『はなをくんくん』表紙


はなを くんくん

ルース・クラウス  文
マーク・サイモント  絵
きじま はじめ  訳


福音館書店
ISBN 4-8340-0095-8 


STORY

雪の降り積もる静かな森の中、冬眠していた動物たちは
何かに誘われるように目を覚ましはじめます。

「や、みんな めを さます。 みんな はなを くんくん。
のねずみが はなを くんくん、くまが はなを くんくん……。みんなかけてく。」
(『はなを くんくん』より)


目覚めた動物たちがかけより、集まったその場所には、真っ白な雪の中に、
黄色いお花が一輪咲いていました。






COMMENT

すべてがモノクロームの森の中で、動物たちに春の訪れを優しく教えてくれている
小さな一輪の黄色いお花が、とても印象的な絵本です。

「……がはなをくんくん」、「……がかけてく」のくり返しのリズムが心地よく響き、
軽快なテンポで物語が進行していくので、小さい子どもも喜ぶと思います。
私も子どもの頃、この絵本が大好きでした。

春の訪れを教えてくれる素敵な絵本です。

ところで、カタツムリがはなをくんくんっていうのはどんな感じかなあ……。







    


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