泉州国際市民マラソン奮戦記

日時      2004年2月15日(日)
場所      
大阪府堺市、高石市、泉大津市、忠岡町
       岸和田市、貝塚市、泉佐野市、泉南市
距離      
フル
天候   
晴時々曇り
       南からの風が無茶苦茶きつかった!!

タイム    3時間08分58秒
順位      
男子登記         94位/256名
           
総合            196位/1948名

去年の大会は

初めてこのレースに参加したのは去年の第10回大会。
忘れもしない、小雨の降る寒いレースやった。
あの時は大して実力もないくせに(今もないけど)、沿道の暖かい声援にはりきってしまい、前半はハーフのレースでも出さないスピードで走ってしまった。
そのため25kmを過ぎたあたりから急激にペースダウン。
大きな橋を渡るころには意識ももうろうとしてしまい、ゴール2kmを残して座り込んでしまった。
座り込んだ途端に眠気も襲ってしまい、そのまま10分くらい動かなかったのを覚えている。
まさにエネルギー切れの典型的のようなものやった。

今回はそんなことがないようにと、前の晩は早めの就寝。タラちゃんから「炭水化物を取ったほうがいい」というアドバイスもいただいたので土曜日の昼ご飯はうどん。
当日の朝もしっかりご飯を食べ、レース1時間くらい前まで何かしら食べるように心がけた。

レース当日

朝は6時前に起きていつも治水公園で4kmのウォーミングアップ。体をほぐすには丁度いい感じで走れた。

8時45分に南海電車の浜寺駅公園に到着。ホームに下りて怪速亭のオレンジキャップをかぶった途端、怪速亭のひろっさんとふきこさんに声をかけられる。
両名は今回エントリーをしていないけど、激励ということでわざわざ浜寺公園まで来たということ。参加メンバーは青馬会の方が大半やけど、ダブルさんやイケイケさん、おシオ師匠やみぞさん、こがみちゃんらも参加でそれなりにたくさん走るもんな。

8時55分、集合場所の浜寺公園のレストハウス前に行ったがまだ誰も来てへん。しばらくするとみぞさんが登場し、スペシャルドリンクの話をしてきた。
ここの大会は陸連登記の選手に限り、20km、25km、30km、35kmの4箇所に自分専用のドリンクを置くことができる。
なんも考えていなかった私は当然何も準備してへん。でもせっかくなんで、受付でもらったスポーツドリンクに、ふきこさんからいただいた三笠まんじゅうをガムテープでくくりつけ、最初にエネルギー切れになると思われる25km地点に設置することにした。あと、みぞさんが余分にスペシャルドリンクを用意していたので1つもらい、35kmに置くことにする。そうこうしているうちに続々とメンバーが到着。ワイワイ言いながら着替えたり栄養を補給したりして時間をつぶす。

天気は晴れ時々曇り。前日に早くも春一番が吹いたということもあって、結構風は強かった。でも、去年みたいに小雨が降るようなことがなかっただけよかったかな?

いよいよスタート

10時40分。いよいよレースが始まるということでジャージを脱いでレーススタイルになる。
風は強いけど晴れ間が出るとあまり寒くない。服装にすごく困るところやけど、今回はいつもと同じランシャツの中に半そでTシャツを着用、パンツは相変わらずの半パンにした。手袋はレース用を片方無くしたので練習用の軍手しかなかったけど、一応着けて走ることにする。寒くなかったら手袋も邪魔になるけど。。

整列はゼッケンの若い順で、その中でも陸連登記は一番前の集団に並ぶことができた。陸連に登録してもなかなか優遇されるレースは少ないけど、今回はありがたかったな。その分後ろから迫ってくる一般ランナーのプレッシャーがあるけど・・

スタート〜5km        20分47秒
5km〜10km           21分05秒     (41分52秒)

11時丁度、「パンッ!」というピストルの音で一斉スタート。いつもはスタート地点通過時にストップウォッチを押してネットタイムを計るけど、今回はせっかく前からのスタートやし、公式の大会なんでピストルの音と同時に計測することにした。

