第8回 丹後100kmマラソン奮戦記
日時 2008年9月14日(日) タイム 9時間43分58秒 |
いよいよ出発!
9月14日(日)は丹後100kmウルトラマラソンに参加してきました。
俺にとって初めての100kmは6年前のこの丹後やったし、今回のは記念すべき10回目の100q。
参加を決めた理由は、10回目という区切りにもう1度あのコースを走り、
どれだけ強くなったか確かめてみたかったし、
せっかく知り合いになれたKBSのわかちゃんのアナウンスで、お出迎えもしてほしかった。
あとはうちのチームのタラ姉ちゃんやよしやん先生も参加を決めたことでしょうか・・
13日(土)、12時に家の近くに住むマラソン仲間の角井くんと合流し、まずは京都へ。
中書島駅でタラ姉ちゃん、よしやん先生、かっちゃんと合流し、総勢5名で出発しました。
目指すは京丹後市のアミティ丹後というところ。
そこが100qのスタート地点であり、60qと100qのゴール地点にもなっています。
現地に到着したのは夕方5時前。
既に多くのランナーが集合しており、わかちゃんもゲストの丸山弁護士らとトークショーをしていました。
チームでひときわ多かったのは、やっぱりわか練のみなさん。
ほかに多くのメンバーがたむろしており、そこで和気あいあい談笑をしたあと、
お互いの健闘を祈ってお別れしました。
角井くんとはここでお別れし、会場をあとにしたあとはスタート直後のコースである七竜峠の下見。
久々に見た七竜峠はやっぱりきつい坂でした。(@_@)
初めてこの坂を見たタラ姉とよしやん先生は終始無口に・・
6時過ぎに峰山のホテルにチェックインし、近くの平和堂で晩ご飯を済ませて解散。
明日のレースに向けて期待と不安を胸に、9時半にはベッドにもぐりました。。
レース当日。
100kmの部のスタートは朝の4時半。
そのためホテルを出たのは3時半で、朝ごはんや準備のために2時半に起床。
でも、何回ウルトラマラソンに参加しても緊張はするもので、
今回も1時半にいったん目が覚めてしまったら、寝坊はできないという思いと、
あと1時間寝ないといけないという思いが交差し、そのままうつらうつらとしてしまいました。。
会場には4時前に到着すると、わかちゃんのアナウンスで熱気もムンムン!
俺はレストステーションに預ける荷物として、ケア用品だけ碇高原に置いてもらい、いよいよスタートラインへ。
前回は初めてのウルトラということもあって遠慮がちに後ろに並びましたが、
今回は気合も入っていたので前から3列目。
うえちゃんや、まっちゃん、鍵さんのようなつわものと同じところに並んでスタートを待つことにしました。
スタート〜5q 24分03秒
5q〜10q 23分47秒 (47分50秒)
10q〜15q 23分16秒
15q〜20q 23分53秒 (1時間34分59秒)
わかちゃんの司会のなか、10秒前からカウントダウンが始まり、
ゲストの丸山弁護士のピストルで一斉にスタート!
スタートしてしばらくしたら、いきなり200mを超える七竜峠がきびしい!
前日に下見をしてある程度のコースは把握してるとは言うものの、
やっぱり真っ暗の中でのRUNではUP/DOWNも分かりにくいし、やっぱりしんどい。
でもまだ始まったばかりやし、それなりに元気におっちらおっちら上ります。
きびしい七竜峠を上って下りるとちょうど10km。
ここからは久美浜湾をぐるっと回るコースとなり、
夜も明けてきて周りの風景もはっきり見えてきました。
パンフレットの高低表では殆ど平坦に見えますが、全然そんなことはない!
