謹賀新年。2021年版年賀状の３パターン作ったうちのふたつめ。なぜか揖斐川水系でニジマスさん。(2021/1/9)
ロッドは『ロッド改造記』にも登場するミッチェルパーレット。いったん後ろのグリップをストレートに削ったものの、バランスが悪くなったので、渡辺つり具店で再作して復元したものです。リールはミッチェル3310Z。何年か前落っことしてピニオン内面が締まっちゃったのですが、再度組み立てして使用中。使っているうちになじむかな。
写真のニジマスは坂内川で釣ったもので、あゆ茶屋中橋のおっさんによると、ニジマスもほんの少し入れているということだったのでその残りかも（24時間酔っぱらっとるおっさんなので真偽は不明）。ときどき思わぬところでニジマスが釣れることがあって、何年か前坂内川と根尾川で同時多発的にホウライマスが釣れたことがありました。
マス類でゲリラ放流は不可能なので何かの偶然かと思っていましたが、最近生き物系ユーチューブを見るのがちょっとマイブームで「チャンネル鰐」（しばらく「ちゃんねるあご」と読んでいたのは秘密だ）なる所を見ていたら、エサ用にアマゾンで生きたニジマスの稚魚を取り寄せていました。酸素と一緒にパックして断熱容器に入れればマス類でも生きたまま輸送するのが可能なんですね。もしかしたら、思わぬところで釣れたニジマスの中にも、こういうふうに輸送された魚がいたのかも。
動画と言えばこんな動画もあります。ただ撮っただけでなんの工夫もありませんが、洗濯機で回る洗濯物を延々見てしまうように、つい見入ってしまいます。川のせせらぎを眺める環境動画のようにご活用ください。
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謹賀新年。2021年版年賀状の３パターン作ったうちのひとつです。昨年は釣行が少なかったのに加え、釣り場に深入り（？）しなかったので３パターンともニジマスでした。(2021/1/4)
去年は庄川（しかもよく行っていたあたり）でクマが川を渡ってきた話で怖くなっちゃったのと、坂内方面がヤマビルの巣になりつつあるっぽいことで、恐る恐るな釣行ばかりでした。ぜんぜん釣れないのに根尾川東谷川が多かったのも車横付けだから。もっとも、あの辺も９月ごろにはクマ出没注意のステッカーがあちこち貼ってあったし、細い道の山側と川の対岸はどちらもいきなり森で人家もなく、庄川より人が少ないことを考えたらむしろ危ないのかも。
そんなわけで、写真の魚も犀川本流。さすがにあそこでクマやヤマビルは出んでしょう。たしかこの日は２か所くらい回ってアタリひとつなくて帰り際になんとなく開けた所（大水で流れが変わって川原ができていた）に下りたら、なぜか放流されたばかりらしきニジマスが入れ食ったのでした。９月30日だというのになんだったのでしょう。
ロッドは『ロッド改造記』にも登場するフェンウィック・レガシーLG65SM-2。それまで数据え置きのなんちゃってK・Rコンセプトばっかりやっていたので、一応正式なのもやっとくかと老眼に鞭打って数日かけて巻いたロッドです。リールはカーディナルC4用長寿命ベールスプリングを組み込んだカーディナルC4です。「長寿命」と言っていますが10万オーバーの寿命なら事実上の無故障なんですけどね。なかなかこのへん奥ゆかしいわけです。
どっちも絶賛発売中なのでぜひぜひ。
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2020年12月26日またまた月見ヶ原へ。ここのところの雪と雨でなんとか水位回復。釣れるサイズが20センチに満たない所ではありますが、魚に対する満足度と距離だの費用だのを掛け算した期待値みたいな考え方をすると妥当なところかな。天竜川は自然っぽい川ですが、ダムによるショートカット部であの水質、釣れる魚は大きいものの少ないし管釣りと同じ放流魚。犀川となると野生化したニジマスが釣れますが、あまりに遠い（それ以前に標高が庄川並みだから今は無理か）。同じニジマスならここでいいかと。(2020/12/27)
ロッドは絶賛発売中『ロッド改造記』にも登場するフェンウィック・ランカーギアLG55SUL-2。こうしてみてもカッコイイです。性能的にも十分使えます。懐かしのロッドが今のロッドに近い性能になるのがロッド改造の面白い所です。もちろんブランクは今のもののほうが進んでいますが、９メートルのアユ竿や５メートルの磯竿に比べればしょせん２メートルもないルアーロッドで重量をはじめそう大きな差はないでしょう。
