ETTA JAMES/TELL MAMA
                 
  
1.TELL MAMA 2.I'D RATHER GO BLIND 3.WATCH DOG 4.THE LOVE OF MY MAN
  5.I'M GONNA TAKE WHAT HE'S GOT 6.THE SAME ROPE 7.SECURITY 8.STEAL AWAY
  9.MY MOTHER-IN-LAW 10.DON'T LOSE YOUR GOOD THING 11.IT HURTS ME SO MUCH
  12.JUST A LITTLE BIT


 真のディープソウルウーマン、エタ・ジェームス登場!!
エタ・ジェームスの名前はブルースシンガーとしても有名であるが、ソウルシンガーとして語りたい。
その大陸的なパワフルな風体から絞り出すように歌う彼女にはソウルシンガーが似合っている。
60年代初期からR&Bやブルースの名門レーベル(シカゴ)として有名なチェスで「ALL I COULD
DO IS CRY」などのヒットをだしていたが彼女のディープでゴスペル色の強いソウルシンガーとして
の能力を見抜き開花させたのは当時のサザンソウルの名門であるマッスルショールズのフェイム
レコードのリック・ホールであった。
 そのフェイムに赴き録音されたのがこの「TELL MAMA」である
彼女の根っからのソウル体質から滲みでるディープな感覚とエネルギー全快のジャンプナンバー
が盛りだくさんな空前絶後の名作となった
1曲目やオーティス・レディングでもお馴染みの7曲目などのジャンプナンバーは彼女の持ち味である
パンチの効いた力強い仕上がりと成っている。
また、クラレンス・カーターのカヴァーである2曲目はじわじわと心の渇きを癒していくかのような暖かさ
と去りゆく幸せを呆然と送り出しているかのようなむなしさが同居しているような人生の深みを味あわ
せてくれるソウルフルな名曲だ。
ソウルは楽曲よりもいかに感情を表現できるかが重要だというのが私の持論であるが。この曲は典型的

な好例である。
 エタ・ジェームスの歌を聞くと母親に怒られているかのような気分にさせられる。どこか母性を覚えるのは
私だけであろうか・・・・。