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ライヴ・ライヴ・ライヴ

小野君とあそびましょう Vol.2
"Your favorite songs"

at Ster Pine's Cafe in Kichijoji on 1999.7.4


初めてライヴに・・・
 歌を聴くという初めてコンサートは、大学2年の時にうちの学園祭に来た海援隊の再結成初仕事のコンサートであった。 コンサートというより武田鉄矢の歌つき講演会だったけれど(爆笑)。それ以後の学園祭のコンサートは、 友達を誘うのに失敗したり、アーティストが好きじゃなかったり、去年はそのバンドの存在すら知らず 年を感じたり(爆笑)して聴かなかった。電車に1人で乗るようになって、いつかは車椅子でもバリアの ない大きな会場になら1人でも行けるなと思っていたが、金が無く、しかもそういうチケットはなかなか とれなかったりして、縁がなかった。現に今年の秋のチャゲ&飛鳥のチケットは発売即完売でとれなかったし (超大物を狙うからだろーが、ったく(笑))。
 ところがこのホームページをつくり、プロフィールに「好きな歌手は小野正利・・・」と書いていたので、いきなり ライヴ鑑賞デビューとなった。小野正利ファンで小野さんに関するホームページを作っているSM嬢さんが、 うちの掲示板に書き込みをしてくれたことから、SM嬢さんのホームページに 遊びに行くようになり、吉祥寺でライヴがあることを知って行くことにした。バリアフリーのコンサート会場ではなく、いきなり 階段しかない地下のライヴ会場で大勢の人に手伝ってもらってデビューを飾る(?)のも、Rayらしいのではないかと(笑)。
 小野さんを好きになったのは、ご想像のとおり吉田栄作主演のドラマ『君のためにできること』の 主題歌「You're the Only・・・」を聞いたのがきっかけだった。私、自他認めるミーハーですから。すごい高いけど男の人しか出せないパワフルで、濁りのない声。 二十歳になったころだったから、何が何でもロックというのがなくなり、一つ上のものを求めていたのかもしれない。まっ、Rayの 生き方は今でもロックなんで(爆笑)、デビュー前にはハードロッカーだった小野さんとは、そういう意味でも合っているのかもしれない。


「中退」というけじめと「卒業」というけじめ
 ライヴの前にSM嬢さんとそのホームページに出入りしている人達7人でオフ会をした。カラオケで小野さんや 元XのToshiの歌を歌っているという青年と、Ray以外は、小野さんに限らずいろんな人のコンサートや ライヴに行っているらしい。「けんちゃん」という言葉がよく飛び交うけど誰だ。林田健司だとわかったのはライヴ会場に行こうとする 頃だった(笑)。とにかく圧倒されてしまった。
 オフの途中で、SM嬢さんが小野さんのファンクラブの会報を見せてくれた。会報には、小野さんが青春時代を すごした大学のキャンパスをもう一度訪れてみたことが書かれてあった。小野さんは音楽をやるために留年し、 プロを目指すために中退したという。いさぎよくカッコイイと思いました、ホントに。でも真似しようとは思わなかったです。 勉強せずやりたいことをやって、「留年」「中退」が身近な言葉になりつつあるRayですけど(笑)。就職活動に 失敗しあまり向学心が高くなかったけど、やっぱ大学院に行くと決めたのは自分自身だから。 論文をなんとか書き上げて卒業することが、Rayにとってのけじめだと再認識したひとときだった。


