雑文(お試し)

2001年11月15日(木)の日記より
今日はテスト

今日は電車の中も貴重なお勉強タイム

さぁ、ノートを広げてお勉強開始。


「隣、よろしいか?」

「あ、はい。」


隣に50歳ぐらいのおじさんが座ってきました。

気にせず勉強をはじめ・・・


「おぬしは、御仏を信じているか?」


いきなり質問をされました。

おいおい、宗教か何かの勧誘かよ と思いながら。


「まあ、それなりに。」


なんて適当に答えました。

そうしたら


「なにぃー、それなり!!この馬鹿者が!!」


いきなり大声で怒鳴られてしまいました。

当然、周りの目線は私とそのおじさんの方に注がれます。

注目の的です。


「御仏を信じれば○×▼△○■☆○×▼△○■☆○×▼△○■☆」


どうやら、私は地雷を踏んだみたいです。

数分間のお説教をくらいました。しかも大声で。

もう恥ずかしくてたまりません。


「わかりました!信じます!信じますから!」


黙らせるまではいかないにしろ

声のボリュームを下げてもらおうと

必死で説得を試みました。


「本当にわかったのか?」

「はい、わかりました。」

「ならば、ワシと一緒に念仏を唱えようぞ。」

「はっ!?」

「ワシと一緒に念仏を唱えようぞ!」

「でも、私は念仏なんてわからないですし・・・」

「では、ワシの後について唱えること。」

「えっ!?」

「唱えること!!」

「はっ、はい・・・」

「○×▼△○■☆○×▼△○■☆○×▼△○■☆」

「○×▼△○■☆○×▼△○■☆○×▼△○■☆・・・」

「声が小さい!!」

「で、でもここは電車の中ですし・・・」

「周りなど気にしなくてよい!」

「そんな・・・」


結局、私は電車の中で

知らないおじさんの後に続いて

大きな声で念仏らしきものを唱えさせられました。

周りの皆さんは気がついていないという、ふりをしています。

でも、横目でチラチラと見てきます。

視線が突き刺さります。

これはパーフェクトな辱しめです。


私は乗り換え駅までの約20分間、念仏を唱え続けていました。

これも御仏が与えた試練なのでしょうか?

だったら、仏様なんてけっこうです。





それで、テストの方はというと

御仏のお導きでしょうか、完璧に

ボロボロでした。撃沈しました。終了です。





だって・・・・









テストの間中、
念仏が頭の中で踊り狂っていたんですもの。



2002年4月7日(日)
大学で健康診断がありました。

検尿、身長体重測定、視力検査、血圧、心電図、レントゲン

このうち心電図は運動部の属している人しか受けないので

サークルに入っていない私は残りの5つだけでした。


事前に渡された食事のアンケートを提出して健康診断のスタートです。

先ず初めに検尿をやります。

健康診断会場が大学の体育館ですから当然体育館のトイレでオシッコを採取する

ことになるのですが体育館のトイレは小さいのです。

小さい方をするために使うのが3つ、大きい方は2つしかありません

そんなトイレに100以上の男が検尿のために群がりますから

トイレの前は長蛇の列です。昔ファミコン版のドラゴンクエスト3が

発売された時の長蛇の列みたいです。すいません大げさに言いました。

しかしながら待つこと待つこと、トイレに入るのに1時間近くかかります。

何もすることがないので待っている時間が長い長い。

近くに友達でもいればいいのですがいません。

別にすることもないのでボーッと待っていました。検尿カップ持って。


どれぐらい待ったでしょうか。とりあえずトイレの前まで来ました。

しかしながら待ちに待ってたどり着いたトイレは何か神々しいものを

感じます。きっと天竺を目の前にした三蔵法師達もこんな気持ちだったのかなぁ

としみじみ考えてしまいました。いやはやこんなことでしみじみする自分もアレです


こんなこと思われたら三蔵法師だって孫悟空を刺客によこすかもしれませんね。

そしてよいよトイレの中へ。

後少しで終わりです。あー長い道のりでした。

1人2人とオシッコの採取が終わり外へ出て行きます。


そして私の番も近づいてきました。

後1人、後1人で私の番が回ってきます。もうそこまで来ています。

あーもう少しで検尿呪縛から解放されます。

そんな時に悲劇が起きたのでした。


1人の男性がオシッコの採取を終わらせました。

長いこと待たされやっと検尿が終わる。ふーやれやれだぜ。

そんな気持ちだったと思います。

意気揚揚とトイレの外へ足を運ぶ彼。

そんな時に


ツルッ!


彼は転んでしまいました。トイレの中で。オシッコの入ったカップを持ったまま。

その尿の入ったカップは私の所へ飛んできました

否、カップは彼がしっかり持っていました。ですからオシッコだけが私のもとへ・・・

そしてオシッコは私のズボンにかかりました。しかも見事に股間の部分に。

もう最悪です。

私は急いでトイレットペーパーを入手し、ズボンにかかったオシッコを拭きました。

しかしどんなに拭いても後は残ります。

これでは私がオシッコを漏らしたみたいです。

周りからは笑い声が聞こえてきます。もう笑いたければ笑うがいいさ。

そしてひたすら謝り続けるオシッコの生みの親の彼。


男「すいません!すいません!すいません!」

私「いいですから、事故ですから気にしてませんから。」


嘘です、もの凄く気にします。

とりあえず検尿を済ますと私は健康診断の会場である体育館を逃げ出しました。

さすがに他人のオシッコがかかったズボンを履いたまま健康診断はできません。

はやくお漏らし状態のズボンをどうにかしたい。

幸いにも大学から歩いて7,8分した所に

友達が1人暮らししているアパートがあります。

その友達に助けを求めようと考えました。


大学を出て友達のアパートに向かう途中に一組の親子とすれ違いました。

その親子ともう少しですれ違うという時に子どもが


子ども「うわー、あの人オシッコちびってるよ〜。」

母親「コラッ!指を差すんじゃありません!!」


違う!違うんだ!これは私が漏らしたのではないんだ!

そんなことを心の中で叫びながら早足で友達の所へ。

もう子どもって残酷。


アパートに着きました。早速友達が住んでいる部屋に。


ピンポーンッ


友「はーい、どちら?」

私「俺だよ、アリマだよ。」

友「おうアリマか、今開けるわ。」


ガチャッ


友「な、何だお前!その歳でお漏らしか!?」

私「違う違う。他人にオシッコかけられたんだって。」

友「な・・・お前ってそおいう趣味が・・・」

私「違うわボケー!」


これが健康診断でのお話です。まさかオシッコをかけられるとは・・・

人生何が起こるかわかりませんね。

皆さんも気おつけてください。いつオシッコが飛んでくるかわかりませんよ。





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