は国営の中国民航1社だったが、80年代末より改革が進み、現在ざっと二十数社がしのぎをけずってきた。内訳は旧民航の分割民営会社9社、民間または省政府などが設立した民間系12社、解放軍系1社(香港、マカオ、台湾を除く)。これでも一時よりは少し整理されてきている。現在、空港は色とりどりの各社機材にあふれており、サービスもこの10年で飛躍的に向上しているようだ。
 しかし、2000年、各航空会社が国際競争に耐えうる体力をつけるため、旧民航系航空会社の三社集約が国策として打ち出され、2002年10月、中国航空集団(原中国国際航空、原中国西南航空、原中国航空)、中国南方航空集団(原中国南方航空、原中国北方航空、原中国新疆航空)、中国東方航空集団(原中国東方航空、原中国西北航空、原中国雲南航空)が装いも新たにスタート。2003年1月1日より、中国航空集団は「中国国際航空」、中国南方航空集団は「中国南方航空」の統一名での運行になっている。さらに2003年3月より統合が遅れていた東方航空集団も「中国東方航空」での運行に統一された。また海南航空集団では、2002年10月27日より四社共通の航空会社コード、HUを便名に使っており、一足早い統合を完了している。
 1年前にはあまり信用していなかった航空大合併が、いよいよ現実のものとなり、中国の変化のスピードの速さに戸惑っている。親しんできた各社が消えていくのは非常に残念だが、国際水準に近づきつつあるサービス、そしてなにより安全性の向上に向け、合併後も頑張っていただきたいと思っている。

 一昔前までは旧ソ連製機材などが使われ、安全性に疑いの目を向ける日本の方も多かった中国航空事情、でも今ではほとんどがボーイングやエアバスに置き換わり、空港の様子は西側諸国とそれほど違わない。機材更新のスピードが速く、平均機齢も世界でも有数の若さ、ではないかと思う。圧倒的に多かったツポレフは、今や解放軍系の連合航空くらいでしか使われていない。器用な中国人のこと、操縦技術は高いはずで、機材もそれほど悪くないとなれば、安全性は一応確保されていると、とりあえず私は信じている。
 中国空中小姐(相変わらず愛想の無いことが多いが、これも少しずつ変わる徴候が見られる)と雄大な大陸を眺めながらの中国空の旅をお楽しみください。



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