周りには青馬会の菊ちゃんやシゲさん、怪速亭のダブルさん、そしてみぞさんがいるし、ペースを上げすぎないよう、遅れをとらないよう、みんなの後ろにぴたっとついて走る。
コースは浜寺公園からまずは北へ向かい、南海本線の堺駅付近まで行ってUターン。折り返し地点が5kmになるので、元のスタート地点に来るときは10km走ったことになる。

作戦としては木津川のときより遅い22分/5kmでそのままイーブンペースで走れればいいかなあと思っていたのに、5km通過時点のタイムを見てびっくり。なんと飛ばしすぎと思った去年の最初の5kmより速くなっている。「自分としては押さえているつもりやったけど、逆に速いっちゅうのはなんでやろ?」
このままではまた潰れるかもしれへんし、押さえなまずいかも。でも結構調子もよさそうやし、周りもよく見えている。少しだけペースを殺し気味にし、そのまま様子をみながら走ることにした。

沿道にはたくさんの声援。こないだの木津川で知り合ったこがみちゃんの友人である、ひろみちゃんもいてた。

10km〜15km             21分40秒
15km〜20km             21分46秒     (1時間25分18秒)

10km地点、つまりスタート地点ではランナーの友人や家族が多く集まり、声援もより大きくなった。そんななかで、きーよさんがオレンジの帽子をかぶってカメラを構えているはずと思ってずっと左ばっかり見ていたけど、ここのスタッフの帽子が困ったことに怪速亭と全く同じオレンジ帽子。きーよさんを探すのをすごく苦労をしていたら、「澤ちゃん!」と右側から声がした。ずっと左側ばっかり走っていたので右には全く無関心。他のランナーが邪魔で写真は撮れなかったみたい。。(T_T)

今度は後ろから声をかけてくるランナーがいると思ったら、ジンザMさん。今は改名してジンちゃんというけど、去年の大会ではフラフラになっているところを「大丈夫ですか?」と声をかけられたのがはじめての出会い。あれから1年たつけど、あの時は35kmを過ぎて抜かされたのに、今回はこんなに早く声をかけられるとは!まだまだ余力を残してさっさと行ってしまった。ジンちゃんもかなり力をつけたみたい。

それからしばらくすると、先に行ってしまった菊ちゃんの背中がだんだん大きくなってくる。「ペースが速すぎる」を理由にかなりペースダウンされてきたけど、確かに2週間前の木津川よりまだ速いペース。おまけに向かい風になっているので、このまま行くのはとても危険かも。菊ちゃんは抜かせてもらったけど、私も少しペースを落とすことにした。
でも、これでペースマーカーにしていた菊ちゃんもいなくなってしまったし、ちょっと走りにくいな。

市街地の幹線道路を走るレースということで、声援も途絶えることがない。時々まわりの声援に答えながら、黙々と走る。
泉大津市から岸和田市に入ったあたり、だんじりのお囃子が聞こえてきたところで見慣れた人を発見。なんとステップワゴンのオーナーズクラブで一緒のふなつさん一家が待ち構えていた。丁度周りのランナーともばらけてたところやったし、ふなつさんらも声援の集団から少し離れたところにおられたのですぐに発見。「澤ちゃーん、ガンバレ-ッ!」の声援に両手でガッツポーズ。ただ、あっという間の出来事やったんで、カメラは間に合わなかったみたい。

20km〜25km             22分03秒     ※ハーフ 1時間30分07秒
25km〜30km             22分32秒     (2時間09分53秒)

走っている距離も半分となり、そろそろばててくる頃。
前半は余力を残しながら走っていたけど、ここまできたらいっぱいいっぱいになってきてた。岸和田のだんじり応援。相変わらず途絶えることのない声援。そして20mは続いたやろか、ハイタッチの集団。ちょっとペースが落ちながらも全員の人(子供やお姉ちゃん)とハイタッチをする。あとから分かったけど、そのハイタッチ集団の中には、あの高石ともやもおったそうな・・