逆に平坦なところはないんとちゃうかというくらい、微妙なUP/DOWNが続き、
走っていても疲れやすく感じます。
16q付近にはナシ食べ放題のエイドがあり、ここでは一切れだけナシをいただきました。
ほんまはお腹いっぱい食べたかったけど、レースの真っ最中やし・・(^^;)
20km〜25km 23分58秒
25km〜30km 23分48秒 (2時間22分45秒)
30km〜35km 25分29秒
35km〜40km 33分05秒 (3時間21分29秒)
久美浜湾の西側に差しかかり、 UP/DOWNも幾分ましになってきたようですが、 それでも長い上り坂や下り坂がずっと続いています。 おまけに久美浜の市街地に入ると待ってましたとばかりに信号機が。。 まだまだ元気なときには止まらず走り続けていたいけど、 ここの大会は信号を守ることは厳重されてるし、仕方ないですね。 前からスタートしたということで、 20kmをすぎると周りにいる選手もまばら。 信号待ちとかをすると前のランナーと離れることもあり、 早くもたいした目標にする選手もいなく、 独走状態になろうとしていました。 そんなときお腹に違和感が・・・ 久美浜湾をぐるっと回り終わるとちょうど30q。 ここからしばらくしたら、折り返すコースの七竜峠に突入します。 ここまで数人のランナーとバトルをしながらええ感じで走れていたのに、 トイレのためにロスを作るのはもったいない。でも仕方ない。。 35q付近にあった海水浴場の駐車場にあるエイドで用をたすために5分ほどトイレに駆け込みました。 正直このロスはちょっと悔しかったです。 でも、お腹も軽くなってから七竜峠に突入したし、 これはこれでよかったかな? |
40km〜45km 27分24秒
45km〜50km 28分09秒 (4時間16分52秒)
50km〜55km 27分23秒
55km〜60km 33分33秒 (5時間17分48秒)
展望台を過ぎていったん峠は下りますが、もう1度きつく上るところがあります。
前方にはリアス式海岸と網野の漁港がいい具合にマッチして、かなりの絶景が広がり、
早くも走ることに疲れを感じてきたとき、うわさどおりの施設エイドが!!
数年前からひろっさんとふきこさんが施設エイドをやっていただいていると聞き、
それもすごく楽しみのひとつにしていました。
きびしい七竜峠ももう少しで上りきるというところで飲ませていただいたコーラ。
ほんとに格別うまかった〜!!(^O^)/
45qを過ぎるとちょうどスタート地点に戻り、網野町の市街地を走ります。
スタートのときはまだ少なかった地元の方も、8時を過ぎるとそれなりにたくさんおられ、
ここが一番声援の多い場所になるのでしょうか・・?
市街地を抜けると、またまた嫌なUP/DOWNが続き、
気温が上昇するなか淡々と走っていると、後ろからピンクのゼッケンが!
なんと女性ランナーがすごい勢いで抜かしいていきました。
それまでまったく女性ランナーに出合うことがなかっただけに、これにはびっくり。
一応目標の一つとして、女性のトップには負けたくないとは思っていましたが、
こんなにあっさり抜かされてがっかり。。 まあ仕方ないですね。
緩やかな坂を上っていたらやっと半分地点の50qを通り過ぎます。
初めて参加した6年前は、「まだ半分か・・」と落胆したもんやけど、
100qもなれてきたらただの通過点でしか考えないですね。(^^;)
でも、やっぱりあと同じ距離をこれから走らなあかんと考えたら、疲れがどどーっと・・
50qポイントからしばらく行くと、丹後あじわいの郷の中に入ります。
動物とのふれあいやレストランがある施設で、家族で来たら楽しいんやろね。
ただ、これがまた嫌な坂を上らないといけない。
何でこんなコースがあるんやろと悩んでしまいます。
しばらく頑張ると、56qくらいにある1つ目のレストステーションに到着。
さすがにここまで走ったら俺自身もいっぱいいっぱいになってたし、
前回ほどではなかったけど、ここで初めて椅子に座らせて休むことにした。
多分5分くらい休んだんとちゃうかなぁ。。。
ここから先が碇高原の坂が待ってると思ったら、しっかり休まんと倒れてしまうもんね。
60km〜65km 36分37秒
65km〜70km 39分10秒 (6時間33分35秒)
70km〜75km 42分24秒
75km〜80km 23分19秒 (7時間39秒18秒)
60kmのエイドが過ぎると、いよいよ標高420mにある碇高原への坂に突入します。
にちなんおろちの63kmを過ぎてからの坂みたいに、いきなり走れなくなるほどではないけど、
まっすぐに伸びた少し勾配のある坂はいつまでもいつまでも続くように感じました。
とりあえずゆっくりでもいいから確実に走り続ける。走すればおのずとタイムは縮められると信じて・・
いつまでもいつまでも続く上り坂。
途中からとうとう歩いたり走ったりを繰り返しながら前に進んでいくと、
追い抜かしていった車がいきなり俺の50mくらい先で止まり、人が降りてきました。
「何をしてるのかなぁ・・」と思ってよくよく見ると、なんと川上さん!
