2009そうじゃ吉備路マラソン 奮戦記

日時      2009年2月15日(日)
場所      
岡山県 総社市
距離      
フル
天候   
快晴
       太平洋側はここ数年考えられないような陽気で、
       かなり暖かかったです
タイム    3時間10分16秒
順位      
男子35歳〜49歳   35位/398名
           
総合              68位/993名

毎年2月の第3日曜日は泉州国際マラソンの日。
今年ももちろん参加するつもりでいましたが、気がつきゃ募集が終わっておりました。
申込期間にはまだ余裕があったものの、東京マラソンのひと重ならなかったため、早くに定員に達したようです。
最近のマラソンブームの影響がこんなところにもでてきたとは・・

泉州国際を選手で走れないのなら、ブラインドランナーの伴走も考えましたが、
ひろっさん、ふきこさん夫妻に岡山の『吉備路マラソン』に一緒に参加しないかと声をかけていただいたので、
こちらに行くことに決めさせていただきました。
もう何年も前から『サブスリー!』宣告をしているものの、去年の福知山マラソンは足がつるし、
その前の泉州国際マラソンは、むちゃくちゃ風邪をひいて大撃沈。
2007年2月に3時間4分弱のベストを出してから、全くまともに結果を出していませんでした。
今シーズン走れる大会もあとわずか。実は今度の東京マラソンには当選しましたので、
そこでサブスリーを目指すとして、その前に気合で走れるフルマラソンがほしい。
今回は『長距離ペース走の練習』のつもりで走ることに決めました。

レース当日

家を出発したのは5時で、
新大阪から6時25分発の新幹線に乗って岡山へ向かい、
岡山から乗り換えて会場がある総社市には8時前に到着。
福知山より距離はありますが、福知山よりずっと早く到着できましたね。

現地ではひろっさん夫妻にマキさん、こがみさん、うっきゃん、
久保くん、高木さんらと合流し、
10時のスタートまで談笑しておりました。
今回の大会は全く初めてのところで、コースはもちろん、
高低差も全然分かりません。
前日に車で下見をしたという、こがみさんとマキさんの情報だけを聞き、
あとはぶっつけ本番という形になってしまいました。
まあ、今回は記録を狙っているわけではないし、
きっちりペースを保とうとだけ思ってスタートラインへ。

スタートラインは比較的前のほうに陣取り、号砲を待っていると、
どこかで会ったこことがある若者が声をかけてきました。
なんと、去年のにちなんおろち100qマラソンで知り合った阿部くんでした。
何度かメールをやりとりした仲やし、そういえば阿部くんは岡山出身ということをすっかり忘れていました。
ここで会えたのも不思議な感じがしましたが、阿部くんはもっと不思議に思ったでしょうね。

スタート 〜 5q  20分32秒
5q 〜 10q    21分59秒  (42分31秒)


スタート、ゴールがある付近は完全なフラットなところで比較的走りやすく、
ペースも上がる気配も考えましたが、ここは押さえながらスタートをしたつもり。
でも、ここのコースは5kmごとしか距離表示がなく、
福知山や泉州国際みたいに1qごとの距離表示がないんで、
自分がどれくらいのペースで走っているかよく分からないところがありました。
とりあえず速すぎることもなく、遅すぎることもなく、余裕のあるペースだけを心がけることに。
しかし、あとでタイムを見ると4分06秒/kmで突っ込んでましたね。(^^;)

6qくらいまでは全くのフラットでとても走りやすかったのに、ここから急に長い上り坂が。
事前情報ではここでの坂は聞いていなかったのでびっくり! 
まだ元気やから当然走って上れましたが、予想外の長い坂に少しペースが狂わされました。

ここの大会はとにかくよく曲がります。曲がり角が多すぎてスピードものりにくいのは確かですね。
同じ日に開催された泉州国際マラソンはせいぜい10回くらいしか曲がらないのに、
ここの大会はコース図で数えたら78回もありました。(@_@)

10q 〜 15q 21分20秒
15q 〜 20q 21分26秒 (1時間25分17秒)

クランプのようなところもあったし、ふきこさんはブラインドランナーのじゅんたんと一緒に走られ、
お互いすごく大変やったと思います。
また、あまりにもややこしいコースのため、実際今どこを走っているのか、
どっち向いて走っているのか分からず、
とりあえず前のランナーの後ろをついていくしかないような感じでした。
太陽が出ていたので方角は分かったけど・・

コースはそれまで普通の公道やったのが、いきなり自転車専用道路の細い道になったり、
『備中国分寺』という地元では有名な五重塔があるところへ向かいましたが、
そこでも嫌な坂が小刻みに続いていました。
走力が厳しい方なら歩いてしまいそうですが、ここがまた沿道の声援がひときわ多く、
気が抜けないですね

ここまで女性ランナーに全く出会うことはありませんでしたが、ここで初めて女性ランナーに追い抜かされました。
周りの声でその方が女性トップということが分かり、しばらく引っ張ってもらうことに。
同じように考えている男性ランナーも多く、その女性ランナーのまわりだけ7〜8人の団体ができていました。
その中には久保くんの姿も・・

20q 〜 25q 21分07秒 (ハーフ 1時間29分57秒)
25q 〜 30q 21分46秒 (2時間08分10秒)


なんだかんだ言いながらも、なんとかハーフ1時間半をキープ。
前回の福知山みたいに足の違和感はまだでていませんでしたし、そこそこいいペースを保つことができたと思います。
このまま順調にいくとサブスリーは無理としても自己新が更新できるかも知れない気もしてきました。

