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 サイレントストッパーのテストのために買ったタックルオートNo.1、ボディはほぼ無傷、内部も分解(中古品で一番大きいリスク)はおろか、ほとんど回した形跡もないにもかかわらず、上半身が傷だらけでした。ギタギタになっていたスプールは傷をならしたら写真のようにみっともなくなっちゃった。仕方ないので本体ボロボロスプールややマシな個体をヤフオクで買って、スプールを換えました。(2024/8/31)

 今年の春、テストを兼ねて管釣り、渓流、本流と持ち出しました。回転は絶品。ただ軽いのではなく、2グラムのエリアスプーンの抵抗が捉えられ、アップストリームキャストしたルアーの抵抗もよくわかり、13グラムのバイトを本流で引いても適度な抵抗感。絶対にこのリールをストッパーカリカリで使うのはもったいない。

 ただ、糸ヨレがひどい。特に抵抗の大きい本流で使うとヨレがたまって、投げるたびにラインローラーサポートに絡む始末。『マイナーリールの紳士録』に登場する”M”も、当時の北海道で大森リールは糸ヨレが多いといわれているといっていたもの。

 大森No.1サイズは左右非対称なラインローラーを閉じ方向に傾けてあります。意図はわかりませんが、左右非対称のラインローラーでも糸が掛かるのは中央(溝底)から右(ベールアーム側)だけのはず。つまり、普通のU溝ラインローラーを傾けているのと同じ。そう考えれば、糸ヨレが発生して当然でしょう。

 単なるU溝ラインローラーとみなせば、ベストなセッティングはカーディナル33の例からも水平のはず。実際、同じラインローラーのシェイクスピア2200Uとプロライン101は、ラインローラー角度が水平に近くなった(ミッチェル用ベールスプリングを入れたらたまたまそうなった)ら、ベールに絡むようなヨレ方をしなくなりました。それで、写真のタックルオートもベールアームをいじって角度を水平に近づけました。

 1時間ほど投げてみて、とりあえず問題はないみたい。マイコンで知名度が上がる前、シェイクスピアシグマ2200として米国で大ヒットした一つの到達点。使わないのはもったいない。


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 2024年8月18日揖斐川水系の、なぜかニジマス先生。この酷暑、贅沢は言うまい。写真はイマイチ。キャプチャーでも光量が少ないとうまく撮れないのは同じ。突然登場ダイワ・ファントムGX‐2。ヤフオクで購入。連載のネタにすれば元とれ……んがや!(2024/8/24)

 高校時代に買ったシマノKXの対抗品……じゃなかった、こっちが本家じゃ。当時のトップメーカーの製品だから、釣具参入間もないシマノKXとは比べ物にならない……かというとそうでもないかも。いちばんあれれと思ったのは、ベールスプリング。スプリングスペースの上半分くらいしかない小さなスプリングを無理やり曲げている感じ。5000回ももたんのじゃないか?

 首から上がほぼ共通のオートマチックGS‐700Xに対し、ベールスプリングとベール返しのアタリを変えて、ベール切り替え力(シマノ語。ハンドルでのベール返し力のこと)を軽くしてあります。オートマチックGSのアタリは力のベクトルに反した形状で、ダイワの設計者は物理学を知らんのではないかと思っていましたが、ありゃわざとだったんだ(当然か)。

 『リールの歴史3』によると、スピニングに内ゲリ機構が導入されたころ、後進国日本では「ガッチャンという音と手応えがない」というクレームがあったとか。そのため、ダイワは左右両用ハンドルなどで仕様を統一していた海外向けと国内向けを、わざわざ作り分ける羽目になったとのこと。GSとGXがその例だったのです。

 そういう後進国を主市場にしていた大手は中大型の外ゲリスピニングがメインで小型は苦手。この時代米国ではやはり大森スピニングの評価が一番高かったとか。GX-2はスプール径39ミリで自重260グラム。大森リールで39ミリはSSサイズです。タックルオートSSなら180グラム、44ミリスプールのNo.1でも240グラムです。260グラムで「ウルトラライト」(箱に書いてある)はないやろ……。ちなみにGX-2同サイズのKX-Tも260グラムでした(デザイン的にKXのほうが好きでTがあれば欲しいんだけど、MLの名残で脚が後ろすぎるんだなあ)。

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 『Cardinal』の判型を変えました。最初の四六判(手前)と週刊誌大(奥)との中間サイズA5判にしました。おっきくなったりちっちゃくなったりスミマセン。(2024/8/17)

 最初の四六判は小説などの単行本によくあるサイズです。いちばん”本”らしいので『川マス』や『マイナーリールの紳士録』など初期から使っています。それで最初は『Cardinal』もサイズを揃えて作ったのですが、カラー本にはやや小さい感じ。

 そういう理由に加え(せこい話をすると)あの頃は、アマゾンペーパーバックの印刷代がカラー/白黒とページ数だけで決まっていて、判型は関係ありませんでした。つまり判型を大きくしてページ数を減らすとコストダウンになったのです。それで週刊誌大に大型化して、価格も(たしか)100円ほど下げました。

 ところが、アマゾン先生もこれでは大型本ほど損だということに気付かれたらしく、1年か2年前に印刷コストが改定されてしまいました。全体的な値上げに加え、A5判以下とそれより大きい判で計算法が変わり、大型本はより高くなってしまったのです。『Cardinal』の販売価格も最初の四六判よりも高くせざるを得なくなってしまいました。

