9月27日(木)〜9月29日(土)
〜 La 九州編 〜
たかだか日々起こった、または日々思うエロを書きなぐった「エロ日記」。
開始以来初の宿泊付きの旅行であるので、更新が数日なかったのもそのためだ。
今回は特別編として「La 九州編」。
九州に2泊3日の旅をしてまいりました。
私は大学の卒業旅行でのタイからの帰り、
成田の空港で危険物持込の為、トランクス一丁で取り調べを受けた男。
今回はそれなりに大人になったと見え、つつがなく終了を迎えたわけですが、
”漢の旅は心に刻みつける旅”。
ガイドブックをトレースするようなOLチックな旅でなく、色々考えながら成長する旅・・・
そんなものを心がけて見ました。
個人のホームページに良くありがちな人畜無害な内容に仕上がっております。こうご期待!
First day : 福岡
(7:30am 羽田空港)
時に7:30。この時間は同行のKとの待ち合わせの時間。
珍しく時間通りに来て、Kに電話してみると
「ゴメン・・・今、東京駅の近く・・・」
ハイ。搭乗手続きに間に合わないことに決定!しょっぱなからやってくれるね。
これでこそ俺らの旅だ!
奇跡的に予定の便に乗れたが、通常の手続きではなく、カウンターのお姉さんの手を煩わせ・・・
綺麗なお姉さんとお話をする機会が出来て2人でご満悦。
まさしくポジティブシンキングである。
(10:30am 福岡空港到着)
旅行の前日というのに深夜の夜遊び。就寝は3:00am過ぎ。当然機内では爆睡。
正直言って「いつ離陸したかもわからない」状況。
すごくもったない気分だ。
目を覚ますと席の前に「お眠りでしたので、サービスを遠慮させていただきました」の張り紙。
こんな上質な気遣いも、すごくもったない気分だ。
起こせよ!コーヒー飲みたかったんだから!
と心の中で逆ギレするあたりが大人になりきれていない証拠。
というより「永遠の少年」と言葉を綺麗に・・・
とにかく、福岡上陸成功!
(12:00am 福岡市のパチンコ屋)
何故・・・
何故に俺はパチスロを打っているのだろう・・・
思い出した。俺は「旅打ち」が趣味なのだ。
まれに東京から離れた地域で珍しい珍古台(ち●こだい)が設置されていることがあり、
昔を懐かしみながら打つことも多いのだ。
しかし俺の打っている台は東京でもどこでも打てる台。
まあ、ただの記念だ。
いや〜。福岡の人は仕事熱心だね。東京のこの時間帯はすでに鉄火場。
人生に対し非建設的な人で店内がごった返しているのに対し、
ここではおサボリサラリーマンが2〜3人いるだけ。
しかも「甘い」。高交換率にて、甘い出玉である。
福岡は喰えるぞ!とダメ人間の魂が訴える。
「パチスロで生計を立てる」という水は低きに流れる的発想の人間が少ないから、
これでやっていけるのだろう。とにかく、甘い!
・・・ということで7,000円勝ち。
(13:30 ラーメン屋)
福岡で有名なラーメン屋らしい。
ラーメン通で通っているこの俺。有名だから短絡的に「うまい!」と評するのは主義ではないが、
本当にうまかったのだから、これ以上のコメントはない。
これがもし横柄なご主人のいる、大してうまくもなさそうなラーメン屋であったら、
注文の際に、
「オジさ〜ん。ラーメンゴキ抜き。」(ゴキブリのトッピングは無しね。の意)
と、思い出づくりの為のトラブル創造に勤しむところだが、おとなしく麺をすする。
(15:00 大宰府)
サニーサイドオブ九州旅行。学問の神様、菅原道真が祭られているこの土地には、
多くの受験生が訪れるのは周知の事実。
「困った時の神頼み」と意地悪な意見は俺はもってはいない。
努力に努力を重ね、その成果を発揮する際に、不慮の出来事に阻害されることなきように
祈願するのが神頼みであるのだ。
「あとは野となれ山となれ」も同じ。すべて努力を尽くした後に、あとはなるようにしかならない、
というのが本当の意味で、投げやりになっている様子を指す言葉ではないのだ。
・・・と偉そうなことを考えつつも、
赤色の橋梁にSMの木馬プレイをするかのようにまたがり、
悶絶の表情を浮べ写真に収まるこの俺に、もはや何の説得力の無いことは明白である。
笑いながら通りすぎる修学旅行中の学生諸君。
こんな大人にならないように努力したまえ!
(17:00 ホテルにチェックイン)
観光ガイドに乗っていないが、最も我々が欲している情報・・・
それが「風俗情報」である。
チェックインの前に数件のコンビニを探して回ったが、九州の裏タウン情報誌は発見できず・・・
もしや、思いっきり健全な観光地なのでは?と途方にくれつつある我々は
藁をもつかむ気持ちで「オトコの遊艶地」を購入。
(特集:フードルの●●ちゃん。新宿kiss物語)
おいっ!わざわざそこから遠く離れたところに来てるのよ。俺らは!