スター・パインズ・カフェで
 6時頃オフ会をやっていた東急インからライヴ会場のスター・パインズ・カフェに向かった。吉祥寺には 初めて行ったので、1人では絶対に迷ったに違いない。よかったー、みなさんに連れて来てもらって(笑)。 スター・パインズ・カフェは地下2階が舞台・客席、地下1階が客席となっていて、下りるのには急な 階段しかない。だがSM嬢さんが事前に連絡していただき、快くスタッフのみなさんに電動車椅子ごと 運んでいただけたので、とてもうれしかった。私の整理番号は175番なので、地下1階の前から2列目。 演奏しているところも見える場所。しかし、ファンクラブを通して若い整理番号のチケットを手に入れたSM嬢さん も隣にいてくれたので、いいのかなと思っていた。SM嬢さん、ありがとうございました。店内に入るとクリストファー・クロスの歌が流れていた。 好きなんすよ、特に『ニューヨークシティ・セレナーデ』が(年ごまかしてませんよ(笑))。ニューヨーク自体に 憧れているから、そのイメージがあるからなのか。その歌を聴きバーボンの水割りを飲みながら、小野さんが 出てくるのをワクワクしながら待っていた。

生歌に酔いしれて
 7時10分、小野さんが舞台に入って来た。サングラスにすくんだブルーとベージュのアロハに黒い革パン。 アロハに革パンね・・・と、日頃Tシャツにジーンズに黒の革(or合皮)靴というワンパターンな格好を しているRayでも、自分のことを棚に上げて、変だなと笑ってしまいました(笑)。すいません、小野さん。
 1曲目は『Heart』、2曲目が『愛をいまどうしたい』と新しめの歌を熱唱。やっぱCDより生歌が全然いいですわー。 私、映画館が好きではないんです。音が大きすぎて。あれがいいんじゃないのって言われるけど、疲れてしまって。 だけど海援隊の時もそうだったけど、コンサートとかライヴでは違うんです。なぜかな。スピーカーから 出ているのに、やっぱ生歌だからかな。不思議だよな。2曲目でもう酔いしれてしまったRayでありました。


あっ、思い出した、7年前のアノこと
 長いMC(曲と曲との間のおしゃべり)が続いた後は、『You're the Only・・・』を。私はつい最近身に起こった(?) この歌にまつわる事を思い出していたが、サビに行く前に小野さんが音を外してしまった(笑)。軽い気持ちで ブーイングをやろうかなーと思ったが、会場はなんか親心なのか笑い声もおとなしく、ひんしゅくをかいそうなのでやめた(笑)。 まじめなファンが多いんすもの。SM嬢さんは講義を受けるようにメモってるし(笑)。
楽譜のイラスト  もう1度小野さんは『You're the Only・・・』を歌いなおした。その時忘れかけていた7年前のことを突然思い出した。 浪人しているのにテレビはよく見ていた、というか、テレビを見過ぎて2年も浪人したのが事実かもしれないんですが(爆笑)。 毎年11月頃、フジテレビ系列でFNS歌謡祭という番組があるんですよ。その時は間違いなく小野さんが出るということで、 どういう人なのか見てみようと思って、テレビをつけていたんです。出てきて『You're the Only・・・』を歌い始めたら、最初から最後まで 音を外しっぱなしで聴くに耐えなかったんです。今思うと、新人なので生放送で緊張して、1つ外したら動揺してドミノのように なったのかなと。7年前は幻滅して、CDで聴いても生では聴かないと思いました。でも今吉祥寺まで来て、 生小野に酔いしれてるし、と思うと、自分でも笑っちゃうわ、ヴォーカリストとしての小野さんがとても成長したとわかるわ、 不思議でしたね。


『Freedom』
 今回1番心に染みたのは『Freedom』だった。CDをもっていないばかりではなく、この曲の存在さえ 知らなかったんす(だからミーハーっだっちゅーの(爆笑))。だけど

「翼広げて舞う鳥の様に 僕は自由に生きて行きたい
 過去を悔やんで振り返るより 明日を信じて強く行きたい」

(作詞;小野正利)

