建設機械修理の佐田鉄工 > パワーショベル・バックホー・ユンボのアーム・ブーム・リンク

パワーショベル・バックホー・ユンボ

アーム・ブーム・リンク
の修理事例

アーム変形:修理前 アーム変形:修理後

建設機械の中で、使用用途に対して汎用性が高く、最も一般的なものが油圧ショベル(パワーショベル、バックホー、ユンボ)と思われます。

この油圧ショベルは、各種のバケットやアタッチメントを取り付けることで、掘削や解体など、多様な作業を行なうことが出来ます。
その中でも、特に大きな負荷が掛かる作業(解体現場や採石場など)では、アーム・ブーム・リンクを始めとして、必然的に機械の各所に様々な変形・磨耗・破損が生じます。


人の身体に例えると、バケットやアタッチメントは「手」、アームは「前腕」、ブームは「上腕」にあたると考えられます。

またリンクは「手首」の部分において、Hリンク・Iリンクという2種類のリンクにより、バケットシリンダー(バケットを動かすための油圧シリンダー)の伸縮運動を、バケットやアタッチメントの(アーム先端を中心軸とする)回転往復運動に変換するための構造を成しています。


油圧ショベルによる作業においては、バケットやアタッチメントで作業物(コンクリート建築物や岩石)に強力な力を掛け続けることで、アームやブーム、リンクに大きな負荷がかかり、様々な状態の曲がりやねじれ、亀裂を生じる原因になると考えられます。

その修理(特に変形を伴う状況での修理)には、「どのような力が掛かってこのように変形・破損したのか?」「どの部分に特に無理が掛かったのか?」「その部分が弱いのか?」を推測しつつ、それと逆向きの力を修理物にかけて修正し、弱いと思われる部分に補強を施すことになります。


アームやブーム・リンクは、直接バケットやアタッチメントを支持・稼動させる役目をするので、強度と作業性の両方を保つ必要があり、パワーショベルで作業をする上で特に重要な部分といえるでしょう。

そのため、破損部の溶接は、強度を保つために丁寧に行う必要があり、また補強部に貼り付ける鉄板の形状も、機械使用時に掛かる応力をうまく逃がすように考慮する必要があります。

ただし、ある一部分(例えばアーム)だけの強度を増しても、今度は他の部分(例えばアタッチメントやブーム)に変形や破損が発生することがあり、その兼ね合いが難しい箇所でもあります。


このページでは、当社の過去の建設機械修理事例の中から、油圧ショベルのアーム・ブーム・リンクに関する修理事例のうち、一般的・代表的と思われるものを、一覧にして掲載しています。

※当サイトでは、当社業務上の通例に準じて「パワーショベル」「バックホー」「ユンボ」を、同一種類の建設機械の名称として扱っております。厳密な定義とは異なる可能性がありますが、ご了承ください。


修理部位の名称
(別ウィンドウで開きます。)
掲載している修理事例

アーム

アーム画像
:人間の腕の
「前腕」にあたる部分です。

ブーム

ブーム画像
:人間の腕の
「上腕」にあたる部分です。

リンク

リンク画像
:人間の腕の
「手首」の関節にあたる部分を
構成します。
Hリンク」と「Iリンク」の
2種類があります。

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