こんにちわ。今日は良い天気ですね―。

こんな日は外でのんびり散歩が一番!あなたも御一緒にどうですか?

は?ここですか?

ここは紫陽館の中庭ですよ。

え?

地下室…ですか?

ええ…入り口がどこにあるか知ってはいますが…。

…あそこは止めておいたほうが良いですよ。

紫陽館の地下室とは、人目を憚る闇の世界。

なんでも、そこに行った者で無事に帰ってきた人はいないと言うことですし…。

……。

如何しても行きたいんですか?

…仕方が無いですね。では、ヒントだけお教え致しましょう。

地下室への入り口は図書室にはありません。

移転の際にもとの入り口は閉鎖されたそうです。

それから新しく入り口を作るときに、管理人が

「木を隠すには森の中。石を隠すには石の中。入り口を隠すには…の中」

と、言っていたとかいないとか。

おっと、もうこれ以上は言えませんね。

まぁじっくりと探してみては如何です?

案外近くにあるかもしれませんよ。

光の下にこそ闇はある…なんてね。

如何しても判らない時は、管理人に直接聞いてみてはどうでしょう。

素直に教えてくれるとは思えませんがね。

それでは私はこの辺で。

…やれやれ。物好きな人がいたものだ。