という歌い出しのバラードで、力強くまるでみんなを大空に連れて行く様な歌い方だった。本当によかった。聴いているうちに 自分の最近のことを振り返っていた。「こんな奴がこんな自由でいいのだろうか」と。やりたいことをやり、行きたい所に行き、 飲みたいときに飲み、騒ぎたいときに騒ぐ。もちろんいろいろな方々の助けがなければ、成り立たない。 だけど高校や予備校の時に夢見ていたものより、ずーっと自由な学生生活なんです。小野さんは 鳥だけど、Rayはイルカのように(そんなに利口ではないから、実際はネコだよな(爆笑))、行動範囲的には 制限されているかもしれないけどさ。周りの人に感謝しながら、本当に今自由を感じているRayでありました。
 後日大学の近くのCD屋で、この曲が入っているアルバム 「ザ・ベスト・シングルセレクション」を買ったのは言うまでもなく(爆笑)。だけど違うんだよな、何かが。


かとうれいこだー
 今回のゲストはかとうれいこさん、ギターリストの江口正祥さん、鈴木トオルさんだった。かとうれいこさんは 芸能界で小野さんより2年先輩になるという。そうだよな、かとうさんが出ていたドラマ『もう誰も愛さない』は 浪人1年目に見ていたもんな(今と変わらぬ不良浪人生でした。ったく進歩がないよな(笑))。 だけど変わってないような気がした。まっ、Rayが近眼だからなのか、かとうさんが 化粧がうまくなったからか、わからないけど(爆笑)。かとうさんは3曲歌った。Rayは、確か某かつらメーカーのCMで 使われていた『ミッドナイト・サーファー』しか知らなかったが、生かとうもいいのぉ(そういう鼻の下のばしたような 言い方が誤解を生むんだよな、きっと。でもRayの売りでもあるからやめないけど(爆笑))。 小野さんも、かとうさんの歌を歌ったりハモったり、息もぴったりだった。
 第1部が終わり20分の休憩が入った。この時点で8時半。なんかいやな予感。SM嬢さんによると 今年3月に行われた「小野君とあそびましょう Vol.1」は9時40分に終わったとのこと。10時に吉祥寺駅に いれば問題ないんだけどね。でもここで帰ったら、もったいないよな、と思ったのであった。


心に染みる歌声とオヤジギャグの調和!?
 第2部が始まり、小野さんの前振りの後、鈴木トオルさんが入って来た。はっきり言って私「鈴木トオル」という 名前と、ノエビア化粧品のCMで歌っていたことしか知らなかったんです、ミーハーだもんで(笑)。でも 『シャイニン・オン〜君が哀しい』を聴いた時に、この人かーと思いました。小野さんと同じく高い声なんだけど、 ハスキーなんですね。その後も『花〜世界で一番を君に〜』と『マリアージュ』と鈴木さんの代表曲といわれる ものを歌われた。特に『マリアージュ』は全然聞き覚えがなかったが、あまりにも素晴らしい歌声で聴き終わった時に ため息が出、全身を鳥肌が走ったのを感じた。
 だけどですね、MCに鈴木さんも小野さんもオヤジギャグ連発。2人ともレベルが同じらしい。そのレベルなら 竜ヶ崎(うちの大学がある街)に行けば、ゴロゴロと聞けるって(笑)。それもオヤジギャグの直後にバラードを 歌って、こちらに聴く準備をさせないものなぁ、ったく(笑)。


どこにでもいるあんちゃんのようなMC
 鈴木さんが引っ込んだ後も、小野さんのMCは続いた。パチンコを再び始めて縁かつぎをしたら4万勝ったとか、 フリーマーケットに出店して2万儲けたとか、最後には「宇多田ヒカルってすげーよな。作詞もしてるんでしょ?」などと 日頃大学なんかで聞いているような話。完璧にどこにでもいるあんちゃんの小野さんでした。
 SM嬢さんに言わせると、かなりMCが長かったらしい。アンコールもいれて3時間に18曲だから、そうかもしれない。 だけど最初に武田鉄矢率いる海援隊のコンサートを見ているRayですからね(爆笑)。この分だと、 次Rayが行くのはさだまさしか・・・と思った自分が怖い(爆笑)。