ということで、九州の風俗情報は無し。フテ寝を開始。
(19:00 夕食)
目がさめると、既に窓の外はネオン輝く夜の街。
とりあえずは腹ごしらえ、と夜の街に繰り出す。
コンセプトは福岡ならではの食事を堪能しようということ。
それなのに韓国料理の店に、何の躊躇も無く入店するところあたりが
妥協に長けた頭のおかしい人々、と後ろ指さされる所以に違いない。
「それでもホラ、東京じゃあめったに食えないから・・・」と
言い訳がましく韓国で今ブームであるという鉄板鍋料理の特異性に着目したとたんに
「ダッカルビチェーン。本店 東京都新宿区・・・」
という文字を発見。
もう、どーでもいいよ。
ほんとにどーでもいいんです。
それは店の女の子が可愛くて気さくだったから。
軽いトークを交わしてご満悦。
ええ。俺達それだけっすから。
(20:00 始動)
食事を終え、タクシーに乗り込む。
K「福岡の一番スゴイ歓楽街までお願いします。」
残念ながら生真面目そうな、元リストラサラリーマン風の運転手さん。
地名を言われないとどこに行ったらいいかわからないらしい。
「とりあえずヌケる店があるところまで。」と追加注文。
・・・???余計わからなくなったらしい。
とりあえず車を走らせてもらい、
「ここで勘弁してください。」と、運転手が止めた場所から見える看板には「中洲」の文字が!
間違えなく、希望した地点です。問題なし。
(21:00 ソープ!ソープ!ソープ!!)
中州のコンビニにて「MANMAN」という風俗雑誌をようやく発見!
今の時代に生きてて良かったなあ、と思うのは、情報誌に載っている店に「ボッタクリ」が少ないこと。
見知らぬ土地でアグレッシブに責めるのも、また一興だが、
安心して遊べるが故に大胆になれるのも、また事実だ。
ソープ!ソープ!ソ〜プッ!!
恥ずかしいので、詳しくは内緒。
フジテレビのアナウンサーの西山喜久恵と横山めぐみを足したような人が出てました。
しかしこちらは東京から出てきた異郷の人間。
彼女に恋をさせないように気を遣うことだけが大変でした。
これが男の優しさだろ?
(24:00 就寝)
「パチスロ必勝本」という本を読みながら、力尽きました・・・
これ。東京でも福岡でも変わりません。
2nd day : 福岡 〜 熊本 〜 鹿児島
(10:00 出発)
レンタカーを借り、鹿児島へ向かう。
レンタカーを借りることはわかってたので、旅行に出る前に
「旅行で聞きたい歌ベスト集」なるCD−Rを徹夜で作成。
井上陽水、安全地帯、オリジナル・ラブ、林田 健二 etc・・・
と、かなりレアなものから、
後藤真希、Folder5、松浦亜弥・・・といった
もうなんだかタマらないものまで、バラエティに富んだ作品集。
しかしレンタカーにCDがついていなかったがために、徹夜の努力が水泡と帰す・・・
こんな結末が私の生きる道。
努力しても報われない・・・一事が万事こうであるから、ダメ人間になるのも仕方がないだろ?
(13:00 熊本城)
有名な城。加藤清正という人が建てたらしい。
もとい、人に命じて造らせたらしい。
日本語は正しく使わなければダメだ。
ところで印象に残ったのは、防犯の為か、案内の為か、
入り口とか天守閣とかに「シルバー人材センター」という名札をつけたおじいさんがいたこと。
昨今リストラに怯える中高年が増えている中で、そこのおじいさん達の観光客に対する
抜けるような明るい笑顔が、なんだか微笑ましかった。
家に帰れば、息子夫婦や嫁がいて、孫もいて、
一生懸命働いてきて、老後を向かえ、
遊んでばかりじゃあしょうがねーべ、と観光客の案内の仕事を始めて・・・
そんな感じだ。そのおじいさん達を見て、「俺もこんな枯れ方ができるのかなあ?」って感じた。
既にある程度、人生棒に振りかかってはいるが、
地元に根付く、家族を作る、家族を大切にする。こういうことこそが豊かな老後に資する要素であり、
間違えなく東京の人たちより、地方の人たちの方が長けている要素である。
純粋に「なんだかいいなあ。」って感じ。
全く熊本城とは関係ない?
俺はサイトシーイングはキライなんで、あまり熊本城については興味が無かったもので。
(14:30 パチンコ屋 part2)
また、パチンコ屋。
Kが「天才バカボン」で確率変動大当たりから4連荘。
焼肉、どうもご馳走様でした。
相変わらず「韓国料理」で地方色が無いじゃねーか!というツッコミも聞こえそうだが、
その焼肉屋には「馬刺し」が置いてありまして、馬刺しと言えば九州の名物ですよね?
