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2024年4月5日根尾川の巨大アマゴです。早朝からやってこれ一匹。平日釣行ならウハウハなのになあと思っているまっとうな社会人の皆さん、そんなことはないので安心してください。(2024/4/14)
ここのところゼブコ202と組んでいるのはズームサファリの4フィート半。インスタでよく見かけます。たぶんけっこう売れているのでしょう。 アブファンでも知らないかもしれない超古い名前、それに反するパステルカラーブランク、しかもモデルごとの色違い、なぜかパックロッド、ハードガイド仕様の低価格……何とバラバラなコンセプト。一つ間違えばなんちゃって<鴻bドとみられてしまうでしょう。 いや、そのなんちゃって≠ェ良かったのかも。私は変なところが潔癖主義で、リールをつくっている会社のロッドに別メーカーのリールをつけるのに抵抗があります。でも、このロッドはそういう感じがありません。アブのロッドという感じがあまりしないからです。 かといって、全くのノーブランドだったら、売れたかどうか。このあいまいさが良かったのかな。 最新『ミスター・ハラの記憶 リールの歴史』や『その後の名門』、釣り文化をも考察する『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』をはじめ、『リールの話』など、ペーパーバック本各種絶賛発売中です。 TAKE'S PARTS ROOMでは、新発売の『コメットG1サイレントストッパーキット』、ミッチェリストの夢『ミッチェルSiCラインガイド』、あきらめていたミッチェルの分解ができる新発売『ミッチェルピニオンレンチ』、寿命を純正・準純正スプリングの20倍にアップさせた『カーディナルC3用長寿命ベールスプリング』をはじめ、各種パーツやツールを絶賛発売中です。 カーディナルCシリーズの長寿命ベールスプリングはプロショップオオツカ熊谷店でも買えます。同店では、ヤマワークスでの組み込みチューニングも受け付けています。信州の通販ショップ出商店でも各種パーツ販売中です。 |
絶賛発売中の『ギジー』春号です。連載「リールの話」はマイクロ7-C。キャリアよりもコストがかかっていて、らしさも残っているのに、キャリアほど注目されないのはなぜなのかを考察。(2024/4/8)
この中に重大な間違いをしてしまいました。アメリカで「マイクロ7でマグロを釣る」が流行語になったというくだりです。マグロではなくカツオでした。いかにマイクロ7のドラグが優秀でも、マグロは無理ですわいな。 この言葉は、日本リールの黎明期、埼玉の小メーカー群を指導してアメリカでリールを販売するきっかけをつくったジョー・オオハシ氏由来でした。パシフィック産業という会社をつくって日本のスピニングをアメリカで売ったオオハシ氏は、「マイクロ7に4ポンドラインでカツオを釣る」のが自慢だったそうです(もちろんこのマイクロ7はCシリーズではなく当時のもの)。と、いう話は『ミスター・ハラの記憶 リールの歴史』に収録しておりました。「リールの話」の原稿を書いた時すでに着手していたはずなのに、なんで覚えていない……。すさまじい記憶力です。 ジョー・オオハシ氏と同じ時代の人物、元ダイワのケニー・カワカミ氏は自身のプロショップ風釣具店にULスピニングを多くそろえていたそうです。日本でスピニングがつくられ輸出され始めたのは60年代のこと。やや遅れて日本でルアーフィッシングが知られ始めた70年代、「ウルトラライトに4ポンドライン」がスポーツフィッシングの証みたいに言われたもの。「ウルトラライトに4ポンド」はこういった人物たちがルーツだったのかもしれません。 最新『ミスター・ハラの記憶 リールの歴史』や『その後の名門』、釣り文化をも考察する『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』をはじめ、『リールの話』など、ペーパーバック本各種絶賛発売中です。 TAKE'S PARTS ROOMでは、新発売の『コメットG1サイレントストッパーキット』、ミッチェリストの夢『ミッチェルSiCラインガイド』、あきらめていたミッチェルの分解ができる新発売『ミッチェルピニオンレンチ』、寿命を純正・準純正スプリングの20倍にアップさせた『カーディナルC3用長寿命ベールスプリング』をはじめ、各種パーツやツールを絶賛発売中です。 カーディナルCシリーズの長寿命ベールスプリングはプロショップオオツカ熊谷店でも買えます。同店では、ヤマワークスでの組み込みチューニングも受け付けています。信州の通販ショップ出商店でも各種パーツ販売中です。 |
