2009東京マラソン 奮戦記

日時      2009年3月22日(日)
場所      
東京都
距離       フル
天候   
曇り のち 雨
       朝からとても風が強く、マラソン日和とは決して言えない天気でした。
       スタート時はあまり寒さも感じませんでしたが、雨が降ってくるとさすがに・・
タイム    3時間12分48秒
順位      
     

去年の11月7日、東京マラソン実行委員会からメールが届きました。
3月22日に開催される東京マラソンの当選通知です。
情報では応募人数3万5千人に対して26万人の募集があったとのことやし、
8倍もの確率に当選するわけがないと思ってメールを開きました。ところが結果は・・当選!!

当選したのはすごくラッキーなことやけど、エントリー料に10000円、
また交通費や宿泊費を考えると、四万十川100kmマラソン並みにお金がかかり、
このご時世そこまでお金を出してフルマラソンを走る余裕は正直あまりなかったけど、
せっかく当選したんやし、東京のど真ん中を走ってみたい気持ちは強く、
悩んだ結果そのままエントリーを申し込むことに決めてしまいました。

応募したメンバーはかなり多かったですが、当選した方も思いのほか多く、
当日はその方たちと一緒に行動をさせていただくことにしました。
はじめ単独でホテルを押さえましたが、青馬会の濱ちゃんやアガシさんも当選したことが分かり、
新幹線とホテルがパックになったツアーで申し込んだほうが安いと教えてくれたので、そのように。
ホテル1泊と新幹線の往復切符で3万円弱やったら安いよね。
同じように当選したふじおさん、もりけんさん、まみりんにも教えてあげ、全員同じツアーで参加。

東京マラソンの受付で、我々は21日に東京入り。
その前日から東京に来てる神戸のすみちゃんと
恵理ちゃんとは東京駅で落ち合い、
1時半くらいに有明の東京ビッグサイトに到着しました。
受付を終了してからいろんなメーカーのブースを見学、
2時半くらいまでウロウロしていました。
ブースにはランナーズもあったので、今月号を購入すると、
実はイベントでランナーズ表紙のモデルの女の子にサインをしてくれ、
一緒に記念撮影までやってもらいました。
完全におのぼりさんですね。(^^;)


3時過ぎに半蔵門のほうにあるホテルに到着。
4時から皇居1周ジョギングと
靖国神社と日本武道館の見学をしてきました。
このホテルに決めた理由として皇居にすごく近いということ。
ジョギングで有名な皇居を走ってみたかったし、
いろいろ記念撮影をして楽しかったです!!
そのあと新宿にスタート地点を見に行こうという話もあったけど、
移動やなんやでだんだん疲れてきて中止。
すみちゃん恵理ちゃんは宿泊している品川のホテルに戻られ、
我々は居酒屋でご飯を食べて11時前には寝ました。

レース当日


6時半にホテルをチェックアウトし、
東京駅のコインロッカーへキャリーバックを預け、
それからJR中央線で新宿に向かいました。
新宿駅に下りると、やはりマラソンのムード一色!
選手控え場にはランナーしか入ることができず、
一般の人は立ち入り禁止。
それでも人にあふれてしまい、
一緒に参加しいているメンバーを探すどころか、
自分がどこにいるかも分からなくなるくらい大変な状態。
あまりの人の多さにアップもできないほどっ!
結局ここでお会いしたのはもりもりさん、
スタート地点のAブロックでかわにゃんの2人だけでした。

スタート 〜 5q  21分12秒
5q 〜 10q    21分03秒  (42分15秒)


9時10分、石原都知事の号砲で一斉スタート!
俺の位置で号砲からスタート地点まで30秒くらいやったけど、
後ろにはまだ3万人以上のランナーがいるんやし、ましと考えたほうがいいかもですね。
(あとでテレビを見たら、20分過ぎてもまだスタートラインを過ぎない方がたくさん!)
ランナーはさることながら沿道の声援もすごく多い!
新宿歌舞伎町付近の声援もすごいものを感じました。

スタートしてしばらくは下りで、ペースも乗ってきます。
声援に後押しされながらどんどん前に進んでいけました。
最初の1kmは4分36秒やったんで、それほどのロスはないと考えていいかな?
しばらくすると、ゲストランナーの谷川真理選手に遭遇。
『この人についていったら3時間は切れるかな?』と考えて真後ろにいましたが、
さほどペースをあげてない。
1kmくらい一緒に走らせてもらったけど、どこかのランナーが「どれくらいでゴールされますか?」という質問に、
「3時間10分から15分くらいかなぁ」と言っているのを聞きましたので、
先に行かせてもらうことに。
このままやったらサブスリーは絶対無理ですからね。。

7km地点のまで下りが続き、皇居まできたらしばらく平坦。
前日に歩いた皇居の景色を思い出しながらいいペースで走ります。
レースの中には10kmの部というのも用意されており、
この皇居の南東にある日比谷公園がゴール。
でもせっかく東京を走るのに、ここで終わりというのはなんとなくもったい気も・・