25km地点ではいよいよ陸連限定のスペシャルドリンクコーナー。
今までマラソンをやってきたけど、自分のスペシャルエイドに遭遇できたのは今回初めてでちょっとうれしかった。ただ失敗したのは、500mlのペットボトルに三笠まんじゅうをガムテープで止めたものの、変にしっかり止めてしまったのですごく外しにくかった。
止まって剥がせば何の問題もなかったんやけど、全力で走っているところではもう少し簡素にするべきやったと後悔する。
三笠まんじゅうをほおばりながら走っていると、後ろから「澤ちゃんがんばりや!」という声が。振り返るとなんと青馬会の濱ちゃんやった。
去年この大会で濱ちゃんに抜かれたのは確か30kmを過ぎて橋に差し掛かる手前やったと思う。それが今年はこんなに早くとは!!驚いていてもしょうがないので、とりあえず濱ちゃんに遅れを取らないよう背中を追いかける。「今はこんなペースで走っているけど、そのうち潰れるはずや」そう信じて背中をずっと追いかけていた・・

28kmを過ぎ、だんだん走るのが嫌になってきたころ、沿道から「澤ちゃん!」の声が。みると怪速亭の木村さんが笑顔で立っていた。木村さんは10km過ぎの羽衣駅付近でも見かけたけど、それから電車に乗って応援にきたらしい。

他にイエバンさんも電車に乗っての応援。やっぱり知ってる人から声援をもらえるとすごくうれしいもんや。みんなからエネルギーを分けてもらえるような気がしてくる。

30km〜35km             24分24秒
35km〜40km             24分38秒     (2時間58分55秒)

南海本線と並行して伸びている府道204号線の堺阪南線ともお別れを告げ、国道481号線を左へ曲がる。高速道路でいえば、関西空港から阪和自動車道の泉佐野ICへ向かうという感じ。そして途中で幹線道路の下をくぐって今度は関西空港方面へ。とりあえずまだ濱ちゃんのうしろ姿は見えていたけど、確実に遠ざかっている。ちょっと追いつくのは不可能と感じてきてた。
スカイブリッジのある府道63号線の手前を左に曲がり、少ないながらも声援を送る人たちを横目に「去年はこの辺に青馬会の面罵が応援してたなぁ」と考えながら通り過ぎる。そしていよいよ大きな関門であるスカイブリッジへ。
スカイブリッジに入ってまず最初に驚いたのは、無茶苦茶向かい風が強いということ。
ただでさえ既に30km以上も走っているのに、この坂にこの強風とはほんまに恐れ入った。
スカイブリッジの坂をヒーコラ上っていると、後ろから「澤ちゃ-んっ!」の声が。
振り向くと、スクーターで応援RUNをしていたきーよさんが、青馬会の旗をバイクのうしろに挿して追い越していった。スカイブリッジは完全通行止めではなく、海側の大阪方面向きはマラソンのために通行止めにし、山側の和歌山方面は2車線を片側通行として双方が行き来できるようになっていた。きーよさんもスタート地点からカメラを構え、バイクでの応援は本当に頭が下がる。
しばらく走ると2つ目のマリンブリッジ。前に見慣れた人がいるなと思ったら、チームももぐみのSHOさんやった。
後半にきてバテバテになったのか、かなり失速気味。健闘をたたえてお先に行かせてもらう。

折り返し手前、ダブルさんが爽快に走り去り、しばらくして濱ちゃんが登場。思っていたほど濱ちゃんとの差は離れていないと思い、最後の力を振り絞ってゴールを目指す。

折り返しをしてあとは残り5km。今まで向かい風で苦しんでいたけど、今度は追い風になったため気分的に少し楽になる。でもだんだん足が痛くなってきるし体力的にも限界に近い。ペースも落ちまくりのなか、我慢の走りでなんとか5分/kmは切らないように心がけた。
前の木津川では30kmを過ぎてから抜くよりも抜かれるほうがすごく多かったのに、今回は比較的抜いているほうが多かったと思う。それでもやっぱり抜いていくランナーはいたので、その人に少しでも着いて行こうふんばる。その中で、ここにきて女性ランナーとさっそうと抜かれ、ちょっと悔しかったので必死に食らいつこうとしたけど全然あかん。その女性ランナーの脚を見たら、まるでボディビルの選手のように筋肉が引き締まっており、「私は速いのよーっ」と言わんばかりの体格をしていた。これはとても太刀打ちできないと、早々に諦める。
折り返してからは菊ちゃんやマーちゃんと声をかけながらのRUN。お互い声を掛け合いながら、最後のパワーを分けてもらう。