絶賛新発売の最新『ミスター・ハラの記憶 リールの歴史』です。日本にリール工業が興り、世界を征するまでの30年間が語られます。紙版のほか電子版も(ほぼ)同時発売。電子版はPCやスマホでも読めます。(2024/3/29)
もともとは、原氏と再会した直後の2001年の秋に書かれたものです。『ミスター・ハラの記憶 リール風土記』、『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』になった書簡を書く前に、「トレーニングとして」書かれたものです。 「トレーニング」なのに、A4のレポート用紙7冊にびっしり書かれたものがいきなり届きました。『リールの歴史』に入れたのは最初の2冊分にすぎません。その前に千葉に出向いて再会、原氏が岐阜を訪れていて、夜を徹してリールのことを語り合いました。ふたりとも異常です。 私の場合はわかりきったことをくどくどしゃべるばかりですが、原氏は長年の経験と哲学的考察を語りまくるので、こちらの頭がオーバーヒートしてふらふらになってしまいました。 レポート用紙7冊分の「トレーニング」も一応は読んだのですが、私のとろい頭には入りきりませんで、まことに失礼ながらこの20余年ほぼ放置してありました。あらためてタイピングしながらううむなるほどと思うと同時に、ますます私のところだけに置いていてはいけないという思いが強くなりました。 リールに興味のある人のみならず、釣り具以外のものづくりにかかわる人にも興味深いものであるまいかと思います。 最新『ミスター・ハラの記憶 リールの歴史』や『その後の名門』、釣り文化をも考察する『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』をはじめ、『リールの話』など、ペーパーバック本各種絶賛発売中です。 TAKE'S PARTS ROOMでは、新発売の『コメットG1サイレントストッパーキット』、ミッチェリストの夢『ミッチェルSiCラインガイド』、あきらめていたミッチェルの分解ができる新発売『ミッチェルピニオンレンチ』、寿命を純正・準純正スプリングの20倍にアップさせた『カーディナルC3用長寿命ベールスプリング』をはじめ、各種パーツやツールを絶賛発売中です。 カーディナルCシリーズの長寿命ベールスプリングはプロショップオオツカ熊谷店でも買えます。同店では、ヤマワークスでの組み込みチューニングも受け付けています。信州の通販ショップ出商店でも各種パーツ販売中です。 |
ゼブコ202の予備として持参するため、ミンヤンW300Rにラインを巻くことにしました。スプールすき間が大きいこともあって、巻き量は最小限の40メートル弱くらい、長さはハンドル回転数で出します。ここでふと、ギア比5.0対1は本当だろうかと思いました。で、ばらしてギアの歯数を数えようとして……老眼でできない!!!(2024/3/25)
仕方ないので、拡大して数えようとデジカメで撮ったのがこの写真。歯数は、ドライブ60ピニオン13だから、ギア比は4.6対1……おい!(ネット上では、使う前からいじくりまわしたり、スプールや本体の重さを測ったりする人がいますが、ギア比は調べないんだね……) 昔のリールは、滑らかな噛合いを追求して、開発時に歯の数を増減することがあったそうです。80年代のバンタムスピードマスターは6.0対1のギア比でした。セオリーとしてはギア比は半端にして潤滑油のまわりや歯の摩耗を均一にするのがよいとされているのに、なぜジャストにしたかというと、歯数を増減しているうちになっちゃったのだそうです(もっとも、整数比でも大丈夫なのは、その後のリールで証明されています。