第14回泉州国際市民マラソン 奮戦記

日時      2007年2月18日(日)
場所      
大阪府堺市、高石市、泉大津市、忠岡町
       岸和田市、貝塚市、泉佐野市、泉南市
距離      
フル
天候   
晴時々曇り
       南からの風が無茶苦茶きつかった!!

タイム    3時間03分52秒
順位      
男子登記         96位/306名
           
総合            195位/1910名

一時期は年間5回くらいフルマラソンを出ることがあったけど、去年は100kmマラソンに参加したり、
伴走のお手伝いを始めたことで、そこまで走ることはなくなった。
それでも年に2回は勝負をかけたフルマラソンがあり、
それが俺にとっては福知山マラソンと泉州国際マラソンである。

今回の目標はもちろんサブスリー(3時間以内ゴール)。
去年11月の福知山では8分近く足りなかったので、今回もリベンジとなる。
あの時は何がいけなかったのかいろいろ反省をし、
自分なりに対策をしたが、はたして思うように行くのか・・

レース当日

一緒に走る千秋ちゃんやうえちゃんらと7時半に京橋駅で待ち合わせをしたが、
なんとここで寝坊をしてしまった!!(>_<)
実は金曜の仕事が大きくトラブってしまい、家に帰ったのが土曜の朝4時。
朝一から仕事に行くのが決まってため、
ろくに睡眠時間もろくに取れなかったので疲労は取れていなかった。
土曜日の夜は早く寝ることができたけど、ここではぐっすり寝すぎ。
そのため目覚ましが鳴っても全く気がつかなかったみたい。。
去年のにちなんおろちのときも寝坊をしてみんなに迷惑をかけたけど、
そのぶん沢山寝られたおかげで好成績やったし、
今回もそうなればいいかな?
っと勝手に自分の都合がいい解釈をして現地に向かう。
千秋ちゃん、ごめんね・・m( _ _ )m

実はここの大会には過去3回参加しているが、あまり相性はよくない。
まともに走れたのは1回だけで、あとの2回はラスト2kmでエネルギー切れで座り込むか、
意識もうろうの千鳥足となってのゴールやった。
今回はそんなことにならないよう、
福知山と同じように黒糖とおまんじゅうをウェストポーチに入れて走ることした。
これで最後までエネルギー切れにならんかったからね。

浜寺公園の青馬会がいるいつもの陣地には、枚方マスターズや怪速亭も一緒やった。
俺も含め、殆どが陸連の白いゼッケンで、和気あいあいとしながらスタートを待つ。
ほんまはここで写真をいっぱい撮りたかったんやけど、
寝坊のためにカメラを忘れてしまいました・・(>o<)

昨日まで雨が降ってすごく寒かったので、それが当日まで残るかもと心配されたけど、
どうやら雨はもったみたいやし、風邪も強風ではなく気温も穏やか。
ランナーにとっては申し分のない天候やったと思う。

いよいよスタート

10時40分。最後のトイレに行ったあと、俺も一応陸連登録の選手やし、
一般選手より前に並ばせてもらいスタートを待つ。
そこにはいつもの青馬会の顔ぶれのほかに、
名古屋からゾエコさんや舞ちゃん、納豆太郎さんにも久々に再開できた。
お互い検討を叩きあいながら、11時ジャストのスタートを待つ。

緊張と不安を抱えたまま、刻一刻とスタート時間は迫る。
陸連の整列場所はチームメイトで参加が多いのか、
やたら聞こえる話し声がだんだんうるさく感じてきていた。
そんなこと言ってる俺も直前までしゃべっていたけど・・(^^;)

スタート〜5km 20分37秒
5km〜10km 20分43秒 (41分20秒)


11時丁度、「パンッ!」というピストルの音で一斉スタート。
いつもは誰かを目印についていくようにするけど、今回は最初から一人旅。
っていうか、一斉にバラけたために目標物を見失ってしまったんで、
一人で走らんとしょうがなかった。
コースは浜寺公園からまずは北へ向かい、堺駅付近まで行ってUターン。
折り返し地点が5kmになるので、元のスタート地点に来るときは約10km走ったことになる。

