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飛行機で大阪に行ったるでー
-ドタバタお帰り編-


モノレールのイラスト

また遠回り

 OCATから関西空港までシャトルバスが運行されているらしいが、電動車椅子なのではじめから 考えていなかった。でも他にも選択肢があったんだと、たった今調べて気が付いてしまった(爆笑)。 なんだろーな、ったく、計画性なしで遠回りばかりって自分の生き方そのもの(笑)。 JR難波駅でなく南海難波駅に行けば、乗り換えなしで早く関西空港に着けたものの、田舎者なので 私鉄の存在に気が付かなかった。
 改札のところで「車椅子で関西空港に行きたいんですが」と言うと、 「真っすぐ行けばエレベータがありますので。下に降りると係員が待っています」。東京だとエレベータが あるところでもカギがついていて「係員が来るのでお待ちください」と言われるのだが、難波駅の対応のほうが 精神的にも楽なのだ。下に降りると「電動車椅子ですね。スロープをお持ちしましょう」と駅員さんが フォームと車両との段差に携帯スロープをつけてくれた。
 まずは関西本線で天王寺へ。天王寺に着くと駅員さんが「関西空港線の快速と急行、どちらにします?」ときいてきた。 この時点で午後6時13分。快速でも7時過ぎに着くかなと考えて「どちらでも構いません」と答えてしまった。 しかし、快速が発車したのは6時32分。この20分のタイムロスは大きかったのである(笑)。

この女はなんなんだ!!(事件その2)

 乗ったのが快速で夕方のお帰りタイムと重なったので、電車の中は出発時間に近づくにつれ、 混んできた。しかしぎゅうぎゅう詰めではなくて、人と人との間に適当なスペースがとれるほどだ。 石崎と私は荷物を床に降ろし、「すまん、また靴紐がほどけたから結んでくれる?」「またなの。靴を 変えたらいいのに。」「いや、これは自分のこだわりだから」と靴紐を結んでもらっていた。その時人の視線を感じた。 左前にいた20歳すぎの女の子がじーっとRayを見ている。「ガキじゃあるまいし、障害者を見たことぐらい あるだろうが。ったく」と思った。すると、彼女は自分のカレシの胸に寄りかかって離れようとしない。 カレシは「暑い」といって、額に大粒の汗が。彼女はカバンの中からキティちゃんのタオルを取り出し、 汗をふいてやり、「暑いのは冷房が弱いから」云々と話し始めた。「そーなのかよ、こっちは肌寒いぐらいだ。 離れればいいだろっ、変じゃねーか」と思った。石崎はちょうどその頃「寒くない? ジャンバー着る?」と 言ってきた。石崎もこのカップルのことを観察しているとわかったんでおかしかった。しかし手が不自由なのに ジージャンを着るRayなので、着ることでもこの周りは大騒ぎになることは見えていたし、それほど 寒くなかったので、「まだいいよ」と言った。
 このカップルは途中の駅で降り、フォームの反対側に止まっていた電車に乗り換えた後も、彼女は こっちをみつめていた。「あの女はなんなんだ。まだみてるよ・・・もしかして、またやっちまったか」 「うそーっ、私たちはカップルに間違えられたのぉ」。何、石崎が靴紐を結んでくれたのが、あてつけだと思われても、 困っちまうよ(爆笑)。Rayってそんなにイイ男なのか(爆笑)。その後も今のことと三角公園のことで2人は 盛り上がって、関西空港の手前のりんくうタウンで降りそうになり、車掌さんに「まだりんくうタウンですよ」と 言われてしまった。はずかしー。

夕食が・・・

 関西空港に到着しトイレを探して入るともう7時半。「このまま搭乗カウンターに行く?」という石崎の 言葉をよそに、土産屋をみつけたRayは「うちへの土産を忘れた。手ぶらに近い状態で飛行機内に 行きたい」との思いで、そこへダッシュした。大阪に来たのに赤福を買ったが(笑)、今度は石崎が土産を 決めかねているらしい。プライオリティ・ゲストの搭乗カウンターに行ったのは結局、離陸のちょうど1時間前の 7時55分。電動車椅子の型を聞かれて、荷物を預けたら8時10分。「25分までにあちらのカウンターに 来てください」。えーっ、夕食は。しかたがないので空港内のマクドナルドへ。「てりたまバーガー2個と・・・」と 飲み物を頼もうとしたら石崎が「ウーロン茶持ってるじゃん」。席に着いて「他の店で買ったウーロン茶を マックの中で飲むか、普通」と切り出すと、「それより1人で2個もハンバーガーを食べることの方が、 私は信じられないけどぉ」と石崎が言う。「これでも時間を考えて、3個にしなかったんだぜ」、「えーっ、 少しはカロリーを考えてみて」、「こんな(スリムな)体でかー」と、漫才は続いて、結局ハンバーガー1個は 機内に持ち込んで食べたのである(笑)。

