intel製CPU Celeron1.10A

Tualatin対応マザーの入手にあわせて,CPUもTualatin-Celeronに交換しました。
Tualatin-Celeronは2次キャッシュ容量が256Kと従来のCeleronから倍増しており,ほぼPentiumIIIと同様のスペックになったのが魅力です。
現在1.0Aから1.4まで発売されています。今回はFSB133での稼動を目標に,1.10Aを選択しました。FAITH博多店で6470円でした。

  
こちらがパッケージです。旧Celeronのパッケージと見た目は変わりません。
内容物はCPUとFAN及び取扱説明書,シールになります。
FANの大きさはCel900のものと同じようです。PAL6035がありますので,今回は使用しません。



FC-PGA2なのでヒートスプレッダが付いています。CPUコアがむき出しではなくなったので,CPUクーラーの取り付けが少し楽になりました。

取付けて,早速起動。BIOSでも問題なくCeleron1.1として認識されました。

※WCPUIDでは何故かPentiumIII Xeonと認識されます。ちょっと嬉しいような・・・


早速ベンチマークです。とりあえず,定格での大失πです。
Windows2000での測定なので,若干遅めの結果が出ています。

★Celeron1.10Aで測定


★Celeron900@1099で測定


河童Cel-900を1099で動作させた時と比較してみましたが,あまり差は無いようです。
大失πは殆ど動作周波数のみに依存しますので,当然の結果かもしれません。

次はいよいよオーバークロックの実験です。とりあえず定格電圧で試してみました。
鱈Celは定格電圧が1.475Vと河童Celの1.75Vに比べ低く抑えられているので,高クロック&低発熱の動作が期待できます。

と,ここで,不測の事態が発生し,グラフィックボードG400が突然死してしまいました。(T_T)
ベンチを走らせてるときに少し動作が不安定だったので,何度か再起動しているうちについにBIOSさえ表示されなくなりました。
思えば,MAX化してから2年余り使いつづけていましたので,相当負担がかかっていたのでしょう。
長い間ご苦労様でした・・・(合掌)
G400の後継は改めて考えることにして,とりあえずセカンド機用のViperIIを使ってベンチをとることにしました。


EasyTuneIIIのEASYModeを使って,安定動作する周波数を探ると,FSB121×11=1330です。


1.4G超えが目的でしたので,これでは少し物足りません。AdvanceModeを使い,少しづつ上げてみました。
FSB124×11=1365でとりあえず,各種ベンチをとることができました。FSB125は残念ながらNGです。

★CEL1.10A@1365で測定(3DMARK2000)


★CEL1.10A@1365で測定(3DMARK2001)


異常に低い結果ですね。セカンド機のDuron1000+Win98マシンの半分程度のSCOREしか出ません。
表示も化けまくりでしたし,どうもSavage2000のWindows2000用ドライバは駄目駄目のようです。
まあ,今回は絶対的なSCOREを見るのが目的ではなく,CPUの動作検証が目的なので,これで良しとします。

次に電圧を上げて,限界を探ることにしました。結果は以下のとおりです。
コア電圧
FSB
動作Clock
結果
備  考
1.500V
125
1375
3DMARK2001 OK。大失π(10億回)OK
1.500V
126
1386
×
3DMARK2001起動せず。
1.550V
126
1386
3DMARK2001 OK。大失π(10億回)OK
1.550V
127
1397
×
3DMARK2001 ベンチ中に強制終了。OSは落ちない。
1.575V
127
1397
3DMARK2001 OK。大失π(10億回)OK
1.575V
128
1408
×
非常に不安定,プログラムの強制終了連発。

★FSB127×11=1397での10億回ループ結果


★結論
とりあえず,今回の実験はここまでにしておきます。
残念ながら定格でFSB133の当たりの石とはいかず,そこそこの結果に終わりました。
ですが,6000円台でこの性能が出るのであればとりあえず満足です。
Athlon&Duronのコストパフォーマンスには及びませんけどね(^^;)

★追加
ベンチはとれませんが,1.575Vでこのあたりまでは上がります。

また時間のあるときに,更に電圧を上げて,実験してみるつもりです。