今のロッドはナノアロイなんたらで折れにくくなったとか言ってますが、ルアーロッドなんてふつう折らんでしょう。30年前のシマノでもルアーロッドの修理なんてほとんどなくて「ルアーロッドは折れない」と言われていたものです。たまに激しいシャクりでエギングロッドが破損みたいな話をメーカーなり釣り人ブログなりで見ることがあります。それだけすごい釣り方をしてるんだと言いたいのしれませんが、限度を知らない扱いをしているだけでしょう。
もちろん四半世紀前のブランクですしフェンウィックがたぶんいちばんダメだった台湾時代のものなので抜群にいいとは言いませんが、巨大なガイドが付いたオリジナル状態と改造後の性能差は、改造後のロッドと現在のロッドの性能差よりもはるかに大きいです。
ロッド改造で気をつけるのは、イメージを極力変えないこと。たまたま手元にあったとか豪華になるだろうとかの理由で、例えばガンスモークフレームガイドをゴールドフレームガイドに変えるなどすると、たいてい失敗します。あと、同じ理由でグリップ改造はよほどのことがない限りやらないほうがいいです。いずれもかえって愛着がなくなります。『ロッド改造記』にはそういう失敗談も含めて30本のロッドが登場します。
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超絶賛新発売『ロッド改造記』ではすべてのロッドに上のようなベンドカーブ写真を付けています。こうすることでそれぞれどんなロッドか把握しやすいようにしました。ロッド改造しない人にも興味深いものになっています。(2020/12/18)
掲載写真は（もちろん）バックをカットしています。
ロッドを立てているのは20年前に作ったカーブくん１号です。５月ごろヒマだったのでペンキで白く塗りました。こうするとPCで画像を切り抜くのが楽です。我ながら天才（20年間も思いつかんかったんやからむしろあほやろ……）。
上のロッドはフェンウィック・ランカーギアLG55SUL-2です。ここ数年いちばん使っているロッドです。写真のようないびつなカーブを描くブランクですが、ガイドを替えるとそれなりに使えるものになります。
装着ガイドはシマノの13トラウトライズを参考にした数据え置きK・Rコンセプトもどきになっています。なんら問題なし、軽くて絶好調です。
こうした実験的改造ロッドを含めのべ30本のルアー＆フライロッドが登場します。ぜひともよろしくお願いいたしまする。
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これは先日の月見ヶ原フィッシングセンターの写真で初登場したミッチェル1110Ｇです。ドラグがダメになっていたので改造しました。(2020/12/13)
90年ごろのミッチェルはインスプールも含めてドラグワッシャーに革を使っていました。革は摩擦力が大きく作動にも粘りがありますが、天然素材なので劣化してしまいます。手前に写っているのがそれで、表面がむしれて出たカスが挟まってドラグの作動にムラが出るようになっていました。
このリールはゼロベアリングの超安物なのでドラグワッシャーの外れ止めもコストダウンされ、今のリールなら六角形のスプリングを使うところを熱でスプールの口をつぶしてワッシャーが出てこないようにしてありました。
仕方ないのでこの部分をカッターで削って中身を取り出しました。そして、革ワッシャーの代わりに先日ナビＧＴ1000のパーツ取りに買ったナビＧＴα1000のフェルトワッシャーをハサミでカットして作ったのが、写真の上側にあるワッシャーです。
しかし、革に比べると摩擦力が弱いので、一番左に写っているシマノのスプール下の糸巻き形状調整用ワッシャーの厚いほうを追加しました。これを小判穴ワッシャーとフリクションワッシャー兼用にしてドラグ力を増加させました。1110Gのメインシャフトの二面幅はシマノよりわずかに狭いのでワッシャーが硬くはまってしまうことはありません。
ワッシャーの抜け止めは、穴の口の内側に２mmくらいの幅に切ったマジックテープの軟らかい側をエポキシ接着剤で貼り付けました（若干の防水防塵効果も狙ったが耳付きワッシャー用の溝があるからいまいち企画倒れ……）。ワッシャーを外すにはマジックテープの接着を剥がすことになりますが、ドラグはそういじる必要がないので大丈夫。張り替えるにしても、マジックテープの軟らかい側はカーディナルC3/C4のローターブレーキ用に買ったセットのもので、ブレーキに使うのはフック側だけなので無尽蔵にあります。
