Sapphire Technology製ビデオカードRADEON 9000 ATRANTIS PRO(64MB版)

Celeronのベンチマーク実験中にお亡くなりになられた,G400の代わりの新たなビデオカードを購入することにしました。
実はどっくさんのページを見てXabre400にほぼ決めていたのですが,福岡ではあまり数が出回っておらず,価格も割高なようです。
かえってRADEON9000系のカードが安いくらいでしたので,狙いをRADEON9000に変更して検討を始めました。
ATIは以前は自社ブランドの製品しかなかったのですが,現在はチップを各ベンダに供給するようになりました。
そのため,POWERCOLOR,ASK,玄人志向等,色々なメーカーからRadeon搭載のカードが発売されています。
ネットで情報収集したところ,ATI純正またはSapphire製のもの以外はどれも画質がいまいちとの評判です。
その分価格は安いのですが,せっかく画質に定評のあるATIのチップを使ったカードを買うのですから,評判の悪いものは使いたくありません。
ちなみにSapphire Technology はATI本社に代わりRADEON 9000番台カードのリファレンス版生産を担当しているメーカーとのことで,ある意味“純正”と言えるらしいです。
そこでSapphire製に的を絞って探した結果,FAITH博多店でRADEON9000Proを搭載した「RADEON 9000 ATRANTIS PRO(64MB版)」を購入しました。11970円でした。
当初はPROではなくノーマルの9000を購入する予定だったのですが, FAITHには在庫がなく、ドスパラにはあったものの価格が10800円とPROとの価格差がほとんどありません。
そこで、常に少しでも安いほうを選ぶ自分としてはめずらしくPROを選んだというわけです。
ATIのカードはXpert128(Rage128)以来,久しぶりです。


※カードの外観
ATIのロゴの入ったFANがチップに取付けられています。
出力端子は,D-SUBとDVIとTV出力用のS端子です。
液晶ディスプレイなどという高価な代物は持っていませんので,至って普通にD-SUB端子でCRTに出力させます。

http://www.sapphiretech.com/vga/9000pro.asp

添付品はS端子ケーブルとドライバCD-ROMのみです。
ちなみに,CD-ROMの起動画面は何故か化け化けで読めません。
インストールして,正常に動作はしましたが,ATIのサイトに最新版があったので,そちらに入れ替えました。

画面の第一印象ですが,非常に高画質に感じました。
G400も2D画質には定評がありましたが,全然見劣りしません。
G400に比べると色合いが若干濃い目に出ているようですが,Savage2000の濃い色が好きな私には全然問題ありません。
というよりかなり好みの色合いです。
1280×1024程度まで解像度を上げたときの画質はG400よりもSavage2000よりも上ですね。
細かい文字もつぶれずにはっきり表示されますし,ニジミやチラツキも全く感じられません。
CRTが17インチであまり解像度を上げても仕方ないので,とりあえず,1280×768で使うことにしました。

さて,本題のベンチマーク測定に入ります。
ベンチマークの測定環境は以下のとおりです。
M/B
GIGABYTE GA-6OXET-C
CPU
Celeron1.10A
MEMORY
N/B SD-RAM 256MB(PC133 CL3)
HDD
Seagte ST(20GB)+Maxtor(20GB)
VGA
RADEON 9000 ATRANTIS PRO(64MB)
SOUND
SoundBlasterLive! Value
CD-ROM
Matsushita CW-7585
  まずは2D性能の測定ということで,定番のHDBENCHです。 DirectDrawが異常に遅いですね。G400では軽く100を超えていたので1/3程度のSCOREです。 ATIのカードはXpert128の時もSPECの割にはDirectDrawが妙に遅かったような記憶があります。 ATIのカードの癖のようなものでしょうか・・・体感速度に問題はないのですが,少々気になりますね。 次はいよいよ本命の3D性能の測定です。 RADEON9000は一世代前のATIのフラッッグシップであるRADEON8500とほぼ同程度の性能があるということですので,期待が持てます。 測定には3DMARK2000と3DMARK2001SEを使用しました。 ★CEL1.10Aで測定(3DMARK2000) ★CEL1.10Aで測定(3DMARK2001SE) 圧倒的に速くなりました。Savage2000の3倍近いSCOREが出ています。 Savage2000ではパスされてしまう,Natureが測定されるのに加え,その他の個々のテストでもフレームレートが全く違います。 Savage2000では紙芝居風のコマ送りになってしまう場面も全てスムーズに表示されます。 ここまで差が広がるのは,Savage2000のWindows2000用ドライバの出来が悪いせいというのもあるかもしれませんが,それを考慮したとしても性能差は歴然としているようです。 次に,CPUクロックを上げて測定してみました。どの程度まで性能向上するか楽しみです。 ★CEL1.10A@1365で測定(3DMARK2000) ★CEL1.10A@1365で測定(3DMARK2001SE) クロック上昇分の性能向上といった感じですね。 あとはビデオカード自体のクロックを上げるという手もありますが,今回はそちらには手を出さないつもりです。 (G400の突然死はクロックアップ状態での長期使用が原因だったと思われますので・・・) とりあえず,ここまで。