渡辺真知子の『ブルー』を知っている自分に・・・
 MCの間に『Believe』と『キレイだね』を歌った後(逆だっちゅーの(笑))、小野さんは渡辺真知子さんの 『ブルー』を歌うという。20年くらい前の歌なので、知らない人も結構いた。でも私は知っていたのである(笑)。 見かけは20代前半なのに、オンタイムで聞いていた記憶があるのだ。まっ、その頃Rayは小学校入学前後なのに、 世良公則まさのり&ツイストの歌を聴いて「いいなー」と思ったマセガキでした(爆笑)。 だから中学のころにおふくろが、「赤ちゃんの時はクラシックを聴くと泣き止んだのに、こんなにも変わったの」と ぼやいていたんだよな。そう考えている間にも、小野さんはまるで持ち歌のように 『ブルー』を素晴らしい歌声で歌ったのであった。
 その後小野さんは『Run to the Sky, Over the Sea』をパワフルに歌って、一応ライヴは終了したのである。


アンコールはいいけれど・・・
 お約束のアンコールタイム。この時点で10時少し前。やべー帰らなければと思ったが、1番奥に入ってしまい、 しかも出るのにはスタッフのみなさんに運んでいただくのに、ここで出ると言えばブーイングもんだろうな、と 焦りながら3曲も聴いていたRayであった。
ギターのイラスト  アンコールの1曲目は、小野さんがライヴ会場に来るときに作ったという『食用菊はかわいそう』。 小野さんが1人ギターで弾き語り、「うっそー、これ食べられるのー」「うそつきー、花の味しかしないー。って 花の味がわかるなんてオジサンびっくり」、「さっき刺し身の皿を店員がもって行く前に、食用菊にしょうゆを たらしてみたんだけど、隣の刺し身皿を見てみ、食用菊にしょうゆがしみてるぜ」と、食べ物として 見てもらえず、使い回される食用菊の悲しい運命を所ジョージ風に歌った。そりゃあ会場大爆笑。 所さんが好きで、卒論に所ジョージ論を書こうか、報道被害について書こうか、本気で迷ったRayも(迷うなよ、そんなこと(笑))、 この時は電車のことを忘れていた。
 その後小野さんは『You're the Only…(English Version)』と『何がいま僕にできるのだろう』を 歌ったらしいが、私は聞き惚れている余裕がなかった。ライヴは10時20分に終了。SM嬢さんが スタッフのみなさんに頼んでいただき、早めに店から出していただいた。


懲りてない奴(笑)
 オフ会のメンバーの中で、常磐線で帰るというのがライヴ初体験の青年で、一緒にということになった。 その他に、「家の方向は違うけど、私のほうは電車がまだあるから、上野まで送ります」と5日連続で ライヴに行くというおねえさん(多分同年代だとは思うのだが)に甘えて、送っていただくことになった。でもエスカレータを 車椅子用に変えるのに時間がかかるわ、新宿の駅員さんには「常磐線の終電はまだあるんじゃないの」と ナメられるわで(土浦行きは11時41分が終電だっちゅーの)、結局上野に着いたのが終電ギリギリに。大阪の帰りに走ってもらった 定年前の駅員さんに、「終電だからもっと早く来てください」とエレベータの中でたしなめられました。 それはしかたがないと思ったんですが、私を電車に乗せたら、おねえさんを付き添いだと思って、 駅員さんはおねえさんに同じことを。その人は関係ないっちゅーの。おねえさんは新宿のことを話して、 私が焦っていたことを伝えてくださいました。すいませんっす、おねえさん。
 帰りの焦りはあったものの、3時間、楽しかったです。病み上がりだったけど(実は3週間ほど風邪を ひいてまして、大学も休んでいたんす(爆笑))、行ってよかったです。バラードが多かったので、アップテンポの曲も 聴きたかったけど。音楽は生にかぎるねー、というのを覚えてしまったので、次は誰のに行こうかなー。 まずはチケットだよな・・・。全然懲りてない奴でした(爆笑)。




おわり

Special thanks to Mr.Ono and to all people for having helped me on the live day.

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