この健康法が安全で簡単で速効性があることはよくご存知ですね。その実践の方法ですが、時間が無くて出来ないということをおっしゃる方がいますが、今日は片足5分で充分効果がある方法を実演してみますので覚えてください。もう時間がないということが理由にならないことがわかるでしょう。
3つの大きな順序に分けます。1.予備式、2.操作式、3.統整式です。
予備式は足を清潔にし、ふくらはぎに血行を助け、軽く足首を回します。操作式では問題の反射区を中心に刺激します。統整式はふくらはぎの外側を軽く拳を握った小指側で扣打し、足首を回し、タオルで拭いて終わりです。詳しくは次ページを参考にしてください。
この方法は自分で自分の足をもむ時にも人の足をもむ時でも同じです。5分以上時間があれば操作式のところで反射区の刺激に時間を掛ければいいでしょう。
足はもむだけではなく、観るだけでも、いろいろ教えてくれます。全身のことや内臓のことが分かります。ここにいくつかスライドを用意しましたが、この足は親指に特徴がありますね。扁桃腺の反射区や爪の部位が腫れぼったく写っていますが、睡眠不足や脳の使いすぎです。足の親指がくっ付かない方は鼻の過敏症です。両足の土踏まずのカーブの形状が不揃いの方は背骨に問題があります。こうしてまず自分の足を観察して興味を持つことが大切です。足の指は開きますか?親指が開かない方は感情・情緒に問題があります。怒りを押さえ込む人でしょう。第2指が短い方は心が楽しい方が多いですね。小指が動かない方には疲れやすい人が多いです。
どうしてそのような占い師みたいなことが言えるのでしょうか?その訳をお話します。
足の指は夫々親指から小指まで肝・心・脾・肺・腎の五臓と対応しています。すると、親指は肝臓と関係し感情面では怒っぽいことと関係することが分かりますね。第2指は心臓で感情面では喜びとなって現れます。小指は腎臓で元気の源の調子が悪いことを現します。
指導者の方も多く参加されていることと思いますが、このような知識は積極的に覚えた方がいいです。人は信用して安心して指導者に足を出すのですが、その信用・安心を壊してはいけません。また、難しいこと、複雑なことは簡単に表現しなければなりません。そのためには本当に芯から指導者は理解していることが重要です。
私は自分で自分の足をもみますが少し強めにもみます。体の両脇が硬くなると感情が発散しにくくなりますが、痛いくらいにもむと「痛い!」と思ったと途端に発散してしまいます。こうして体と心の調和を取って人と接触しています。もむ人の心理は体に表れ、もまれる人に伝わるからです。
『人類の共有する足部反射区健康法』
中華足部反射区健康法協会顧問 陳明仁
20世紀始めにアメリカで盛んに実践・研究されるようになって大いに発展してきた足もみ健康法ですが、ユーニス・インガム女史がリフレクソロジーという言葉を最初に使い始めだした頃にはすでに足の反射区図表も使われていました。原始的なものでは図1のように内臓と足裏との対応を表したものだったのではないでしょうか。
『反射区は何処にある?』
折田 充
図2は1905年に出版されたアンナ・ケインとドン・マッチャンの図表です。大まかな図表ですが内臓の胃、大腸、小腸、心臓、肝臓や耳、目などの器官および肩、腕などが書いてあります。インガム女史の『リフレクソロジーを通して足が語る物語』が出版されたのは1938年ですが、そのインガム女史の反射区図表をそのまま引用していると思われるものがヘディ・マザフレ(スイス)の『Good Health For The Future』の本にあります。(図3)
この本は1976年の出版です。呉若石神父がバイブルのように大切にされ教科書とした本ですが、これらの反射区図表を見比べるだけでもその図表を表した人の考えが想像できて興味のあるものです。
この本は1976年の出版です。呉若石神父がバイブルのように大切にされ教科書とした本ですが、これらの反射区図表を見比べるだけでもその図表を表した人の考えが想像できて興味のあるものです。
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第40号 2006.02
第46号 2007.02