先月のNAMIさん主催の24時間練習会にも顔を出され、時々お会いしたことのある川上さんが、
コーラーを片手に駆け寄ってくれました。これには大感激!!
知ってる方からの声援はホントにパワーになりますよね。
またしばらく走り続ける力がよみがえってきたような気がしました。
それまで比較的緩やかな上り坂やったのが、頂上に近づくにつれて勾配が厳しくなっていきます。
まさに、四万十川100kmマラソンのスタート直後の坂道と似たような感じですが
四万十川はまだスタート直後で元気があるし、最後まで走りきることも出来ます。
でも、さすがに65kmも走ったあとではとても無理!!
頂上に近づくにつれ、次第に走る時間より歩く時間が多くなってきていました。。。(@_@)
暑さと疲労がピークを迎えたころ、 ようやく頂上を過ぎて73km付近にあるレストステーションに到着。 最近のウルトラではレストステーションイン荷物は預けることがあっても使用することがなかったけど、 今回は汗と水をかぶってべちゃべちゃになったソックスだけ履き替えるのにテントの中へ行きました。 ホンマはさっさと履き替えてさっさと出発するつもりやったのに、 変に腰を下ろしたらもう動けません。 ここでもかなり長居をしてしまったような気がします。 (一瞬夢を見てしまったような気も・・) 預けた荷物の中にはソックスのほかに、 いだっちさんが前日に見送りにきていただいたときに頂いた羊羹を入れていましたし、栄養補給。 今考えると、レース中に固形物を入れたのは後にも先にもこのときだけやったと思います。 初参加のときほどでもないけど、ここでじっくり休んで再出発。 うえちゃんをはじめ、 かなり多くのランナーに抜かされてしまったけど仕方ない。 ここから気分を入れ替え、 もうチャージで碇高原の下り坂をぶっ飛ばしました。 ソックスの履き替えたことで足も軽くなった感じがし、 気分もノリノリ〜!! ただし、下り限定ですが・・(^^;) |
80km〜85km 31分19秒
85km〜90km 32分40秒 (8時間43分17秒)
80kmを過ぎたところでお昼12時を過ぎました。
碇高原でも十分暑かったのに、ふもとに下りてきたらもっと暑くなっていたことに愕然・・
おまけにふもとに下りた途端、今度は緩やかに上っているのが、なんともいやらしい!!
脚のほうは特に膝を痛めたわけでもないし、
足の裏に水ぶくれや豆を作ったわけでもなく、幾分順調なほうだったと思います。
それでも80km以上走ってきたら、 ふくらはぎや太ももの筋肉も悲鳴を上げてしまい、 なんぼ頑張っても6分/kmを切って走るのが精一杯でした。 さあ残りはあと10km。 10時間を過ぎるまでまだ1時間15分あるし、 よっぽどのことがない限りサブ10は余裕やろ。 あとはゆっくり走ろと思っていた矢先、後ろからすごい殺気が!!(@_@) あと500mで90kmというエイドで、 数名のランナーとのんびり給水していたら、 後ろからえらい勢いで給水コップを取ろうとした 女性ランナーが現れました。 女性ランナーに会うのは55kmのレストステーションあたりで抜かされて以来3人目。 この人もすごく強いなあとよくよく見たら、「あれっ! タラ姉!?」 |
90km〜95km 33分35秒
95km〜100km 27分06秒 (9時間43分58秒)
今回はまったく練習をしていないからと言ってたタラ姉ちゃんは、
俺の中ではずっとずっと後ろを走っていると思っていました。
ところが、いきなり目の前に現れて元気100倍みたいに走り去ったときは、
ホントにびっくり!!
「澤ちゃん何してるん、さあ行くでっ!!」
タラ姉ちゃんは厳しい目つきで手招きをし、さっそうと行こうとしましたが、
俺のほうは戦闘モードから外れかけていたために、足が動きません。
ついてきていない俺をチラッとだけ見たタラ姉は遥かかなたに・・
っていうのはあまりにも悔しいし、「俺も男やあと10kmがんばるでぇ!!」
の思いで追撃を開始しました。
でも、ここからも嫌なUP/DOWNが続き、思うようにペースも上がりません。
200mくらい先にタラ姉の姿は見えてるけど、なかなか捉えることが出来ない。
93.8qのエイドでは氷をたくさんいただき、最後の力を!
