”スクラップ アンド ビルド”なんて言葉をしたり顔で口にする評論家がいる。
要は、日本の経済、政治。
いったんぶっ壊した後に構築しなおさないと、どうしようもないというのだ。
屋台骨が老朽化しているのに、ハメ板ハメても仕方がない、と。
実はこんな理論というのは、麻雀をやっている人間にとっては
かなり古くから身についている理論で、
点数がマイナスだから、それ以上フらないようにしたり、
ツモれないから迷彩を施したりなんかすると余計にツかなくなる。
破壊と構築・・・流れがダメだと思ったら、現状で何とか凌ごうというのではなく
いったんぶっ壊さないとダメ、ということである。
私も若いうちからこんな感じの心意気を仕込まれており
残念ながら、どうも流れが悪いなあ、と思うと、すべてをぶっ壊したくなる。
これまで積み上げてきたものを、また最初からやりたくなる。
どうもうまく動かなくなったパソコンは一気呵成に初期化してしまうし、
PDAぐらいであれば、思い切って買い換えてしまう。
そんな私がどうにもならないのが、実は我が人生。
体の何処を探してもリセットボタンも初期化のコマンドもなく
ああ。このままでいくしかないのかあ、と
ふと寂しくなることがある。
うん。今日はとってもメランコリーな気分である。
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