4qくらいから濱ちゃんと遭遇し、しばらく並走&バトルを楽しんでおりました。

10q 〜 15q 21分38秒
15q 〜 20q 21346秒 (1時間25分27秒)

日比谷公園で10kmの部のランナーと別れ、ここから品川までの往復11km。
トップランナーから後続ランナーが一道に見れるコースですが、
ここで初めて風の強さに驚かされました。
ビル風の影響もあるのでしょうか?
風速6mという天気予報よりはるかに強い風がいきなり前方から吹き出し、
普通に走る以上に体力を使った気がします。

しばらく走っていると、先頭ランナーがすごいスピードですれ違う。
結構大人数の集団やったんで誰がいたのかよく分からんかったけど、
とにかく速かった〜!

15qの給水を過ぎて品川駅付近を折り返した直後、
そこにはち〜む怪速亭のコウジさん、恵理ちゃんが待ち構えていてくれた。
事前にこの辺で応援していると聞いていたし、みんなに出会うのをすごく楽しみにしていたし、
ちゃんとその場にいてくれて、ち〜むの旗を揚げていたことがすごくうれしく感じました。

折り返してからは追い風になったけど、思った以上にペースが上がらず。
予定では4分12秒/kmくらいで走らないといけないのに、4分20秒/kmではちょっと遅いよね。
そのうち濱ちゃんもどんどん先に行くし、アガシさんにも追いつかれてしまい、先に行かれてしまいました。
この辺からペースが上がらないことに、焦りを感じてきました・・

20q 〜 25q 22分30秒 (ハーフ 1時間30分15秒)
25q 〜 30q 23分06秒 (2時間11分03秒)

20kmを過ぎて、有楽町の交差点に差しかかると折り返しコースから右に曲がり、銀座へと向かいます。
有楽町の交差点付近ではエミューさんがカエルの着ぐるみで声援を送ってくれたので、笑顔で返事。
するとすぐ横には若ちゃんも応援に来ているのが見えました。
わか連のメンバーも何人か走っているし、東京まで応援に来てたんやね。さすが!!

銀座4丁目の交差点を左に曲がると、そこは高級ブランドが並ぶ銀座通り。
ここでの沿道の声援は今までにも増して多く、
ほんまに東京のど真ん中を走ってるんやなあという印象を持ちました。
「すごい人やなぁ」と感心しながら走っていると、「澤ちゃんっ!」という女性の声が!
ここで名前を呼ばれる予定がなかったので、びっくりして声の出るほうを見ると、
「えっ! マキさん!?」
他人の空似とも思いましたが、俺の名前をしっかり呼んだので間違いないです。
まさか元同じチームのマキさんに会えるなんて夢にも思っていなかったので、
一瞬声も出なかったけど、すごく感激!マキさんも応援だけに東京に来ていたのでしょうか?
それとも・・?


強い風にあおられながらも必死の走り。
それでも周りのランナーにどんどん抜かされ、自分でも少しずつペースが落ちていくのを感じていました。
とりあえず女性エリートランナーに食いつくように走ってましたが、
23km地点の日本橋の交差点を右に曲がると風は一段と強く、
とうとう『ち〜む怪速亭』キャップは飛ばされるハプニングも!
ほんまやったらこのまま女性ランナーについていきたかったけど、帽子が飛ばされたらしょうがない、
20mくらい逆走して帽子を拾いに行きましたが、当然女性ランナーは遥かかなたへ行ってしまいました・・
これ以上帽子を飛ばされたらかなわんし、つばを逆向けにかぶってのRUN。

この辺でトップランナーとすれ違う。
やっぱりみんな無茶苦茶速いわ!!

27kmの給水ポイントを過ぎると、いよいよ浅草雷門。
コース上の目の前が雷門となり、そこで折り返すため、
さすがに東京タワーみたいに見落とすことはありません。
初めて見る雷門や浅草の街を堪能しながら向かい風となる南向きのコースを走っていきました。
折り返しコースとなるため、ここから自分の後続ランナーをなにげなしに見ていたら、
ピンクの帽子にピンクの手袋。こんな派手なスタイルは1人しか知らない。
予想通りめっちゃええチームのふぢやんがいいペースで走っているのが見えました。
すぐに声をかけたかったけど、俺は通路側を走っていたのでタイミングがつかめず断念。
俺のペースは徐々に落ちているし、ふぢやんが追いつくのも時間の問題かなあと考えながら、
前へ前へ。
それにしても風が強すぎる!!

