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 2019年10月5日、ガイド巻き替えの終わったレガシー66Lの試し投げに犀川へ。犀川漁協管轄区域は禁漁なので、安曇野インターからさらに35キロ走って犀川殖産管轄へ。去年は運よく釣れたけど、やっぱ片道280キロ日帰りで行くのは間違っとるわ。 (2019/10/6)

 下に書いた理由で釣り場にいたのが朝9時から午後3時なので、ふつう釣れんわなという気もしないでもない。

 ガイド構成は、PLGST4.5、PKTSG4.5、PKLSG5.5L、PKLSG6M、PKLSG10H、PKLSG20Hです。使った感じは当然のことながら軽くシャープになりました。先が軽くなって片手でピシッと振ることもできます。

 ただ、飛距離は微妙というかよくわかりませんでした。ルアーが飛びにくく感じたのですがメインで使ったのが昨年ここで大ニジマスを釣ったダムサイド10gで、このスプーンはそもそも飛行姿勢が悪くてうまく飛びません。トビーもそうですが、飛行する方向の逆に羽が生えているわけで、飛ぶわけないんです。

 バイト7.5gなど普通のスプーンはもう少し飛ぶ感じでしたが、あまりスカーンと飛ぶ感じではなく、やっぱりガイド、特にバットガイドで抵抗が大きいように見えました。しかし、巻いていった東レスピード1.5号6lbはマイクロメーターで直径を測ると0.22mmと、1.5号と2号の中間くらいの太さがあります。大口径45mmスプールのミッチェルクォーツ310も理由かもしれません。

 バットガイドへのラインの当たりも気にして見ると、YSG25に1号ラインでもけっこうババババっと当たってますから、特にこの日強かったかどうかも怪しいところがあります。

 「飛びにくくなった」も怪しい部分。飛んでいる飛んでないの印象は釣り場にもよるものです。犀川殖産の道の駅裏は去年初めて行って、昨日が2回目です。ここは正面に山が迫っていて対岸が近く見えるのですが、実際には川幅はけっこうあって、それが飛んでいない印象になったのかもしれません。昨年はオリジナルの大口径ガイドのままのFS65を使いましたが、そんなに飛んでいた印象は残っていません。

 まあ、太めのナイロンが苦手になっていたとしても、Kガイドなので強度が欲しかったらPEも使えるし、見た目もカッコいいからええかと。

 なんで犀川漁協の開いている9月中に行かなかったかというと、9月終わりに『川マス』の冒頭に出てくるオッサンが入院してしまったから。特定の病気で直ちに危ないとかじゃなくて加齢で仕方ないので、昨日はひさびさに川へというわけ。そんな不届きものに魚は釣れんってか!?

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 シーズン終わりかけになぜか高まるロッド改造衝動。現在ランカーギア版にバトンタッチして引退状態だったレガシーLG65SL-2のグリップを修理、ついでにガイドを巻き替えようかと。 (2019/9/29)

 このレガシーは92年か93年の購入間もないころ、リールを締めつけたときにフロントグリップが割れてしまいました。それで写真のように樹脂の露出している部分に糸を巻いてエポキシコートをかけ、だましだまし使っていました。

 その後、トップガイドを石に当てたとき、ティップがパイプの際で折れてしまいました。そして、代わりのガイドを付けてすこし使ったあと、ヤフオクで買ったランカーギア版(商標上の理由での国内名称)の1番に交換しました。

 しかし、数年前にとうとうフロントグリップの亀裂が拡大してコルクまで割れてきたため、1番も2番もランカーギア版にして、レガシー版のほうは完全に引退させていました。

 ところが最近ヤフオクでテクナAVの折れ竿が出ておりまして、これを使ってレガシー版のほうを修理することにしました。折れ竿はそれまでもタックルベリーを回るなどして探していたのですが、なかなかなかったのですな。レガシー/ランカーギアは古い竿だしモノによってはすごく安く売ってることもありますが、変に使える個体だともったいないし、かといって折れ竿は意外に出てこないものです。

 フロントグリップを替えるにはバットガイドを剥がさないといけません。で、前からやってみたかったガイド巻き替えもいっしょにすることにしました。ガイド構成はランカーギア56ULでも行った、ガイド数据え置きのK・Rコンセプト(?)。富士標準数のトップ込み9個に対し据え置きだと6個になります。シマノのカーディフエクストリーム65(シマノサービスのサイトで仕様が見られる)がそうした構成なので、たぶん大丈夫だろうと。実際56ULもなんともないし。でも、こんな少ガイドコンセプトを流行らせたらガイドメーカーに暗殺されるかも。