機内でこの旅を振り返る

 天気は下り坂らしく、帰りの飛行機は行きより揺れたが、あれぐらい揺れないと飛行機に乗っている 気がしないRayって変なのか(笑)。美しい空からの夜景を見ながら、「面白かったなー」と2人。 「普段旅をしても、エレベータとか見えないんだよね」と石崎。「だからA先生は、Rayと 行けばと言ったんだよ、たぶん。私がサークルで旅に行っても、手動の車椅子で、みんなが力ずくで運んで くれるから、駅員さんにお願いしたり、わざわざバリアフリーな所を選んで行くとかしないっしょ」。 ほんと、サークルで旅に行くとき私の注文は『泊まるところに洋式トイレがあれば』というだけ。エレベータ なんかないのは普通。Rayは、そういうのも結構楽しんでいる迷惑な先輩である(爆笑)。「なるほどねー。 勉強になったよ。あっそうだ、飛行機を降りる前に、あの車椅子の後輪をつける前とつけた後の写真を とっていい?」、「職員さんがOKならばね」と、石崎は航空会社で用意する車椅子がかなり気に入った らしい。撮れた写真が下の2枚で、左の写真ではひじかけも後輪もないが、右の写真ではひじかけも 後輪もあるのがわかります? なお左の写真のRayの後ろにいるのは、スチュワーデスさん4人です。

写真5-1 飛行機の出口付近で。後輪を装着する前 写真5-2 飛行機を出たところで。左から石崎・後輪を装着した後の車椅子に乗っているRay

数秒後→

終電に間に合うか?

 無事羽田空港に着き、預けた電動車椅子と荷物が出てくるのを待っていたら、10時半になっていた。 ここからがハラハラドキドキの本番(爆笑)。実は、ひたち野うしく駅に停まる常磐線の最終電車が 上野発11時41分だったりするんす。普通の人なら余裕だろうが、エレベータのあるところまでまわり、 エスカルやエスカレータのあのじりじりしたスピードで上り下りして、2回も乗り換えするのは結構賭けに 近いものがありまして。でも「人生そのものが大バクチだ」と言い放つRayは、予約のときにすでに わかっていたものの、「ひたち野うしく駅までがだめなら、取手駅までならなんとか行って、おふくろに 迎えに来てもらおう」と、飛行機の便を早めることはしなかったのである(爆笑)。
 行きは京浜急行で品川から羽田空港に来たが、帰りは東京モノレールで浜松町へ。羽田空港の 駅にも浜松町の駅にもエレベータがあって便利。でも浜松町でモノレールの駅とJRの駅が20メートル くらい離れており、雨の場合は濡れるのを覚悟していたほうがいいっす。
 JR浜松町駅に行ったら、本人達より駅員さんのほうが慌てていたっす。そりゃそうです、あと25分も ないんすから。フォームまではエスカルで上るんすが、かなりじりじりした数分間でした。山手線に乗ると、 石崎のPHSがなり、「常磐線に乗り遅れたら迎えに行く、とあいつから」と。「待て、あの車に電動車椅子は 載せられないから、私は置いてけぼりかよ(笑)。独り寂しく取手駅に行くか、始発を待つのかよ、ったく(笑)」と 賭けに巻き込んでおきながら、減らず口はたたくRayであった。
 上野に着くと、「手動にしますよ」と駅員さんが電動車椅子を押して走ってくれた。しかもどーみても 定年前のおじさん。「次回は余裕のある日程を組もう」とさすがのRayも反省。エレベータで上がり、 常磐線のフォームに下りるエスカレータの前で中堅の駅員さんにバトンタッチ。フォームに降りて、 真ん中の車両に乗せようとする駅員さんが「どこで降りますか」と。「こっちはひたち野うしく駅。2人 別々に降ります」、「じゃー、1番後ろだ」とまたダッシュ。発車2分前、無事に乗れました。JRの 駅員さん、ありがとうございました。

帰りの車の中で

 佐貫駅で石崎が降り、電車はひたち野うしく駅へ。電車に乗ったとき石崎に家へ電話してもらったので、 おふくろは迎えに来てくれていた。家は駅から車で20分。その時にカーラジオで『アルプスの少女ハイジ』の 名シーン、車椅子のクララが立った場面を再現していた。「クララはどーやって山に登っただろうか」と 口に出てしまった。「人が住めるところだから、そんなに高くないんじゃないの」、「でもさ、アルミの車椅子が ある今ならともかく、鉄か木製の車椅子だよ。重いし壊れやすいし、RV車もないし・・・」と言ったら、 おふくろが一言、「夢を壊すな!!」(爆笑)。
 10日午前1時20分、無事に帰宅。楽しい4日間だった(爆笑)。

おわり

Special thanks to all people for having helped me in the trip.
Thanks to Taro Kobayashi and Kouichi Shimizu for scanning photographs.

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