女性ランナーが先導する集団には5qくらいまでその集団にしがみついていましたが、
次第についていくのが結構いっぱいいっぱいに。その女性は俺より少し走力が上やったみたいで、
少しずつ距離が出てきてしまいました。
ここで無理するとあとが持たない気がしましたので、ついていくのは諦めてマイペースで走ることに切り替えることにし、
気持ちに余裕を持つことに。
ここからは孤独な1人RUNが続き、ごく身近にいるランナーと競うことになりました。
それにしても、よく曲がる!!(@_@)

30km 〜 35km  23分33秒
35km 〜 40km  25分02秒   (2時間56分45秒)

去年の福知山マラソンより調子がいいといっておきながらも、
やはりフルマラソンは長い!
ここまできたら、走力よりも気力のほうが落ちてきて、
だんだんとモチベーションが下がりそうになってきました。
でもここは根性!モチベーションをあげる作戦として、
『今回は100kっマラソンに参加して、今はまだ30qを過ぎただけ。。』
と自分に言い聞かせると、
少し気力は戻ってきたかな・・?(^^;)

しかし、それでも少しずつ体に異変を感じるようになり、
最初に襲ってきたのが横っ腹に少し痛みでした。
まだ我慢ができなるほど痛くはないし、
給水を1回飛ばせば落ち着く気もしましたが、
5kmごとしかない給水を飛ばすのはあまりにもきびしい。
とりあえず自分には「気のせい、気のせい!!」と言い聞かせ、
前に進むことを心がけることにしました。

とにかく我慢の走りを続けてきましたが、
とうとう来てしまいました、長い長い上り坂。
30km過ぎたありから緩やかな上り坂が始まり、
34kmくらいかはきつい高配に!
35km地点には最後の関門があるのですが、
そこは『北運動公園』といって立派なトラックがあります。
関門にひっかっかた人は、このトラックの手前で終わったそうな。。
コース上、トラックをを1周するのですが、
そこに向かう坂が最後の最後になって我々を苦しめてくれました。
そして今度は太ももにも違和感が・・

トラックを1周すると、あと7km。
あとは住宅街の下り坂を抜けていっきにゴールを目指したいところですが、
ここにきて疲れもピークに近づいてきました。
下り坂やのに思うようにペースが上がらず、必死の走り。
それでも途切れることのない沿道の一生懸命の声援には笑顔でこたえることを心がけ、
いよいよラストスパート!

40km 〜 ゴール  13分31秒  (3時間10分16秒)

40kmをなんとか3時間を切ることはできたので、とりあえずの目標はクリア。
4分半/kmの3時間走をしていると想定していたし、
いちおうここまでは順調に走れていると思いました。
太ももにかなり違和感があるものの、去年の泉州国際や福知山よりも余裕があったので、
沿道の声援にも笑顔で手を上げることもできました。
このときは3時間ひと桁でゴールできることを確信しましたが・・

しかし、あと2kmを残してペースがあがりません。
周りのランナーも同じくらいのペースでゴボウ抜きされることもあまりなく、
気持ちは4分半/kmくらいで走っていたつもりやったのが、
実はとんでもなくスローペースやったのですね。
脚の痛みとお腹の痛み、とにかく気力だけでゴールを目指して一歩ずつ。
最後はさすがにいっぱいいっぱいになってしまったけど、何とか笑顔でゴール!!

ゴール後はそれまでバトルを繰り返していたランナーたちと笑顔で握手をし、
あとはその場に座り込んでスポーツ飲料のサービスをたくさんいただきました。
息があがってクラクラしようやったけど、
今までのフルマラソンみたいに意識をなくして医務室に運ばれるほど大したことはなかったので、
その場で息を整えて回復。

ゆっくりくつろいでいると、ちょうど5分後にうっきゃんが、20分後にひろっさんがゴールしてきました。
スタート地点で久しぶりに会った阿部くんは2時間53分で年代別9位の快挙やったそうで。
高木さんも年代別2位でたくさん賞品を持って帰ったみたいです。
久保くんは後半大きく崩れたらしく、ひろっさんよりあとにゴールされたとか・・

あと気になるのは、じゅんたんと伴走のふきこさん、
ふきこさんのお姉さんのマキさんがいつ帰ってきてくれるか。
サービスの豚汁とコーヒーとお茶を美味しくいただいたあとはすぐに着替え、
ゴールから逆走してまだゴールされていない仲間を迎えに行くことにしました。

 

ゴールを目指すランナー1人1人に声援を送りながらゆっくり逆走。
ラスト1kmくらいでこがみさんに声援を送り、ラスト2kmくらいのところでじゅんたんとふきこさんに遭遇!
ここまできたら完走は間違いないし、一緒に並走してゴールを目指しました。
じゅんたんも最初の関門がかなり危なかったそうですが、
なんとか最後まで乗り切れたことでかなり感激されていました。よかったよかった。。

もう1人、マキさんは残念ながら高台にある35kmの関門でつかまってしまったとのこと。
福知山マラソンは完走されたけど、あそこよりきびしい途中関門には餌食になってしまったそうです。
次回はぜひリベンジを!!(^O^)v

 

帰りは岡山市内のスーパー銭湯で汗を流し、ひろっさんの車で近くまで送っていただきました。

少し暑かったですが、風も少なく天気に恵まれたおかげで、最後まで気持ちよく走ることができました。
途絶えることのないすごく熱い声援は、他の大会では感じられないのでは?
子供たちの大きな声で「ガンバレー!」に、つい大きな声で「ガンバルー!!」と返事をする一幕もあり、
すごく楽しい1日をすごすことができました。

このような機会を作っていただいたひろっさん、ふきこさん夫妻には感謝を!
できたらまたこのコースを走ってみたいですね。
そのためには泉州国際を犠牲に・・(^^;)