同じ轍は踏まないのだよ。俺達は。
(16:00 高速道路)
熊本から鹿児島に入る為、高速道路を爆走。
・・・正直に告白します。
・・・K君。あなたが助手席で寝ている間に、
私も5秒ほど寝てしまいました。140キロで走行しながら。
我が事ながら大惨事に至らなくて、ほっとしております。
(19:00 鹿児島入り)
レンタカーを返して、西鹿児島駅より、友人Yの住む川内駅へ向かう。
人目を憚らず「実話ポスト」の風俗記事を熟読する俺。
ああ。俺の旅の必需品だ。
(21:00 Y宅にて)
着く頃を見計らって、S、Tの2名より俺の携帯に電話が入る。
同行のKとYとは共通の友人である。
何でも今キャバクラにいるらしく「今から女の子に変わるね。」と
東京〜鹿児島間「オンライン・キャバリング」が始まる。
ありがとう。K君!S君!・・・と言いたいところだが、
俺のいないところを見計らってキャバクラに繰り出すあたり、
親切というところかそうでないかはかなり微妙だ。
Yがビデオを返しに行くというので、買出しも兼ねて付き合う。
ビックリしたのが、そのビデオ屋。
私の行きつけのビデオ屋の3倍程度のAVの貯蔵量。
甘いパチンコ屋に、豊富なエロ資源・・・
俺が東京で住む理由が全く無いことに気づいた切ない夜だった。
3nd day : 鹿児島 〜 東京
(12:00 鹿児島市街)
ちょっと遅起きして向かえた土曜日の昼。
鹿児島の市街地へと繰り出す。
ラーメン屋「こむらさき」も美味しゅうございました。
「山形屋」なるデパートで、中身も無いのに財布も購入いたしました。
ただ、残念ながら、
お日様が頭上に鎮座なされている時間帯ゆえ、不健全な地帯は素通りでございました。
今度は夜きますよ。
(14:00 桜島)
鹿児島市街と桜島を結ぶカーフェリーは、とりあえずは「国道」にあたると言う。
しかしカーフェリーにいざ乗り込んでみると、いやがおうにも「旅をしている」という実感がある。
雄大な自然。フェリーから、車中から見あげる雄雄しい桜島の噴火口を見ていて、
久しく遠くを見ていなかった自分に気がついた。
不思議なことに、意識して見ないと10km以上先の対象物にピントを合せる機会は
意外と少ないものなのである。
自分の生活も然り、だ。
日々の生活に追われ、2〜3日先の事しか考えない毎日。
のんびりもっと先のことを考えるのも、たまにはいいかなあ、なんて考えてみる。
こんなセンチな気分になるのも「旅」ならでは。
例え濁って見えにくくとも、東京で夜空でも見上げてみようと思った26の秋。
(17:00 食事)
回転寿司を喰う。店の名前は「函館寿司」。
ご存知の無い方のために説明すると、函館は北海道の都市名。
ツッコミは結構。コンセプト云々と偉そうに述べてはいたが、
ただ腹が減っていただけだ!人間なんてそんなものだよ。
(18:00 鹿児島空港へ)
空港へ向かう高速道路上で、別れを惜しむようにYと談話。
略すとY談。読んで字の如くだ。
もう日も暮れかけ、旅は終焉を迎えようとしている。
俺が好きな映画監督にマーティン・ブレストというのがいて、
「ビバリーヒルズ・コップ」「セント・オブ・ウーマン」等を撮った監督なのだが、
共通しているのが「男の友情」をテーマにしている点。
その中でも最も好きなのがロバート・デ・ニーロ主演の「ミッドナイト・ラン」である。
賞金稼ぎのデ・ニーロと、マフィアの金を横領した男が、追跡・逃亡を繰り広げるロード・ムービー。
その映画のラスト・シーンは空港での男の別れ。
立場の相容れない二人の男であるが、心通じた彼らが最後に空港で交わす言葉は
「See you next life(来世で会おう)」であった。
貴重な休日でも、俺らに付き合ってくれたYが車で自宅に戻る際、
空港の駐車場で見送る俺は、そんな映画のラスト・シーンを思い出していた。
そんな別れとセンチな気分。それは旅とワンセットである。
まるでドラマの最終回の前の週のような盛り上がり。これがあればその旅は良い旅だ。
(23:00 東京 〜帰宅〜)
羽田に着く。
「家に着くまでが遠足ですよ。」とベタにKに別れを告げて、
乗りなれた営団地下鉄東西線に乗り込む。
偶然、中学時代同級生であった女の子を見かける。
中学時代はめがねをかけた地味な目立たない女の子だったが、
今はソバージュをかけ、コンタクトにしたみたいで、服装も垢抜けている。
歳月は女性を変えるとも言うが、
何故俺が彼女に気づいたかというと
共産党の志位委員長似のヘビーなフェイスは変わってなかったから。
それでも”久しぶり!”と声をかけると、
「うわぁ・・・」と露骨にヤな態度。
心の中で「お互い様だ!」と絶叫するも、
なんだかいつも日記で書いているような内容で、
それゆえ「帰ってきました」という心境になる自分が悲しい・・・
また明日からは、エロとギャンブルと
女性にシバかれるMの日々が始まる。
「やってやるさ!」と気合を入れて、楽しかった旅行もこれにて終了!