40km〜ゴール            10分03秒     (3時間08分58秒)

40kmを過ぎてタイムを見たら、まだ3時間経っていない。
前回の木津川は3時間15分弱でゴールしているし、ここで始めて自己タイムを更新することを確信する。去年は丁度このあたりで完全に調子を崩して座り込んでしまったけど、今のところ意識ははっきりしているし、ペースもそのまま保てそうな感じ。あとは今シーズン最終目標である3時間10分を切ることができるか。

「ここまで来たんやから、行けるところまで行ったれーッ!!」の思いで最後の力を振り絞り、ペースを上げてみる。
ゴール付近ではイエバンさんやだいじゅさんが応援しており、ガッツポーズで挨拶。そしてゴールが見えた残り100m。電光掲示板の時計はもうすぐ3時間09分になろうと1秒ずつ数字が変わっていく。(当たり前か!)
「よっしゃーっ行けえええ!!」最後のダッシュは東京国際女子マラソンの高橋尚子よりも速かったんちゃうかと思うくらい賢明に走り、そしてゴール!!

念願の目標達成!

「やったああ!自己新や!」
去年のこの大会では完走も危なかったのに、今回は自己新はもとより、目標の3時間10分もクリアすることができた。すごくうれしかった。
カメラも構えていたしかっこよくガッツポーズもしたかったけど、ゴールした瞬間から全身の力が抜けてしまい、手を上げる力もなくなっていた。
先にゴールされてたダブルさんや青馬会のkaisanとがっちり握手。自己タイムを更新したことイを告げると、自分のことのように喜んでくれた。

今までエネルギー切れで倒れていたのがうそのように最後まで走りぬくことができたのは、やっぱり途中で三笠まんじゅうを食べたからやろか。それまで「食べたらおなかが痛くなるので」という理由でフルマラソンでもドリンク以外に口に物を入れることがなかったけど、前の木津川で35km地点のエイドで梅干やビスケットを食べて少し復帰したこともあったし、やっぱり途中で食べるようにしなあかんな。
30kmを過ぎてからの坂はしんどかったけど、それ以上に向かい風がきつかった。あの風がなかったらもう少し速いタイムでゴールできたかな?
でも天気にはそこそこ恵まれたし、今回はこれで勘弁してやろ!

アフターは大宴会、そして次の目標へ

レースが終わり、全員無事完走!(やったっけ・・?)
アフターは青馬会が主催で怪速亭からはダブルさん、イケイケさん、おシオ師匠、三木さん、こがみちゃん、そしてみぞさん。青馬会のメンバーも入れると30人はいたやろか?
すごく盛り上がってヘベレケの帰宅となる。

一緒に走ったメンバーは「サブスリーはもうすぐや」と言ってくれるけど、正直3時間を切るのはまだまだ力は足りないと思う。実際ハーフでも1時間半を切るのがやっとやし、もっとスピードをつけんとあかんな。
次のフルマラソンは4月の加茂郷というのがあるけど、気温も高くなってるし、高低差もあってベストは難しそう。秋の大会にはまたベストが出せるように頑張っていきたい。

その前にハーフのレースが2本。
元々は3月の京都シティハーフマラソンがあり、そこで1時間半を切るのが最終目標やったけど、来週行なわれる大阪シティハーフマラソンにも参加することになってしまった。
というのも、元々エントリーされてたおシオ師匠が仕事の都合で出張が入ってしまい、当日走ることができないとのこと。それやったらということでゼッケンをいただいたが、おシオ師匠は去年の鯖街道では優勝してるし、別府大分マラソンを目指そうというとんでもない方。その方のゼッケンをつけてちゃんと走れるかどうかちょっと不安やわ・・