当時も専門家に確認して、ギアがちゃんとできていれば大丈夫でしょうと言われたそうです)。 ミンヤンは、歯数を変えていくうちに想定ギア比からずれた? ピニオンが12歯なら5対1になりますが、歯数を変えて調整するならドライブでやりそうです。ピニオンの歯数を変えたらギア比が変わりすぎるから普通表示も変えるでしょう。 ギア比が表示通りでないリールでは、ミッチェル308Aの5対1とか、408/308プロの5.5対1も、厳密にはジャストではありません。5対1のギアはベベルフェースともドライブギアの歯数がマイナス1、5.5対1はスパイラルベベルがプラス1、フェースがマイナス1となっています。しかしこの場合はサバを読んだのではなく、先ほど書いたギア設計のセオリーにのっとったのと、非プラナマティック(クロスワインド)にしたときの「三段腹巻き」を防ぐためです。 ミッチェルついでに、90年代のプレステージ20やスパイダーキャスト30は5.14対1と表示されていましたが、どうみても5.4対1くらいあります。同時期のプリビレッジ20や530LSは5.14対1で、こちらはリールもその通り。これらのリールを使い較べると、明らかにプレステージ・スパイダーキャストの方がハイスピードです(*)。グレード的にもプレステージやスパイダーキャストの方が上なのに、なぜわざわざスペックを低く表示したのか謎です。 (*)使い較べる以前にハンドル1回転でローターが何回転するか数えればだいたいわかります。以前ミッチェル300を持っているがギア比を教えてくれという質問をもらって、数えりゃええやんかと思ったことがあります。 35年も前なので書いてしまうと、80年代終わりごろのシマノの米国向スピニングBKM1000で、実際はギア比6.2対1なのに5.8対1と書いていたことがありました。間違ってないかと米国担当者に聞いたところ、上級モデルのGT‐X1000と差をつけるために低く書いたとのこと。当時は他社も同様のことをしていたそうです(それ以後はしてません)。 シマノとミッチェルは、低めに表示していたり、三段腹巻き防止やギアの耐久性のために1歯増減していたわけですが、ミンヤンのはどちらでもなさそうです。「だいたい5対1」の意味? でも、わざわざ5.0対1と小数点以下まで表示しているところがなんとも。もしかしたら60対12の個体もあるのかしらん。 最新『ミスター・ハラの記憶 リールの歴史』や『その後の名門』、釣り文化をも考察する『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』をはじめ、『リールの話』など、ペーパーバック本各種絶賛発売中です。 TAKE'S PARTS ROOMでは、新発売の『コメットG1サイレントストッパーキット』、ミッチェリストの夢『ミッチェルSiCラインガイド』、あきらめていたミッチェルの分解ができる新発売『ミッチェルピニオンレンチ』、寿命を純正・準純正スプリングの20倍にアップさせた『カーディナルC3用長寿命ベールスプリング』をはじめ、各種パーツやツールを絶賛発売中です。 カーディナルCシリーズの長寿命ベールスプリングはプロショップオオツカ熊谷店でも買えます。同店では、ヤマワークスでの組み込みチューニングも受け付けています。信州の通販ショップ出商店でも各種パーツ販売中です。 |
2024年3月16日根尾川へ行きました。キャッチ&リリース区間は人が増えてやっぱ釣れない。美濃フィッシングエリアのストリームエリアを考えれば当然か(と書いてふと確認したらまたニジマスOKになったのね。一時期はアマゴオンリーで全然釣れなくて、しかもアマゴ禁漁期はポンドオンリーになるから、何年も行ってなかった)。それと、タックルがヘン(?)なので、人のいない西谷川に行きました。人もおらんが魚もおらんぞ。(2024/3/16)
