(2007/1/5(金)掲載、2007/8/3(金)加筆修正)
エクステンションアームとリンク(修理前) |
エクステンションアーム(正面) | エクステンションアーム(取り付け部側から) |
変形箇所 | 変形箇所(別角度) |
リンク修理前(正面から) | リンクの変形状況 |
エクステンションアーム修理後 | エクステンションアーム修理後(後方から) |
鉄板交換部 | 鉄板交換部(側面から) |
リンク・パイプ交換後 | リンク・パイプ交換後(側面から) |
エクステンションアームとリンクは、パワーショベル(バックホー、ユンボ)の通常のアーム先端に取り付けて使用する延長用アームです。
普通のアームでは届かないような、深い穴を掘るときなどに使用します。
この事例では、延長用リンクのパイプに強力な力がかかってエクステンションアーム側に坐屈し、それがアームの鉄板を押してへこませてしまったようです。
変形箇所を見ると、リンクのパイプとこすれた部分の塗装が剥がれ、金属部が露出しています。
またこの面だけでなく、側面の鉄板も内側に引っ張られて変形していました。
(見にくいですが、写真では、塗装にしわが寄っている部分です。)
そして当然ながら、延長用リンクのパイプも、大きく曲がっていました。
修理においては、エクステンションアームの大きく変形した鉄板とリンクのパイプは、新しい材料に交換したほうが修理作業が早く効率的と判断し、部材の交換を中心に行いました。
エクステンションアームは、変形部分の鉄板を切断・除去し、側面の鉄板の変形を修正した後、元の部材より少し厚めの鉄板を切り出して溶接しています。
リンクのほうは、大きく変形したパイプを取り外して、リンク両端部のピン穴(Hリンク・パケットシリンダーとの接続ピン)の平行と、リンクのセンターを調整しつつ、新しいパイプを溶接して取り付けました。