今回の作戦としては、
21分/5kmでそのままイーブンペースで走れればいいかなあと思っていたし、
1kmごとにラップを確認しながら流れに沿うように走る。
ちょっと予定より速いタイムやったけど、気分も乗っていたし、
足も前に進むので、そのままのペースを維持することにした。

沿道にはたくさんの声援。
RUN/WALK-Styleのメンバーも沢山応援にきていた。

10km〜15km 20分50秒
15km〜20km 21分02秒 (1時間23分12秒)


結局、知合いランナーの目標物がないまま、
周りのランナーにスピードを合わせる。
その方たちの話しを聞いていたら、「2時間55分に近づけたい」
って言っているし、その方を目標にするにはちょうどいいかも? 
でもさすがに目標が高いだけにペースも速い。
とてもついていけなかった・・

市街地の幹線道路を走るレースということで、声援も途絶えることがない。時々まわりの声援に答えながら、黙々と走る。
最初は心配した4分10秒/kmも確実に守られているし、体調もOK!!
足も思った以上に前に出ているし、「これはほんまに3時間を切るんちゃうか・・?」と
真剣に思えてきた。
このペースさえ守れれば。。

泉大津市から岸和田市に入ったあたりは、だんじりのお囃子が聞こえてきくる。
保存会のメンバーが演奏してくれるところで、ここでは声援する人もひときわ多い。
小さい女の子が「がんばってくださぁい〜」と一生懸命応援してくれる。
苦しい走りでも、自然と頬が緩んでしまう。

走っている距離も半分となり、そろそろばててくる頃。
前半は余力を残しながら走っていたけど、ここまできたらいっぱいいっぱいになってきてた。
岸和田のだんじり応援。相変わらず途絶えることのない声援。
20mは続くハイタッチの集団は今回はゴメンナサイさせてもらった。。

ここの大会は陸連限定のスペシャルドリンクが置けるけど、
25km付近の2回目の給水の際に少しアクシデント発生した!

20km〜25km 21分12秒 ※ハーフ 1時間27分48秒
25km〜30km 21分41秒 (2時間06分06秒)


今回のスペシャルドリンクは、4箇所全てにアミニバリューWを置くことにした。
エイドもアミノバリューやけど、Wのほうがおいしいもんね。
あとはウェストポーチに入れてる黒糖を食べれば元気100倍!
っということで黒糖を食べようと思ってウェストポーチのチャックを開けると、
『ポロポロリ・・』
なんと道端に落としてしまった!!(@_@)

ショックで目の前が真っ暗になりそうやったけど、よくよく考えたら落としたのは2粒。
全部で3粒入れてたしあと1粒残ってるわと思ってポーチを探ってみたら、
なんとか残っていたので、ほっ。。。
ただ問題なのは黒糖はビニールの袋に入っていたこと。
4分12秒/kmで走りながら袋はなかなか破れない。
そうこうしているうちに、『ポロリ・・』
やっぱり手元から離れて落としてしまった。
「黒糖くん、さようなら〜(T_T)/^^

ほんまにショックで泣きそうになりながら走っていると、前には見たことあるうしろ姿が。
前半から積極的に飛ばしていた濱ちゃんがいるではないか!
濱ちゃんを目標物にしたらいいかなと思っていたら、
その背中がどんどん大きくなっていく。
そのうち追いつくことができたんで、「濱ちゃん!」と声をかけてお先に行かせてもらった。
俺もかなりいっぱいいっぱいやったけど、濱ちゃんもかなり苦しそうやった。

29kmを過ぎると、南海本線と並行して伸びている、
府道204号線の堺阪南線ともお別れを告げ、
国道481号線を左へ曲がると、元気よく追い抜くおじさんランナーがいた。
縣(あがた)さんやった。
縣さんはブラインドランナー『わーわーず』の練習会で知合った方で、
年齢はすでに56歳らしい。
雰囲気的にはおシオ師匠みたいな感じかな?
年齢を感じさせないすばらしい走りで、
「3時間は間に合う!がんばりやぁ〜!!」と声をかけてくれた。
すごい人はほんまにすごいわ・・(@_@)