恥ずかしながら、生まれて初めてスピンキャストを使いました。スピンキャストは、初心者の人がおっかなびっくり投げるイメージでした。プッシュボタンから親指を放すと、ロッドの支え(ベイトならサムバーやピラー)がなくなって不安定なはず、それでもかまわないからとりあえず前にルアーを飛ばすための素人向け、そう思っていました。 『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』にはスピンキャストを論じた部分があり、原氏は「スピンキャストは楽で楽しい」と喝破しています。しかし私は不覚にも、リールを極めた原氏が、スピニングでもベイトでもないマイナーなスピンキャストにおいて思考実験したもの、くらいに思っていました。 ところがこの日初めてゼブコ202を使い、それがとんでもない間違いだったことを知りました。適度な強さのバネがプッシュボタンを押し返してくるので、親指の力を抜けばラインは自然にリリースされます。ベイトの親指を明確に浮かさないのと同じです。しかも、ベイトのようなスプールが加速する間のタイムラグがないため、感覚はより自然です。 常見忠氏が初めてルアーロッドでキャスト練習したのもスピンキャストでした。常見氏はその感覚をピッチングと同じだと書いています。氏が元ピッチャーだったからだろうと思っていましたが、ボールを投げるのも明確に指を開くのではなく、力を抜いてボールを手から飛び出させるわけですから、じっさい同じ感覚だったのでしょう。 この日巻いていったのはナイロン2号8ポンド。さすがにピックアップピンがなく「鋸刃」でラインを引っかけて巻く202なので、やや太めのナイロンにしました。これまたスピンキャストの不思議。飛距離は1〜1.2号(4〜5ポンド)ナイロンを巻いたスピニングとそれほど変わりません。 さすがに巻きが遅いのとサミングが「オン・オフ」になってしまうので、渓流はやや不便な面がありますが、それでも想像していたよりずっといけます。ライントラブルの心配がなく、釣りだけに集中できるのは、まさに「楽で楽しい」。初心者用子供用と決めつけて今まで使わなかったのは、本当に不覚でした。 最新『その後の名門』、釣り文化をも考察する『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』をはじめ、『リールの話』など、ペーパーバック本各種絶賛発売中です。 TAKE'S PARTS ROOMでは、新発売の『コメットG1サイレントストッパーキット』、ミッチェリストの夢『ミッチェルSiCラインガイド』、あきらめていたミッチェルの分解ができる新発売『ミッチェルピニオンレンチ』、寿命を純正・準純正スプリングの20倍にアップさせた『カーディナルC3用長寿命ベールスプリング』をはじめ、各種パーツやツールを絶賛発売中です。 カーディナルCシリーズの長寿命ベールスプリングはプロショップオオツカ熊谷店でも買えます。同店では、ヤマワークスでの組み込みチューニングも受け付けています。信州の通販ショップ出商店でも各種パーツ販売中です。 |
これは何かといいますと、新発売『コメットG1サイレントストッパーキット』の3年前に作った旧設計ボツサンプルです。3つの問題があって、発売には至りませんでした。(2024/3/9)
右のジュラコン切削品がサイレントカムです。これをピニオンギアの前にあるストッパーラチェットの円筒部分にはめます。上になっている面が歯に当たる側で、左にみえる溝にストッパーの爪が入ります。内側に塗ったグリスの抵抗で、正回転では爪を押し上げて音を消し、逆転では爪を溝に落としてストップをかけます。 左のスプリングはサイレントカムの回り止めです。ボディ前面の穴に押し込んで固定します。カギ部がサイレントカム正面に見える溝にはまって、回転角度を制限します。 問題その1:グリスの粘りだけでカムの動きを制御するので、グリスの種類や量、温度に影響を受けます。前々回書いたように、初代ツインパワーでこの方式はあかんと知っているはずなのに、何とかなるやろとやってみて、やっぱりダメでした。あほです。3年前の作動動画でも、よく聞くとラチェット音が出ています。 問題その2:回り止めの固定が不完全でした。コイル外径をボディ穴に対し0.1ミリ大きくとって押し込むのですが、逆転方向の力がかかるとコイルが緩んでズレてしまいます。サイレントカムに硬めのグリスを注し、低温時にハンドルを勢いよく逆転させるとダメです。