 1番が折れたといってもトップガイドのパイプ際なので1センチくらいのものです。しかも、これら2本はジョイントの入り込み量が1センチくらい違っていて、穂先の折れたレガシー版と完全体のランカーギア版の全長が同じになっています。これは設計変更ではなく台湾時代の生産管理の雑さでしょう。どっちもジョイントの断面の肉厚が左右で倍くらい違ってますし、レガシー版のエンドキャップではワシさんが逆立ちしています。そういうロッドで先が1センチ短くなっているからって、気にすることはありますまい。

 結果は近日公開予定は未定。諸般の事情で少なくともトラウト禁漁前の9月中は使えそうにないみたい。

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 2019年9月21日根尾川のアマゴです。シーズンも終わり近くで日が上がってからダラーっと行って車横付けポイントなら、釣れただけでもいいんじゃなかろうかと。 (2019/9/22)

 リールは久しぶりに持ち出したミッチェル408A。ひさびさに使うとやっぱりミッチェル408/308はええですなあ。ベールやスプールの位置が絶妙で操作性がすこぶるいい。

 写真のリールは、中国製308のベールとラインローラー(再メッキ)、台湾製308のベールアーム、408Gのローターとピニオンセット、308Aプラナマティックのドライブギアといった具合にまぜこぜ。

 ベールが中国製なのにベールアームが台湾製なのは、中国時代のものは亜鉛ダイキャストの品質が危ないから。

  ローターのバランスウエイトは中国製のもの。フランス時代よりかなり大きいです。以前はバランスのためにリールを重くするのはいかんと、フランス時代のものに付け替えていましたが、やっぱりバランスが取れている方がいいです。

 ハイギアの408Gとノーマルギアの308Aプラナマティックのギアを混ぜちゃいかんやろというところですが、これらのフェースギアはピニオンの歯数だけ変えていてドライブギア(の歯)は共通なので一応噛みます。なじんだものを組み替えるのは本来好ましくないはずですが、新品時ほぼ点当たりでどんどん減っちゃうようなギアなのでこだわることはなかろうと。しかも、偶然なのか何なのか、減っちゃったあとでギアを入れ替えた個体はどっちも前よりゴロツキ感が減ったように感じます。でも基本的にはいけないはずなので、マネしないように。

 まぜこぜではありますが、仕様的には80年代の408Aにプラナマティックを入れたものに近い。組み替えつつも市販されていたモデルに近づけるのはこだわりなのか何なのか。

 既刊『きわめて私的なミッチェルストーリー』に登場したリールも現在かなりこうして集約してしまっています。でも一回に使えるのは1台なんだし、いいんじゃなかろうかと。このへんの考え方は、昔読んだ自動車雑誌で、古い欧州車の修理をしている人が、ダメになったクルマの部品を組み合わせて調子の良いものを作るのはそのクルマにとっても幸せ、みたいなことを言ってたのに影響されたのかも。

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 2019年8月31日大江川のバスです。夕方レッドペッパーマイクロを使ってみたらパシュっと出たので、同じところに投げてアクション後止めたらヒットしました。トップウォータープラグで釣ったのは20年ぶりくらいじゃないか? (2019/9/15)

 しかもスレスレ大江川。

 この釣行の前、カーディナルC3がわずかにキューンキューンという音を発生していました。ドライブギアの軸に巻いているサイレントストッパー用のスプリングが鳴いていたのでした。

 オイルが付いているにもかかわらず音がしていたので、スプリングにシマノBGグリスを塗ってみたところ音は消えました。

 ついでに回転も滑らかになったので、こらええわと使っていたところ、ごくごくたまにながらキャスト時のベール返りが起きるようになってしまいました。本来そのくらいでベールは返らんのですがある事情でベール切り替え力をかなり落としてあるため、返るんですな。というか、そのための実釣テストだったというか。

