11月3日(土)
11月2日のエロ日記を書き上げ、ふーっ、と一息。
時刻は0:00をまわったところである。
ちょっと遅い仕事に駆り出し、その日の内に日記を書き上げようとするこの律儀さが
とりもなおさず11月はちゃんとしようという己の意思のようで、若干心地が良い。
”ごくつぶし”・・・実の母親からこんな言葉が飛び出すのも、
息子を想う愛から来ているのは間違えないのだろうが、耳に心地良くないのも事実。
母親でさえそうなのだから、他人様から見た私のダメっプリは、まあ相当なものだろう。
・・・とその時、携帯が着信を知らせる電子音をけたたましく鳴り響かせる。
あの例のアナルバイブK村からの電話であった。
要約すると「神田にいるから、飲みに来ない?」という内容である。
どうやらカラオケボックスにいるようだ。
彼は前の会社の同僚なのだが、金曜日の夜のフィーバーは、もはや伝統となっているようで、
その伝統はまだ私の中にも息づいているに違いない、と彼は考えているようだ。
「何時だと思ってるの?」と訝しがっている私に、彼はこう付け加えた・・・
「・・・女の子もいるから。」
・・・その一分後には、私は車を走らせていた。
(フライデーナイトには俺の官能的なトークは良く似合う)
都合よく理解しながらも、私を動かすツボを熟知しているアナルバイブに感心していた。
神田に到着し、彼に電話を入れる。
指示通りの場所に向かい、そこで私の想像とは違う光景を目にすることになる。
彼の話どおり、数人の女性は確認できるも、
それ以外に花束を持った男性の存在や、他の見知らぬ男性の存在。
都合10人近くの男女が、私の到着を待たずにボックスを出て、たむろしているという
なんてことはない、ただの歓送迎会の様相である。
???
状況が読み込めない私にアナルバイブが近づき
「悪いけど、送ってくんない?」と言われた時、彼の中で私の存在が
藤田観光ハイヤーの運転手の位置まで登りつめたことを知った。
さあ。どうしようか。
おもむろにチンチンでも取り出し、華麗なるチンチン芸でも披露して
彼の社内での立場を悪化させる、というのも一つの手だが
まあ、私も大人だ。
せいぜいが彼の暴露話にとどめておくのが、今回の復讐には適当であるだろう。
車内で、彼の変わった性癖を話す度、
どうやら私の受けた20%ぐらいのダメージを受けているようなので、まあいいか。
ともかく、私の心境はレマン湖のように穏やかではあったが、
「何しに来たんだろう?」という疑問符は、まだ頭の中でグルグルしていた。
しかしである。
偶然にも私の中学時代の同級生の女性が同期であり、彼女がその場にいて
まともに会話をするのは13年ぶり、という機会を作ってくれたのも事実である。
その彼女が、こう言った。
「凡作君って、中学1年の時はカワイかったよねえ。」
今度は”カワイかったよねえ”という言葉がぐるんぐるんしだした。
ご満悦である。女性から受けた言葉で人生ランキング3本の指に入る言葉である。
何度目になるかは知らないが
騙されてるんじゃない・・・騙されたいんだ!
騙されていると知りつつも、常日頃は縁のない異性との会話を望む心の弱さを人間が持つ限り、
風俗と詐欺はなくなることはない、と肌身にしみた27歳、冬の始まりの夜。
PS:Tさんへ。中学以来の会話であるのに、「下ネタ」に終始したことを心よりお詫びいたします。
しかし・・・私、これ以外の言語を知りません。
11月2日(金)
今日はモーターショウに行ってきました。
その帰りに家に着き、パソコンでメールチェックをすると、
なんと友人が結婚するそうです。
「類は友を呼ぶ・・・」こんな格言があります。今までは納得せざるを得なかったこの格言。
私の中でその信憑性は激減しました。
しかしとりあえず27、8の男性にとって、人並みの経験を経ていれば、
至極当然の帰結なのかも知れません。
私。私といえばまだまだ経験不足ですよ。
例え
11歳の修学旅行で女子に夜這いをかけ母親が呼び出される生徒会長で、家の都合により中学1年の時に一人暮らし。14の時に単車を盗み警察署に拘留され、体重は1年で30キロ増加し、初恋を意識し、半年で20キロ痩せる間にその女性はどこぞの馬の骨と付き合いだし、17の時点でヤクザと麻雀を打たされ、大学の入学願書を出し忘れあわや合格している大学の入学を取り消されかけ、18の時には謎の病魔により1週間ほど胃袋が活動を停止し、パチスロを覚えれば店員につまみ出された上に出入り禁止を食らい、車にそれまでに4回ほどはねられ、青春時代に好きになった女には「最もキライなタイプ」と袖にされ、友人は不慮の事故により死亡し、また他の友人の自己破産の資産隠しの為に奔走し、卒業旅行では不審物持込の疑いから尻の穴まで検査され、就職先では犯罪行為に手を染め、気分転換のつもりで入った風俗では50過ぎのババアが出てきて、転職先ではヤクザに監禁される回数はほぼ二桁を数えるほどになり、夜な夜な「お前の家はどこだ?」という携帯での恫喝にも何の恐怖の感じなくなり、たかが交通違反で検察庁に呼び出され、たまたま数えた風俗の名刺が百を越え、そして
現在被告人の一人として訴えられている私ではありますが、
プライベートでは女の子と手を繋いだこともありません。
結婚?その前に
私は小学生に戻り、キャンプファイアーをしたい。
私は中学生に戻り、ピクニックに行きたい。
私は高校生に戻り、文通をしたい。
私は大学生に戻り、彼女とドライブをしたい。
私は・・・・・・
貝になりたい・・・
まあ結婚への道のりは、天竺への道のりよりも遠いでしょう。
宇宙旅行のほうが可能性は高いね。俺のばやい。
ともあれ、Y君。おめでとう。
11月1日(木)
さて、11月である。
いつまでこんな生活を続けていてもいいのものかと、そういう日々が続いている。
今日、起きたら5時だった。
テレビはつけっ放し。「目覚ましテレビ」でもやってるのか、と思いきや
ブラウン管には安藤優子と木村太郎が写っている。
朝日だと思っていた太陽は、どうやら西日だ。
嗚呼、寝過ぎで頭が痛い。
嘘だ。思い起こせば夢遊病者のように正午あたりに近所をふらふらした記憶がある。
しかしまた二度寝したのだ。
サラリーマン時代には、自由が欲しいと懇願していたものだ。
好きな映画を日中に行ける生活を夢見ていた。
それが出来る今はと言えば、どうだろう。
昨日まで有効な映画のタダ券をふいにしてしまう有様である。
元来、せっかちな私。どうやら限られた自由でないとそれを満喫できない人間であったようだ。
ただダラダラしたい。そんな夢は半分は叶った。
でも、周囲の友人が働いている以上、一人でやるしかない。これには少々飽きてきた感がある。
今の夢は・・・そうね。
私の夢ランキングの上から3番目ぐらいのところを言うと、
まず自宅に映画館並の設備と全自動雀卓、サイフォン式のコーヒーメーカーを設置する。
「グランブルー」のような映画を流しながら、キリマンジャロを飲み、麻雀に興じる。
そして風呂はアレだ。
ソープと同じつくりにするのだ。
毎晩、寝る前にマットでぬるぬるするのだ。
そんな他愛もない夢に一歩でも近づけるように、頑張る。
これが11月の抱負だ。
「誰がぬるぬるしてくれるの?」って。
・・・雇う?(何故に疑問形だ、俺?)