ちなみに写真は2個目のサンプルで、最初のはコイルの巻き方向が逆で、正回転でもずれてしまいました。あほです。 問題その3:ボディ前面から組み込むため、サイレントカムの外径が大きくできず、音が消え切りませんでした。コメットはラチェット歯の先をわずかに削ってなんとか音を消しました。削ったといっても偏芯して振っている側の歯先バリ程度ではありますが、さすがに買った人のリールでこれをやれとは言えません。 さらに、ジュラコン削り出しなので、大変な高コスト。試作2セットで2万円超使いました。削り出しなので、数を増してもあまり価格が下がらず、現実的な価格にはとうてい収まりません。そんなわけでのボツサンプルです。 新設計で以上の問題をクリアした製品版の作動動画はこちら。 最新『その後の名門』、釣り文化をも考察する『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』をはじめ、『リールの話』など、ペーパーバック本各種絶賛発売中です。 TAKE'S PARTS ROOMでは、新発売の『コメットG1サイレントストッパーキット』、ミッチェリストの夢『ミッチェルSiCラインガイド』、あきらめていたミッチェルの分解ができる新発売『ミッチェルピニオンレンチ』、寿命を純正・準純正スプリングの20倍にアップさせた『カーディナルC3用長寿命ベールスプリング』をはじめ、各種パーツやツールを絶賛発売中です。 カーディナルCシリーズの長寿命ベールスプリングはプロショップオオツカ熊谷店でも買えます。同店では、ヤマワークスでの組み込みチューニングも受け付けています。信州の通販ショップ出商店でも各種パーツ販売中です。 |
新発売『コメットG1サイレントストッパーキット』に付属する取説の一部です。ストッパー爪の取り付け方が書いてあります。恥ずかしながら、つい最近まで爪の取り付け方を知りませんでした。(2024/3/2)
BackNumbers最近までストッパーを組むときは、爪にスプリングをはめてから組んでいました。そうすると、スプリングが外れたりネジで挟まったりしてちっともうまくいきません。 長らくそうしていた(そもそもほとんどばらさなかった)のですが、ふと、いかに凝った大森製作所といえども製造ラインでこれはなかろうと思いました。それでよくよく考えて、先に爪だけ付けておいて後からスプリングをはめればいいことに気づきました。きわめて細いスプリングなので、ネジの頭の上でぐるっと指で押さえれば、頭の下に入ってしまいます。あとは長いほうの端をピンセットで所定の位置に持ってくればOK。なんたること。 同じことはミッチェルのトリップレバースプリングにも当てはまります。あれもスプリングを付けたまま組もうとすると大変ですが、先にトリップレバーを付けて、あとからスプリングをはめれば簡単。メーカーは製造ラインを動かさなければなりませんから、ちゃんと考えてあるのです。 作動動画アップしました。 最新『その後の名門』、釣り文化をも考察する『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』をはじめ、『リールの話』など、ペーパーバック本各種絶賛発売中です。 TAKE'S PARTS ROOMでは、新発売の『ミッチェルSiCラインガイド』、あきらめていたミッチェルの分解ができる新発売『ミッチェルピニオンレンチ』、寿命を純正・準純正スプリングの20倍にアップさせた『カーディナルC3用長寿命ベールスプリング』をはじめ、各種パーツやツールを絶賛発売中です。 カーディナルCシリーズの長寿命ベールスプリングはプロショップオオツカ熊谷店でも買えます。同店では、ヤマワークスでの組み込みチューニングも受け付けています。信州の通販ショップ出商店でも各種パーツ販売中です。 |
新発売『コメットG1サイレントストッパーキット』の仕組みです。BASE掲載翌日、販売サイトが出てくるかなとググってみましたが、さすがのグーグル先生でも早すぎたみたいでヒットしませんでした。代わりにヒットしたのはうちのサイト。コメットをサイレント化したいと18年も前に書いとりました(自分でも忘れていた)。『ミッチェルSiCラインガイド』ともども、「あったらいいな」と思っているうちに寿命が来ちゃったら終わりだよなあとか、じじいになるとそんなことも思うわけです。(2024/2/23)
