ところで、病気をしたことにより仕事面で大きく私の中で変わった事があります。それはお客様に接する態度や会話です。患者だった私は、お医者様が一言「え?」と言えば、「何かあるのでは?」と、また顔を曇らせれば、結果が良くないのではと、診察を受けている間いつも一喜一憂していました。
 足揉みの仕事をしていてもよく「どこか悪い所はない?」とか「自分はここが調子悪いのだけど、どうかしら?」などということを聞かれます。そんな時、私達は医者ではないのですが、一言発した言葉が、相手にとっては不安の種になってしまう事が多々あると思うのです。こちらが思っている以上に不安を抱えている方が多くいらっしゃいます。だからこそ、健康に興味を持ち足揉みもされているのだと思うのです。
 以前から言葉には気をつけていましたが、それ以上に不必要なストレスや不安を与えないよう注意するようになりました。また、お客様と接しているときの笑顔にも気をつけるように心がけています。
 自分の元気をお客様に差し上げることによって相手もリラックスでき、足の凝りもほぐしやすくなる事を最近は実感しています。そして、お客様が笑顔で帰られるのを見ると、私自身も充実感が沸き、自分の体の免疫力が高まっていくような気がするのです。
 これからも、癌の再発に気をつけながら、前向きに、そしてやはり私の大好きな足揉みと共に明るく生活してゆこうと思っています。
『一生健命』をモットーにして
足健ぷらざレディース  島崎豊子

この健康法との出会いは20年ほど前で、勤務先で仕事と関連して覚えたものです。
今年4月から「足健ぷらざ」の仲間入りをしました。この間、多くの方々と足もみを通じてご縁がありましたが、他の色々の健康法を齧ってみたり、病院や整骨院などあらゆるところに足を運んだりして、一時的には気がそれたりする方も多かったですが、やはり元の足もみに舞い戻ってこられます。そのなかで、参考になればと二つの体験を紹介いたします。
昔からの友人であり、お客様でもある方ですが、数年前に乳ガンを患い手術しました。病院での治療と併用して、特に足もみに力を入れて元気になりました。でも体調が良くなるとつい体を酷使して体をいたわる事を忘れてしまい、この冬に風邪が元でひどく疲れ食欲までも全くなくなり、とうとう入院を余儀なくされました。暫くは本人は無気力状態となりましたが、ご主人が医師には内緒で必死の思いで入院中の友人の足を揉まれ、私も一生懸命アドバイスを送りました。幸いにもご主人も足もみの勉強をしていましたので、その甲斐あって無事回復し退院が出来ました。時々電話を入れ、励ましながらアドバイスをしていましたところ、先日お茶を一緒にしながら様子を聞いたところ、割と元気な様子で普通の家事も出来るようになったとの事でまずは一安心しました。ご主人が仕事から帰って来てから、半分居眠りしながらでも毎日押しもみ程度ですが揉んでくださるとの事です。
 65歳男性の方は、今から20年ほど前に脳出血で倒れて大手術を受け、当時一週間ほど意識不明だったそうです。私との出会いは平成4年ですが、補助具をつけて杖は欠かせない状態でいつも奥様がご一緒で週1回の割りで通ってこられました。私と出会う前は、通って来ていたリハビリのマッサージの先生が突然私用で都合が悪くなり来られなくなったことが不安なストレスとなり、動けなくなり、一時はご家族もどうなることかと、その時を振り返るだけでも怖いとおっしゃっていました。そんな事情のなか、少々良くなりつつあるところで私との出会いだったのです。
それ以来病院にはずっと診察には通っているそうですが、治療は足のみで、全面的に足もみを信じ続けていて下さっています。先日も奥様がおっしゃるには、同じような病気の方々の会がありご夫婦で参加すると、会に誘ってもらった当時の方々はもう亡くなるか、寝たきりになっているかで家の主人の様に元気で居られるなんて本当に幸せだと喜んでおられました。出血したのが左脳だったので言葉が少し不自由なだけで大変お元気です。
最近面白いことがありました。奥様がご主人に「お父さんのTシャツの右側何か汚したの?」と聞くと、「いいや…」という返事でしたが、「ああ、そうそう汗で塩吹いているんだわ、そうだったごめん…この人、汗の毛穴が右側だけ開きっぱなしですぐこうなるんだったんだわ?」と大笑いしたことがあったとのことです。左脳で異常が起きると右半身は毛穴まで開きっ放しなのだとのことです。そう言えば冬でも汗が出ていましたね…と、こんな事も冗談の様に今では互いに笑ってお仕事させて頂いているのです。今ではこの方は何があっても手放すことは出来ません。本当に私を待っていて下さいますので、この様な方が居てくださる限り一生懸命頑張ります。
この仕事を業にしていて良かったと心から喜んで居ります。「一生健命」と「誠心誠意」、これが私のモットーなのです。これは又どの仕事にも通じることではないでしょうか。
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