っと思ったら、わけの分からんほどきつい坂が待っている・・(@_@)
走りたくても走れない坂を過ぎると、ゴールまであと5q
タラ姉追撃のために次のエイドはパスしたが、それでも追いつかない。
(あとで考えるとこのエイドをパスしたことで、けっこうランナーを抜かせました)
「ちきしょう!ちきしょう!!」と思いながらまっすぐ走っていると、
「澤ちゃ〜ん、いけ〜!!!!」の黄色(?)い声援が。
車を一瞬見るしか余裕がなかったけど、明らかにひろっさんとふきこさんの車でした。
コースを逆走しながら、俺たちに最後の力を与えて、これにも大感激!!
あと3q、あと2qと看板はあるけど、 やっぱり見たことない景色なんでピンと来ない。 あと1qになって市街地に入っていきましたが、 前回参加とゴール地点が違ううえに、 曲がり角が多すぎて、どっち向いているかも分からない。 でも確実にゴールに近づいてるはずやし、 誘導に任せて足を前に進めていると、 やっと見えてきましたアニティ丹後! 半分意識がもうろうとしていると、 わかちゃんのアナウンスも響いています。 そしてゴール50m手前になると、 「ランナーが帰ってきました。ゼッケン531番。 澤ちゃ〜〜ん!おかえりなさーい!!」 わかちゃんの声に笑顔いっぱいで返事をして、歓喜のゴールをしました。 |
ゴールしたら、すぐに駆け寄ってくれたのはタラ姉ちゃん。 自分のことのように喜んでいただき、いっぱい涙を流してくれ、 逆にこっちまでもらい泣きしてしまいそうになりました。 結局タラ姉は俺より2分近く早い9時間42分10秒でゴール。 女子の中で4位という快挙を成し遂げられました。 正直、今回はもう少し速いタイムでゴールできるやろろ思っていたけど、 やはり思っていた以上に暑さに負けた気がします。 エイドには殆ど全てに立ち止まってたくさん給水したし、 2回に1回は頭から水をかぶる始末。。 角井くんも言ってたけど、ここに参加するときはボトルがつけられるウェストポートが必需ですね。 一緒に参加された、よしやん先生は10時間37分でゴール! 90qまでは9時間で走られていたのに、 最後の10qはかなり歩かれたとのこと。。 でも、この暑さで初の100qがこのタイムやったら、 上出来やと思います。 よしやん先生、ホントにお疲れさまでした!!(^O^) |
60qの部に参加されたかっちゃんから携帯メールが届いたのは3時50分くらい。
「胃をやられてしまい、現在47q付近から歩いています」とのこと。
時間内完走がかなり心配されましたが、途中から復帰して走り出したとのこと。
車で逆走してみんなに応援をしてくれた、ふきこさんとひろっさんが教えてくれ、
安堵いたしました。
そして制限時間まであと30分となった8時間32分。
かなり疲れきったなかでゴールした喜びに満ち溢れたかっちゃんの姿を確認しました。
みっきーさんも、脚を痛めながらも8時間37分でゴール!!
わが『ち〜む怪速亭』からは1人のリタイヤもださず、全員完走できました!!(^O^)/
ほかのチームとしてはわかちゃん練習会のみなさんや、ブルーミング、枚方マスターズ、
大阪ミントとたくさんの知り合いの方もおられ、
個人的に知り合いの怪人さん(8時間14分で4位!)や、
先日の服部緑地24時完走で知り合った山口さん、マキさんもおられ、
お互い完走を喜び合いました!(^O^)/
暑くて苦しいレース、走っているときは「何が悲しくてこんなしんどい思いしてるんやろ」
と悩んでしまうときもありましたが、これも全て笑顔でゴールする一瞬のためだけなんですよね。
多くの仲間に守られ、多くの仲間と励ましあい、
時には同じペースで走る、はじめてお会いする方と競い合い、励ましあいを繰り返してのゴール。
家でゲームをしているだけでは絶対味わえない達成感がここにあります。
マラソンは野球やサッカーみたいにチームプレーではないけど、
支えあい、分かちあえる多くの仲間がいれば、決して孤独な競技ではないと感じます。
年齢も出身地も仕事も全然関係ないけど、同じ趣味を愛するもの同士、
いつまでもいつまでも楽しくやっていきたいですね。
またみなさんとどこかの練習会やレースでお会いしましょうね!!(^O^)/