 で、その後、組み合わせて使うローターブレーキを研究していたところ、先日すべてがぶち壊しになる事件が起きてしまいました。なんたること。「振出しに戻る」です。

 なんのことかわからん? もうちっと待っておくんなせえ。

 なお、BGグリスのなんたるかは、絶賛発売中の『BB、BM、そしてバンタム』でどうぞ。

 そういえば電子書籍第27弾『Reeling in Area』発売してました。これを読めばエリア爆釣間違いなし(?)の力作です。実験で導き出している結論は、当然と言えば当然なことばかりなのですが、それを裏付けるにはこういうめんどくせえことが必要なのだと思って読むと面白いかもです。

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 2019年9月6日庄川のヤマメです。朝から各所を回るもたまに新子ヤマメが釣れたのと、ブラウンらしきバラシが2回あっただけ。夕方あきらめムードで入った場所で強い引きがきて、今シーズンしめくくりは尺ウグイかあと思ったら大ヤマメでびっくり。(2019/9/7)

 ルアーはDCバイト5.1g。ベースになっているのは昔からある4.8gです。ここのところバイト6gなどこのサイズのスプーンにもチヌバリ3号で作ったバーブレススイミングフックを使っています。特に4.8g系はフックによる泳ぎの依存度が大きくて、フックを軽くするときれいなウォブリングをほぼしなくなります。元々6番くらいのトリプルフック前提なので仕方ないところ。

 ところが、使ってみるとけっこう関係なく釣れます。この日新子ヤマメが掛かってきたのもなぜかこのルアーばかりでした。たとえ6番トリプル(今時使わないが)でも流れの中できれいにウォブリングすることはまずないのでじっさい変わらんのでしょう。

 スプリットリングを4番くらいの大きめにして、さらにフックといっしょにもう一個通しておくと、小さいシングルフックでもきれいにウォブリングしますが、めんどくさいのと見た目が悪いのとで最近はやってません。流れのないところや、川でも流し切ってこちらを向いたときは、有効かもしれません。

 リールは先日の21SGマグキャストに代わって遠心バンタム10SG。マグはあかんやっぱベイトは遠心や……のセリフは絶賛発売中の『BB、BM、そしてバンタム』でどうぞ。

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 2019年9月1日揖斐川水系のイワナです。大雨の増水で出ました。ロッドはカーディフNX B50UL。この前21SGを持ち出したときはフレックスULスピンのブランクから組んだ6ftのロッドを使っていましたが、渓流で使うとやけに長く感じました。で、ふと、ベイトはリールの後ろを握るからスピニングより実質的にロッドが長くなるということに気づき、ショートロッド購入に至りました。実際スピニングの56の感じです。(2019/9/1)

 気づくの遅すぎ。

 リールはバンタム21SGマグキャスト。マグ特有のふわーんとした感触をなんとかするべく、ベアリング(スプールといっしょにアベイルから買った)のグリスを抜いてみました。ちょっとは良くなったけど、基本マグはマグでした。

 スプール両側の焼結ブッシュをベアリング化したため、キャスコンの中の真鍮ブッシュは回転不良にならないギリギリに内径を広げています。で、前日昔買ったベアリングの中にキャスコンの中のブッシュと同型のを見つけたので、キャスコンのブッシュと入れ替えてみました。

 軸がきっちり受けられて回らなくなるかと思ったら、むしろ軽く回ります。なんでやと調べたらスプール軸の先の径が2.8mmでした。元々バンタムはこの部分をベアリングで受けていないため、ベアリング前提の寸法になっていなかったのでした。

 ダイワTD-1Hiのスプール軸のこの部分も0.2mmのクリアランスにしてあったので、ええような気もしますが、軸がたわんだときのバックアップとして遊びは少ないほうが良かろうとブッシュのままにしておきました。

 呉越同舟みたいな組み合わせは気持ちが悪いので、基本ロッドはリールを作っていないメーカーのものを主に買ってきました。でも、ことベイトはほぼシマノしか使わないのでこないだのスコーピオンパックロッドに続いて購入しました。アルコナイトガイドのトラウトワンNSと迷いましたが、ずっと使うなら数千円をけちることもないかとカーディフにしました。

 この日が初使用で、新品の竿は魚が釣れるジンクス健在です。新品の竿は魚が釣れるジンクスは、最初の電子書籍『川マス』にも出てきます。あのスーパーパルサーは……。

 マグキャスト系は出てきませんが、ベースの201SGなどバンタムシリーズについては『BB、BM、そしてバンタム』でどうぞ。

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