航空トピックス

海南航空HPより、中国青年報にのった海南航空関係の記事概要を日訳しました。

民航業:“計画外”の小さな木、大きく高く

 7月6日、山西航空をグループ傘下に収めた海南航空公司は、昨年以来4度の合併を行ったことになる。
 過去20年間に世界で200あまりの航空会社連合案が出た。5大連盟は世界の航空運輸量の60%以上をシェアするまでになっている。その中で実力トップは、1997年に成立したスターアライアンスであり、アメリカユナイテッド、ドイツルフトハンザ、日本全日空、スカンジナビア航空、シンガポール航空、タイ航空、等13の航空会社で組織されている。所有機材は2106機、年間旅客数2.9億人、世界市場の19.3%のシェアをもっている。予想では近い将来100の航空会社が各連盟に参加し、8割のシェアを占めるだろうといわれている。
 中国民間航空の状況は、先進諸国となお大きな隔たりがある。WTO加入後、国内航空運輸についても開放への圧力がかかることになる。中国航空運輸業は、連合、合併を通して大きく強くなり、国内運輸市場を守ると同時に国際市場の競争へ積極的に参加していかなければならない。
 4月27日、民航総局は直属航空企業の改革合併原案を公布した。即ち、国際航空を基礎に中国航空、西南航空が連合、東方航空を基礎に雲南航空、西北航空が連合、南方航空を基礎に北方航空、新彊航空が連合し、3大航空集団を作るというものである。3大航空集団の総資産は各々約500億元、所有機材は150機程度となる。これは1987年に民航の企業化を進めて以来最大規模でもっとも複雑な企業改革となり、合併完了後は3大航空集団が国内市場の80%のシェアを持つことになる。このような圧力の中で、地方航空公司の選択肢は2つしかない。1つは3大航空集団陣営に加盟すること、もうひとつは自ら奮起し競争に挑むことである。
 海南航空はこのような状況のもと、自ら合併の旗を振った。
 (中略)
 2000年、海南航空は中国第7位の空港である海口空港に出資、グループ傘下に収めた。同年8月、海南航空は長安航空公司に86.2%の出資をして新長安航空の企業改革を行い、最先端のドルニエ機、ダッシュ8機を導入、西安を中心とした西部支線航空網を整備した。わずか4ヶ月で長安航空は面目を一新し、国有企業改革の成功例を作った。2001年、新華航空を傘下に収めたが、2ヶ月で利潤518万元を達成、1996年以来長期にわたりマイナス決算だった新華航空の歴史を変革した。
 海南航空は現在63機の機材を持つ。内訳はB737-300/400/800 28機、ドルニエ328-300型ジェット支線機 17機、ダッシュ8型プロペラ機 2機、Y7型 10機などとなっている。
 著名な経済学者劉紀鵬氏は、中国は現在30近い航空公司があるが、国際競争と現実の効率的輸送を考えると、5〜10社が合理的であると述べている。
 海南航空の関係責任者はこう述べている。国家民航総局は3大航空集団を計画したが、皆が知るように3脚の机より4脚の机のほうが安定している。
 海南航空は中国航空業界の第4の脚となることができるだろうか?

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