30kmでのタイムを見ると、あと12kmまで54分あることを確認。
とっさの計算で4分半/kmで12kmを走りきれば54分やし、ギリギリか・・?
真剣にサブスリーを意識した。しかし・・・

残りはあと12kmを残し、ここらが正念場である。
大概のレースはここら辺で脚を痛めたり、おなかが痛くなるけど、今回は比較的順調に走れてる。
ただ、黒糖パワーを失ったところで、最後のエネルギー切れがすごく心配やったけど・・

30km〜35km 22分34秒
35km〜40km 24分13秒 (2時間52分54秒)


上が関空連絡道路の幹線道路をくぐって、次は海の方角に向かう。
3回目のスペシャルドリンクをもらったとき、いきなりうしろから肩をたたかれた。
レース中に肩をたたかれるなんて夢にも思ってないし、
驚いて振り向くと、なんとヨッシーいるではないか!!
ヨッシーは俺と同い年やけど、実力は全然違うすごいランナー。
2時40分くらいで走れる人やけど、最近かかとの故障でまともに練習ができず、
今回もファンランでゆっくり走ると言って、ウィンドブレーカーのままでスタートラインに立っていた。
ところがここに来ていつものように軽快な走りは驚きまくり!!(@_@)
「まだ間に合うで!ついてきいや!!」っと言ってくれたけど、
あの軽快な走りは遠のくばかりやった。(ヨッシーは2時間58分でゴール)

スカイブリッジのある府道63号線の手前を左に曲がると、いきなり「澤ちゃ〜ん!!」の大声が!
「知合いが声援を送ってるわ」と思って横を見ても誰もいない。。
よくよく見ると50mくらい先にRUN/WALK-Styleのメンバーがわんさかいてた。
「どんなけでかい声やねん・・」と思いながらも、
一生懸命の応援に一生懸命こたえる。
そしていよいよこのレース最大の難関であるであるスカイブリッジへ。

2年前に参加したときはスカイブリッジに入るときはかなりヘロヘロで、
とてもペースは上がらんかったけど、今回はそれほど苦しくない。
ここまでは思ったよりも足は進んだ。
ただ30km以上も走っているのだけに、この坂はほんまに辛く、止まらずに走るのが精一杯。
それでもすれ違う顔なじみのランナーには声援を送り、必死に我慢の走りをする。

しばらく走ると2つ目のマリンブリッジ。
RUN/WALK-Styleの三浦さんに声援を送ったが、聞こえていない様子。
三浦さんはRUN/WALK-Styleのメンバーの声援にも気がつかなかったらしい。。
イオンを過ぎて、折り返し手前ではヨッシーに声をかけられ、
折り返してからは濱ちゃん、kaisan、hirokun、ポカリ、SHOさんと、
よく知っているランナーにも続々とすれ違い、お互い声を掛け合いながら、
最後のパワーを分けてもらう。
そして最後には千秋ちゃんの姿も!
千秋ちゃんは去年の篠山で3時間半を切るすごいランナーやけど、
ここ半年以上故障気味でまともに走れてなかった。
今回も4時間を目標と言ってたけど、それよりもだいぶ速く走れたみたい。
よかったよかった。。

って喜んでばかりもいられへん。
俺はと言うと、イオンの折り返しから完全にヘロヘロになってしまい、
4分半/kmどころか5分/kmにも近づくくらい落ち込んでいる。
俺自身必死に走っているんやけど、どうしても足がついてこない。
一度は抜かした女性ランナーはさっそうと抜かしていき、
遥かかなたへ消えていった。(その女性で3時間01分でゴール)

『あと4km』の看板のところで時計を見ると、3時間まであと16分。
「もう無理やぁぁ!!」
どう考えても残り4kmを4分/kmで走る脚力は残っていない。
ここでとうとうサブスリーを諦めることにした。。。

