(2006/7/19(水)掲載、2007/8/5(日)加筆修正)
アーム破断状況 | アーム破断状況(側面) |
破断部(右側から) | 破断部(左側から) |
破断部アップ(右側から) |
破断部アップ(左側から) |
修理・補強後 | 修理・補強後(上面) |
修理・補強後(下面) |
修理・補強後(側面) |
この事例では、パワーショベル・バックホー・ユンボ用アームの上面側(バケットシリンダーが取り付いている側)から破断が発生していました。
このような力のかかる部分を修理する場合には、強度を保つために破断を起こした箇所の溶接を、完全に行う必要があります。
そのように溶接を丁寧に行う場合、溶接自体はもちろん、溶接箇所の加工なども含めて、どうしてもある程度の時間は必要になります。
しかし仮に、とにかく修理は早く終わりさえすればよいと考えて、時間と手間がかかるからといって溶接箇所の開先を十分にとらず、母材の表面だけを溶接して終わらせては、見かけ上サンダー仕上げできれいになっていたとしても、あっという間にクラックが再発してしまうでしょう。
適切な修理には、最低限の手間と時間は必要であることを、留意しておく必要があると考えます。