機構は80年代に使われたサイレントストッパーにのっとっています。大森製作所もマイコン100シリーズやマイクロ7-Cなどで同様の機構をつけていました。ただしサイレントカムがジュラコン製で、カム自体の弾性でフリクションを出していました。この方式は弾性の範囲が狭いことや寸法が温度に影響されることで、作動が不安定です。なので、コメット用には金属ばねのフリクションを利用する方式を取り入れました。 芋づる式に思い出したのは、シマノの初代ツインパワーもジュラコン製のサイレントカムで、グリスが飛んでラチェット音が出てしまったり寒冷時に回らなくなったりして、途中で金属ばねを追加したものです。そういえば、そのための検証実験をマイナスん十℃の低温試験室でやったのは私でした。 金属ばねを軸に巻いたら、回転が重くなりそうですが、ほとんどなりません。むしろ、オリジナル状態のストッパーONよりも軽くなります。オリジナル状態の、ストッパーの歯が爪を押し上げるのにも抵抗はあります。この抵抗はギア比倍(5.2倍)でハンドルに伝わります。これに対し写真の方式は、ドライブギアの軸にバネを巻いているので、ギア増速による影響がありません。しかも、正転時は摩擦でバネ内径がわずかに開いて、フリクションを低減します。 この時代の大森リールはストッパーが噛んだ状態でもスイッチをOFFに切り替えられるよう、リン青銅の板バネで切替機構に弾性をもたせています。これが少々くせ者で、ストッパーOFFでハンドルを逆転させたとき、爪が引き込まれて歯に当たってしまうことがあります。そのため、個々のリールに合わせて微調整(サイレントカムバネをわずかに広げるまたは狭める)が必要になります。この点をご了承の上、ご検討ください。 最新『その後の名門』、釣り文化をも考察する『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』をはじめ、『リールの話』など、ペーパーバック本各種絶賛発売中です。 TAKE'S PARTS ROOMでは、新発売の『ミッチェルSiCラインガイド』、あきらめていたミッチェルの分解ができる新発売『ミッチェルピニオンレンチ』、寿命を純正・準純正スプリングの20倍にアップさせた『カーディナルC3用長寿命ベールスプリング』をはじめ、各種パーツやツールを絶賛発売中です。 カーディナルCシリーズの長寿命ベールスプリングはプロショップオオツカ熊谷店でも買えます。同店では、ヤマワークスでの組み込みチューニングも受け付けています。信州の通販ショップ出商店でも各種パーツ販売中です。 |
2024年2月12日サイレントストッパー化したコメットG1をもって月見ヶ原へ実釣テストに行きました。巻き替えがめんどくさかったので、前々日アマゴ用に使った5ポンドラインの上に2.5ポンドライン100メートルを重ねて巻いていきました。しかも2シーズン前にタックル7 SSで2回使ったやつ。なんたるずさん。(2024/2/17) 巻きすぎでトラブるかと思いましたが、大丈夫でした。糸巻き径は一番盛り上がったところで41ミリ。前ツバ径44ミリから考えたら適量ですが、大Rの大森スプールだと微妙なところ。2.5ポンド(ラパラナイロン0.5号)は絡む力が弱いから大丈夫だったみたい。おそらく渓流や湖用の糸ならバサッとやっていたでしょう。 思い出したのがミッチェル304の取説です。エッジまでの距離を「ベリー・ファイン・ライン」で1/16インチ(1.6ミリ)とり、「ヘビー・ライン」で1/8インチ(3.2ミリ)まで増やすとなっています。あらためてすばらしい。 シマノのC2000Sで前ツバの張り出しが片側1.5ミリです。ミッチェルの細糸1.6ミリとほぼ一致します。なるほどなるほど。あらためて、AR-Cスプールは形状に加え、適量を明確にしたのがいいところです。糸の多い少ないは目が慣れてくると意外にわからなくなってしまうものです。 コメットG1に巻いてあった5ポンド(トラウティストワイルド1.25号)の巻き径は38.5ミリでした。