NOVAC製TVチューナー付ビデオキャプチャボード PrimeTV 7133

Windows95+PenII266マシン時代から使いつづけているキャプチャボードAIMS製VideoHighwayXterme(bt848チップ)を何とかWindows2000で動作させようと試行錯誤してきましたが,ついにあきらめました。(bt848用の2000対応ドライバやキャプチャソフトを色々試して何とか画像はキャプチャできるようになったものの,どうしても音が出ない。)
で,最近は1万円前後のソフトエンコのキャプチャボードもかなり充実してきているようなので,買い替えることにしました。
この価格帯のキャプチャボードはSA713X系かConexant系のチップを使っているのが大半ですが,SA713X系の方が高画質との噂なのでそちらのボードを選ぶことにしました。
候補としてあげたのは,AOpenのVA1000MAXかVA1000PowerSknetのMonsterTV2 と NovacのPrimeTV 7133です。

まずMonsterTV2は前モデルのMonsterTVがかなり相性問題がきつく,動作しないマザーが多かったとの印象が強いのと,候補に上げた中では一番価格が高いので外しました。(相性問題は2ではかなり解消されてるそうですので,念のため)

次にVA1000MAXですが(実は最初はほぼこれにしようと決めていた),ネット上のレビューを色々と調べてみるとどうも音質がいまいち(高音がかなりノイジー)との評価が散見されるため除外。

残ったのがPrimeTV 7133とVA1000Powerです。

PrimeTV 7133日本専用チューナーユニット搭載高機能で話題のキャプチャソフト「ふぬああ」正式対応をうたっているのが売りです。

VA1000PowerMAXの高音問題がかなり改善されている(らしい)のと付属ソフトの充実が魅力的です。

あとは店頭での実売価格を見て決めることにして,購入に向かいました。
結果,PrimeTV 71338480円(TWOTOP)VA1000Power8970円(Faith)。500円差ならソフト充実のVA1000Powerにするところですが,PrimeTV 7133は1000円キャッシュバックキャンペーン中!!
ということで安さに釣られて,PrimeTV 7133を選んでしまいました(^^;)
ドライバ&付属ソフトのアップデート対応が速いとの評判もありましたし)

 
 
箱です。
ボードの外観

スペックはこちら
 
  
入出力端子です。左から
アンテナ,コンポジット入力,オーディオ入力
S入力,オーディオ出力,リモコン端子
リモコン

早速取り付けて,ドライバ&付属ソフトをインストール。
特にトラブルもなくあっさり動作しました。
今のパソコン部屋にはTVのアンテナが無いので,TVチューナー関係の動作は未確認。後日,室内アンテナで試す予定です。
メインの使用目的はたまっている8mmビデオの取り込みなので,とりあえずS端子接続でのキャプチャのみの検証です。
本製品には
・LifeView FlyVideo (LifeView Studio) (MPEG-1録画対応テレビ視聴ソフト)
・honestech TVR (MPEG-1/2録画・iEPG番組予約対応テレビ視聴・録画ソフト)
の2種類のキャプチャソフトが付属しています。

FlyVideoが簡易なTV視聴&キャプチャ用,honestech TVRが高機能版といった位置付けです。

まずは,FlyVideoでMpeg1キャプチャを試してみました。
ソースは8mmビデオで接続はS端子。モデルは我が家のジャンガリアンハムスターです。

※以降の動画ファイルは全てMPEG1形式です。 
 右クリックで「対象をファイルに保存」を選択して,ローカルに保存後に実行してください。
 
LifeView FlyVideoのサンプル(Mpeg1:906KB)

動きの速い場面になるとノイズが見られますが,それなり良好な画質ではないかと思います。何よりリアルタイムでMpeg1エンコードできるのが嬉しいですね。
(最近のパソコン&キャプチャボードなら当り前のことなんでしょうが,今まで無圧縮Aviキャプチャ→TmpgEncでMPEG圧縮という手順でしかやっていなかったもので・・・)

次に同じ事をhonestech TVRでやったのですが,こちらは残念な結果になりました。
honestech TVRのサンプル(Mpeg1:795KB)

見てのとおり,かなりモスキートノイズが発生しています。
デフォルトのビットレートの設定が悪いのかもしれませんね。
このあたりは今後色々試してみて最適設定を見極めようと思います。

試しにMpeg2キャプチャもやってみましたが,こちらはカクカクのコマ送り状態で,全く駄目でした。
1GHzクラスのCPUではやはりMpeg2のリアルタイムエンコードは無理なようです。

となると,MPEG2ファイルを作るためには,Avi形式でキャプチャした後に,ソフトウェアでエンコードということになります。
で,Aviキャプチャも試してみました。

結果はこれです。(サイズが大きいので静止画で)

何故か,映像の上下&左右が反転した状態になってしまいます。今のところ原因不明です。
ふぬああ正式対応が売りのボードなので,後日ふぬああで試してみます。

ちなみに無圧縮Avi形式(360×240)で36秒間キャプチャした容量が330MB。
これをDVD形式(720×480)のMpeg2へ圧縮したところ,Celron1.10A@1320で約6分かかりました。
実再生時間の約5倍で,感覚的には丁度Cel366@550でAvi→Mpeg1圧縮していた頃と同じような感じですね。
ただ,常駐多数+その他作業を色々しながらだったので,エンコードだけさせればもう少し速いかもしれません。

次にキャプチャしたファイルの編集です。
これには付属ソフトのhonestech MPEG Editor(MPEG-1/2/AVI編集ソフト) を使います。
主な機能はこちらを参照ください。

とりあえず,タイトルの挿入と場面転換の効果をやってみました。
本ソフトは編集後に変更のあった部分だけを再エンコードして変更の無い部分は保持するスマートレンダリングという機能があります。
単純に動画ファイルの分割,結合,不要部分の削除及びタイトル挿入等だけであれば,より高速なMpeg高速結合機能を使うことで短時間にファイル生成することができます。
但し,場面転換の効果を入れるとこのMPEG高速結合は使えません。
というわけで,今回はスマートレンダリングでやってみました。

FlyVideoでキャプチャしたものとTVRでキャプチャしたものにでタイトルと場面交換をそれぞれ違う効果で入れてみました。
LifeView FlyVideoのサンプル(Mpeg1:3,185KB)
honestech TVRのサンプル(Mpeg1:3,856KB)

ちなみに使用できる効果の種類は165種類超,タイトルアニメーションは70種類以上あります。
時間をかければ,かなり凝ったオリジナルビデオクリップを作ることができると思います。

とりあえず,価格の割には画質も使い勝手も良く,非常に満足しています。
まだ使い始めたばかりで機能の一部しか使っていませんが,使いこなせれば,色々と面白いことができそうです。