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第50号 07.10月号
も く じ
 巻頭言「足もみとウイルス」   ・・・1
  リンパの誕生と活躍      ・・・1
 「胸のしこり早期発見」     ・・・3
 「青竹ふみの効用」       ・・・3     「元気で居ます」        ・・・4
  
足もみとウイルス
                                     折田 充
またノロウイルスの流行する季節を迎えますが、ウイルスや細菌性の原因の病気には足もみは基本的には無力で、全て足もみで解決というわけではありません。
ノロウイルスにはノロウイルス用の抗ウイルス薬を感染してから48時間以内に処方してもらうことしか有効な手立てはありません。感染したかどうかの判断が難しいですが、予備知識があるかどうかがポイントです。予備知識が無ければ手当てが遅れます。昨年の12月号(第45号)の『症状別反射区解説』にノロウイルスを取り上げたのですが、少し時期外れの3月に感染された方がいました。流行していて新聞やテレビでニュースを取り上げていた時期は注意されていたんですが、実際に感染した時は、全くノロウイルスに感染したとは思い至らなかったそうです。
ヘルペス(帯状疱疹)〔もウイルス菌ですが、やはり感染してから48時間に医者に行くかどうかが軽く済むかどうかの分かれ目です。ヘルペスは子供の時期に一度は罹る「水疱瘡」を起す細菌が、治癒した後も残って体内のどこかに眠った状態で住み着き、体の抵抗力が無くなったときに目覚めたように勢力を強くして症状を起すといわれます。顔に感染するケースでは脳に進攻していくと命に関わりますので大事を取らなければなりません。詳細は巻末の症状別反射区解説27を参照してください。
風邪についても、風邪の引き始めや直りかけの時期は足もみを有効ですが、ウイルスが強力になって症状の強い時期に足もみをしても、気分的に少しでも楽になるためにはいいですが、足もみで回復しようとは思わないでください。まだ細菌の力が弱いうちは血液やリンパの循環を良くすると自然治癒力で体は回復します。
リンパの誕生と活躍
                                     折田 充
 癌や膠原病のことを聞くたびに免疫力のことを連想します。免疫となるとリンパを連想しますが、今回はリンパについて解説します。
 1.リンパの誕生とその故郷
   心臓から押し出された血液は、動脈→毛細血管→静脈と流れて再び心臓に戻ります。
血液の約40%は水分ですが、この水分がリンパの元です。
毛細血管は7μという細い管ですが、そこからジワジワと血管の外に滲み出ていく水分があります。これを間質液と言い、細胞外液とも言われます。毛細血管は細さも細いですが長さも平均0.5o程度で短いです。いわば草花の根の細い毛根みたいなものです。草花の毛根は土から水分や栄養を吸い上げています。そして大きくなったり花を咲かせたりしています。一方、毛細血管は細胞と接し、細胞に栄養と酸素を運び、人の体を元氣に維持する大切な働きをしています。
さて血液ですが、心臓は毎回縮むごとに約70〜80mlの量の血液を押し出していますが、その心臓からでる血液が通る血管が動脈と言われます。動脈は大動脈から体の末端に進むごとに中動脈、小(細)動脈と細くなります。小動脈は更に細くなり毛細血管になります。
先程言ったように、この毛細血管は体を作っている細胞に接していて、細胞に必要な酸素と栄養素(ブドウ糖)を運んできます。細胞はこの二つのものが原料となって私たちの体の生命活動を維持するエネルギーを作り出しています。人の体は60兆個の細胞の集まりだと言われますが、その細胞が元氣にエネルギーを作ってくれているので人は生命を維持できるのです。
細胞の元氣エネルギーの作り方を説明します。
細胞は酸素なしでもエネルギーは作れますが、大変エネルギー産生効率が悪い上に、乳酸という疲労物質でもあり発痛物質であるものも同時に作ります。つまり痛みを作る物質を作るのです。血行が悪くて酸素が充分に細胞に運ばれない体質の人は痛がります。酸素を充分に取り入れて活動をしている細胞はエネルギー産生効率も良く、元気な正常な体にしてくれます。不活発な細胞は、その中の核小体に含まれるDNAの構成に異常をもたらし、病気になる染色体のスイッチにONが押され、その結果癌細胞などに成長したりします。
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