マリンブリッジよりもスカイブリッジのほうが高配はきつく、
最後の最後が一番苦しいところ。
そのスカイブリッジを上りきったところで走る距離もあと2kmとなる。

40km〜ゴール  10分58秒   (3時間03分52秒)

過去3回走ったうちの2回はスカイブリッジあたりで完全にエネルギーか切れてしまい、
地べたに座り込んで動けなくなるか、意識がもうろうとなって千鳥足になってしまっていた。
今回はどうなるか心配やったけど、とりあえず意識ははっきりしているし、
なんとか最後まで走れそう。

3年前までのコースは府道63号線をまっすぐりんくうタウン前の広場まで突き進むのに、
イオンの大型ショッピングができた関係か、
途中から公道から外れて公園みたいなところをクネクネと走らされる。
一時期少なくなった声援もここに来て沢山おられるのを感じながらラストスパート!
やっぱり意識が飛びそうやったけど、必死に我慢。。。そしてゴール!!!

ゴールの瞬間に少しだけ気を緩めたのがまずかったのか、
背後からもうダッシュで迫ってきたランナーにギリギリ抜かされてしまった。
ここに来て順位なんかどうでもいいけど、ちょっと悔しいな・・

なにはともわれ、ゴールをしたことでフィニッシャータオルをかけてもらって息を整える。
酸素不足のためか、目の前が真っ白になったけど、
なんとか持ち直したのでよかったよかった。。

タイムを見ると、3時間より4分近くたってしまったが、
それでも自己記録より4分も短縮できたことは、すごくうれしかった。
ここ最近短縮しても30秒〜1分くらいやったし、結構大きく前進したと思う。
声援に応えるときは笑顔でも、それ以外はずっと厳しい顔を続けていたが、
ここで初めて安堵の笑みがこぼれた。

ゴールして


ゴール後には具がタップリの豚汁サービスがランナーにとってはすごくうれしい。
腰をかけて豚汁を食べていると、濱ちゃんやkaisan、金ちゃんやヨッシーにも遭遇。
がっちり握手をする。
全員あのときの苦しかった表情はどこにもなく、ゴールできた喜びで満ち溢れていた。

豚汁のお代わりに行くと、ポカリちゃんに遭遇。握手を交わして談笑をしていたら、
なにやらテレビ局のような方からインタビューの依頼が!?
俺はああいった場は苦手やし、インタビューはポカリちゃんに任せて、場所を離れた。
インタビューはにちなんおろちで懲りてるし・・(^^;)

このあと青馬会からアフターのお誘いもあったけど、今回はお先に失礼させてもらった。
正直、最近の仕事が多忙すぎるために、まともに家にいない上にお金もない。
今回は早く帰ろうと思っていたけど、やっぱりそうはいかなくなってしまった。

1人でゴール付近に行くと、RUN/WALK-Styleのメンバーが声援のために勢ぞろいしてた。
俺もその中に混ぜさせてもらい、わかちゃんや、やなちゃん、ランママと西川さんの伴走。
ダブルさんと伴走で走られてる中村さん等のゴールを見届ける。
ゴール関門時間の4時間半がたった午後3時半までその場にいたあと、
みんなでご飯を食べてから家に帰った。

今回は言葉では「目指せサブスリー」と言っておきながらも、
内心はどこまでいけるかかなり不安やった。
体調としては悪くはないものの、1週間前にアイススケートで股間あたりを痛めたし、
なによりも出張多忙で練習時間があまり取れていなかったことがある。

でも、実際走ってみたら、思ったよりも大健闘することができたのは、うれしかった。
ただ、ここまで頑張ったんやから、やっぱり3時間は切りたかった。
サブスリーをするかしないかは、国際女子の3時間15分に匹敵するくらい値打ちがあるし、
富士登山で完走する以上に厳しいもんがあると思う。
そう考えると、だんだん自己新の嬉しさよりも、
3時間を切れなかった悔しさのほうが強く感じるわな。

あと4分。この4分を縮めるには、今まで以上に厳しい練習もしないといけないと思うし、
筋力トレーニングもやらないといけないかな?
次こそ結果を出すために、もっと頑張っていかなければ!!