30km 〜 35km  24分35秒
35km 〜 40km  26分09秒   (3時間01分47秒)

34km過ぎまでは往復コースなんで後続ランナーがよく分かりますが、
俺たちが走っているところ以上に後ろにはたくさんのランナーが走っていました。
道幅も広く、あまりにも人が多すぎて、仲間がどこにいるか全く分かりません。
また銀座4丁目まで戻ってきても、その後ろは永遠にランナーの集団が。
いったいどこまでいたのでしょう・・

風が強いせいもあるけど、それ以上に脚がだんだん重たくなってきて、
全然ペースが上がらなくなってきました。
自分の中ではそれなりに練習を重ねてきたつもりでしたが、まだ足りないということですよね。
ペースも5分/kmくらいまで落ちているし、もうサブスリーなんて夢の世界。
でも、さすがにこれ以上ペースは落としたくないし、5分/kmやったらまだ普通に走れそう。
ここは開き直って、このままイーブンペースで走りきることに徹しました。

銀座4丁目を左に曲がり、35kmを過ぎるとほんとのところの勝負コース。
ここでまた名前を呼ばれ、沿道のほうに目をやると、アフロヘアーのきっしゃんが。
きっしゃんも応援に来てエイドを出していると聞いていましたが、
いざきっしゃんにお会いしても、軽く会釈するのが精一杯。
エイドの中身見たかったなぁ〜

36qからは埋立地で作られた豊洲、有明に向かって走るのに、
いくつもの橋を渡らないといけません。
泉州国際マラソンで走るレインボーブリッジみたいに壁みたいな橋ではないけど、
微妙なUP/DOWNはランナーにとっては最もしんどいところ。
おまけにこの辺から細かい雨が降り出し、
ランパンランシャツに手袋をしていない俺は寒さとの勝負も加えられてしまいました。

雨と強風と脚の疲れを必死にこらえながらの走り。
抜き去っていくランナーも多いけど、抜かしていくランナーもそれなりにいました。
そのなかにはタレントの猫ひろしの姿も。
猫ひろしはスタート直後からすごくいいペースで走られていたようですが、
ラスト2qで抜かしたときはかなりヘロヘロ状態。
歩くようなペースで必死に走っている姿を見かけました。
(3時間18分でゴールしたそうな)

40km 〜 ゴール  11分01秒  (3時間12分48秒)

ランナーの中には着ぐるみや仮装もたくさんおられ、その人たちは楽しそうに走っている。
ラスト2qくらいから『ドラえもん』に抜かされたけど、その人も決して余裕ではなかったようです。
俺も最後の力を振り絞り、『ドラえもん』に必死についていき、
そしてラスト100mで追い越してゴール!!

しんどくて寒くて辛くて楽しかったレースは、こうして幕を閉じました。

3時間12分48秒は決して満足できる結果ではありませんでしたが、
この悪天候とコンデションのなかでのレースでしたし、まあ良しとします。
一緒に参加した青馬会の濱ちゃんは3時間6分台、アガシさんは3時間9分台でした。
やっぱりせめて3時間ひと桁では走りたかったな〜

ゴールすると、まずはフィニッシャータオルを首にかけていただき、
シューズにつけていたチップを外していただいたら、
チップと交換に完走メダルを首にかけてくれます。
メダルをかけてくれるスタッフもたくさんおられましたが、やっぱり若い娘がいいかな?
ということで迷わずお姉ちゃんところにそそくさと・・
それからバナナやみかん、ソイジョイ、エアーサロンパスをたくさんいただき
(ほんまは1つ?)、荷物受け取り場所へ。
3万人分の荷物を保管していた広い場所で、Aブロックは一番奥になっていましたが、まあ仕方ないですね。
俺たちの荷物は建物の中にありましたが、
ブロックが後ろのほうの荷物は屋外になっていて、
この悪天候の中で野ざらしはすごく気の毒に感じました。

着替えエリアに行くと、まだランナーはまばら。
足湯サービスのブースがありましたので、迷わず足首まで暖めさせていただき、
そのまま10分くらい放心状態になっていました。(気持ちよかった〜)

しばらくすると、濱ちゃんとアガシさんがマッサージサービスから戻られたけど、
二人はもう1泊同じホテルに泊まられるし、がっちり握手をしてここでお別れ。
あとはふじおさん、もりけんさんらが戻ってくるまであまり動かずじーとしていました。
でも、時間が経つにつれてゴールしたランナーも次々に集まってくるし、着替えエリアもごった返してきます。
ふじおさんと連絡とって出口付近で待ち合わせ、そのあともりけんさんとも合流。
ほんとはまみりんやすみちゃんとも合流し、みんなで完走を喜び合いたかったけど、
人の多さにとても収拾がつかず。
結局携帯電話でお別れの挨拶だけしてお先に会場をあとにしました。

会場を出たときは15時くらいで、スタートから6時間後はまだランナーもいます。
俺たちがゴールしてきた以上に雨風がきつくなっていて、
ランナーもさることながらスタッフもすごく大変やったと思います。

東京駅には予定の1時間以上前に到着でき、お疲れビールは飲みながら時間をつぶしたあと、
ちょっと贅沢グリーン車で大阪まで帰ってきました。

寒くて辛くてしんどくて移動が大変な大会でしたが、終わってみれば楽しかった思い出しか残っていません。
できたら来年も参加してみたいですね。
そのときは今回以上に楽しんでみたいと思っております。
 
でも、その前に抽選に当たるかどうか・・