片側2.75ミリは少なすぎるほどではなし。根尾川では、抵抗が大きく飛距離が伸びない感じでした。同じラインは昨年ミッチェル(プラナマ・クロスワインド両方)で十分飛んでいた印象。やはりミスター・ハラの理論通り、大森オリムピック形のスプールは、濡れたラインが張り付いて抵抗を増やす(『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』参照)ということでしょうか。 最新『その後の名門』、釣り文化をも考察する『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』をはじめ、『リールの話』など、ペーパーバック本各種絶賛発売中です。 TAKE'S PARTS ROOMでは、新発売の『ミッチェルSiCラインガイド』、あきらめていたミッチェルの分解ができる新発売『ミッチェルピニオンレンチ』、寿命を純正・準純正スプリングの20倍にアップさせた『カーディナルC3用長寿命ベールスプリング』をはじめ、各種パーツやツールを絶賛発売中です。 カーディナルCシリーズの長寿命ベールスプリングはプロショップオオツカ熊谷店でも買えます。同店では、ヤマワークスでの組み込みチューニングも受け付けています。信州の通販ショップ出商店でも各種パーツ販売中です。 |
2024年2月10日根尾川のアマゴです。なんと今年からルアー・フライ専用のキャッチ&リリース区間が設定されました。ニジマスじゃなくてアマゴなのでそう思うようには釣れないでしょうけれど、秋まで残って産卵すれば「親魚放流」と同じことになりますから、いいことなのは間違いありません。遊漁料で応援いたしましょう。(2024/2/12)
タックルはオリーブULとコメットG1。シマノ&大森の禁断の組み合わせ(?)。潔癖主義というか純血主義というか、リールを作っているメーカーのロッドにそれ以外のメーカーのリールを組むのは、なんだか嫌で、基本やりません。でもオリーブULの昔のガルシアか喜楽みたいなグリップに似合うシマノリールは、現在過去未来((C)渡辺真知子)一機種もないので仕方ありません。 コルクグリップはへたりきっておりますが、FWS-55L/Cでもやった段ボールかさ上げでリールはしっかり止まっております。アマゾンが本を送ってくるときのぺらぺらの段ボール封筒をリールの足裏の形にカットして、ひだひだを外側に両面テープで2枚重ねにし、それを両面テープでコルクグリップに貼ります。取り外す必要が生じたときのために、コルクグリップへは7〜8ミリのテープ片を2、3箇所貼るだけにします。 それだけだとリールの足が滑って緩むので、段ボールの表面にスーパーXを塗っておきます(当たり前ですが乾いてから使います)。この接着剤は硬化した後もゴム状なので、リールが滑らず緩まなくなります。効果は思った以上に高く、ほとんど締め直す必要がなくなりました。 しょうもない修理に思えますが、段ボールはコルク同色なので横から見えても気になりません。費用はほぼなし、廃品利用。さらに、コルクがへたったといっても、圧縮されて密になっているので、ここからさらに悪くなる気配はあまり感じられません。気に入らなかったらすぐ元に戻せるのもいいところです。 最新『その後の名門』、釣り文化をも考察する『ミスター・ハラの記憶 リール哲学』をはじめ、『リールの話』など、ペーパーバック本各種絶賛発売中です。 TAKE'S PARTS ROOMでは、新発売の『ミッチェルSiCラインガイド』、あきらめていたミッチェルの分解ができる新発売『ミッチェルピニオンレンチ』、寿命を純正・準純正スプリングの20倍にアップさせた『カーディナルC3用長寿命ベールスプリング』をはじめ、各種パーツやツールを絶賛発売中です。 カーディナルCシリーズの長寿命ベールスプリングはプロショップオオツカ熊谷店でも買えます。同店では、ヤマワークスでの組み込みチューニングも受け付けています。信州の通販ショップ出商店でも各種パーツ販売中です。 |
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