結果、先日の月見ヶ原でもスレ掛かりの大型レインボー（スレだからこれはリリースしてきた）にも余裕を持って対応できました。このリールを持っている人がいたら参考にしてください。いるのか？
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とうとう出てきたキンドル電子書籍第28弾『ロッド改造記』。全編書き下ろし撮り下ろしで40年分の改造ロッドについて語っています。キンドルがなくても写真のようなスマホ、タブレット、パソコンで見ることができます。(2020/12/6) ガイドやグリップを変えた改造ロッドを紹介していますが、それぞれのロッドを解説するとともにどんなロッドかわかるようにベンドカーブ写真を付けているので、改造に関心のない人にも面白いものになっています。
オリーブULのように昔使っていたロッドをSiC化で復活させたものから、旧式のガイド数そのままにK・Rコンセプトのガイドを適用したフェンウィック、SiCガイド化したフライロッドなどの実験的なものまで、実にのべ30本（二回登場のオリーブUL含む）のルアー＆フライロッドを収録しています。よろしくお願いいたしまする。
この本を含め電子書籍全28冊、「釣り」ランキング独占中です（？）。
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2020年11月29日、十数年ぶりに月見ヶ原フィッシングセンターに行きました。長良川の分流を利用した管釣りです。朝飯食ってから出発して９時半到着、10時半放流、入れ食い、キープリミット10匹で終了。滞在わずか２時間でした。これは強欲な釣りなのでしょうか、無欲な釣りなのでしょうか。(2020/11/29)
自然河川のトラウトや海の根魚などは全部リリースしますが、最近管釣りはほぼキープ派になってしまいました。堕落か？
リールは初登場のミッチェル1110G。イーベイできれいなのが出ていたので買ってしまいました。価格は15ドルちょいで、入札は自分だけでした。80年代に作られた松尾工業製2200RDシリーズや3500RDシリーズのようなリアドラグのデザインをベースにしたフロントドラグ版で、90年くらいの製品。生産はおそらく中国です。
同じ松尾工業製でもカーディナル750などはカーディナル自体RDリールなので自然と言えば自然でしたが、ミッチェルはむしろこっちのほうが自然でしょう。
びっくりしたのはとんでもなく軽いこと。測ってみたら171グラムしかありませんでした。思わずもしやカーボン製かとテスターで導通を見てしまいましたが、導通がなかったのでさすがにガラス系材料のようです。スプール径40mmはミッチェル308や408と同じです。
購入前にウェブ上で見た展開図はトーション式のベールスプリングになっていました。だから１シーズンももてばいいや的安物と思っていたのですが、開けてびっくりなんとこのリールのトーションは４回巻きでした。３回巻きまでは見たことがありましたが、４回巻きは初めて見ました。やるなミッチェル。
ベアリング入数はなんとゼロ（なぜかウェブ上の展開図は１ベアリング）。しかし、ピニオンの軸部に油溝を切った真鍮パイプをはめて軸にして、それをポリアセタールらしきブッシュで受けているので耐久性は十分でしょう。ゼロベアリングのリールはたいていピニオンも亜鉛ダイキャストにしてしまうものですが、このリールは真鍮ピニオンなのでギアの耐久性も普通のリール並みにあるはずです。
回転は重いと言えば重いですが、これだけ使っていれば気になりません。普通に使えて魚が釣れます。なーにが10BBだあみたいな気分でちょっと痛快。ミッチェルは安物ほどかっこいい。
そしてやっぱり、これといった不具合なく使えるのは、近代スピニング三悪が使用されていないからです。実にいいです。
近代スピニング三悪（アルミスプール、大口径ラインローラー、遊びのないストッパー）は使われていないもののベールが不安なカーディナルＣシリーズを信頼できるリールにする、カーディナルC3用長寿命ベールスプリング、カーディナルC4用長寿命ベールスプリングをはじめ、カーディナルC3用鉄製ローターナット、ミッチェル用ベールスプリングはTAKE'S PARTS ROOMでどうぞ。C3用長寿命ベールスプリングはプロショップオオツカ熊谷店でも買えます。同店では、ヤマワークスでの組み込みチューニングも受け付けています。
読書の秋です。『川マス』や『マイナーリールの紳士録』から、最新の『BB、BM、そしてバンタム』、『Reeling in Area』まで電子書籍全27冊、「釣り」ランキング独占中です（？）。