 そんなわけで、今回A5判にすることで価格を引き下げることにしました。価格のほか、当初の本は自分の老眼に合わせて大きめのフォント(ワードや一太郎の初期設定10.5ポイント)でつくっておりましたが、本としては標準的な9ポイントに落としております。文字は小さくても、3段組みなのでそれほど苦にならないと思います。自分の場合1段組みで9ポイントくらいだと隣の行とくっついて見えて、読む気がなくなってしまいます。『川マス』なども初期よりフォントを落としましたが9.5ポイントにとどめています。

 その他、写真の明度も揃えていますので、全体に見た目が良くなっていると思います。超細かいことでは書名文字の色に黒を少し混ぜてしっかりした色にしました。

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 カーディナルC3鉄製ローターナットを再生産しました。もともとはC3のベールスプリングのテストで何度もローターを外してナットのネジがつぶれたのを直すためでした。こんなの売れるのかと思って作りましたが、なんと完売。要望もあったのでまた作りました。(2024/8/10)

 さすがはアブファン……と思ったら大間違い。私はアブのファンではありません。そもそも、C3のベールスプリングを作ろうと思ったのは、アブ……というよりそのファンになんだかなあと思うことが多かったから。本国製じゃないとダメとか、古いほどいいとか、パーミングカップにぞっとしたとか、山型だ波型だ、3本ねじだ4本ねじだ、王室紋章がどうとか、さっぱりわかりません。某トラウティストの特集号にはCシリーズはカーディナルじゃないなんて書いてある。

 そんなわけで、Cシリーズをちゃんとしたリールにしてやろうと思って始めたのが、長寿命スプリングの開発でした。メーカー在職中に、このリールをテストして機械部分の強さを知っていたのや、原氏に開発ストーリー(『リール哲学』などに詳しい)を聞いていたことも理由でした。

 そんな気分を久々に思い出したのは、某SNSの古道具グループのおかげ。ちょいと新しめのタックルが投稿されると、「グループに関係ないだろ」みたいなコメントを入れる人がいます。最近管理者の行ったアンケートへのコメントをみるとメガバスとかにむかつく人もいるみたい。アブもアブ・ガルシア以降はダメだとか。新しめのが出たら、若い人にとってはこれがオールドなんやなと思っときゃいいのに、なんなんだろうね。「不適切なら削除してください」のエクスキューズ付きで投稿する人までいて、あほかと思います。もともと招待が来てOKをクリックしただけだったので、こっそり退会しておきました。

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 前回のここを見た人は、なにシトロエンの写真を出してスズメの話をしてるんだと思ったことでしょう。じつは7月初め、まさに15年前と同じことが起きて、2時間おきの餌やりをずーっと続けていたのです。(2024/8/2)

 15年前のことがあったので、保護一択でした。親スズメが見ているから放置しなさいったって、今回落ちていたのは裏玄関の戸の真ん前、車庫との間に半透明の波板を屋根状に渡した、外からは閉ざされたところです。波板と壁との隙間はぴったりふさいであります。そもそもどうやって落ちてきたのかすら、わからない所なのです。15年前のオープンな場所でさえ来なかったのに、こんなところに親鳥が来るはずがありません。それ以前に、前回書いたとおり、親鳥が来ること自体信じられません(一般の人にヒナを拾わせないためのプロパガンダじゃないか?)。

 写真は保護して5日目くらい。とりあえず入れたボックスで、フタをしている透明なプラスチック板のふちを開けたところと、購入した鳥かごの入り口をペットボトルをカットして作ったトンネルで繋いで、移動するのを待っているところです。この2時間後には自分で移動して、止まり木にとまっていました。

 最初はこのボックスの上までも飛び上がれませんでした。裏玄関の上に張った波板の上は瓦屋根で、元はそこにいたと考えられますが、巣らしきものはありません。親が巣立ちびなを連れていたにしては、まったく飛べない状態でどうやって連れてきたのか。謎です。

 ともあれ、メジロ用のすり餌を2時間おきに与える日々が続くことになったのでした。当然釣りなんか行けません。

 このころは、このままずっと飼っていくか、飛べるようになったら放すか、半々くらいでした。親による教育期間を逃しているので、ずっと飼う気持ちのほうが強かった。でも、スズメの世話をし始めて、窓の外を飛ぶ鳥に注目するようになると、このように大空を飛ぶ生き物を、やや大きめとはいえ40センチちょっとのカゴに閉じ込めるのは……と思えてきました。40メートルだって一気に飛ぶのに。

 それで、7月31日の早朝、家の前の電線にスズメが並び出したころ、2階にある自室の窓(落ちていた裏玄関の真上。前日前々日試しに鳥かごを置くと記憶があるのか見入っているように見えた)から放しました。上の写真ではまだ短い尾羽も長く伸び、(泥縄気味ながら)前日確認のために与えたミールワームも、最初戸惑ったものの、数時間後にはしっかり捕まえて食べるようになっていました。

 しかし肝心の最後が残念でした。鳥かごの扉を開けるのに手間どって(止まり木が引っかかったせい。欠陥商品だ!)スズメを驚かせてしまい、一気に飛び出して上空に舞い上がり、あろうことか仲間のとまっている電線の反対方向へ飛び去ってしまったのです。飛んだ方向は車庫で死角になっていて、一瞬で見えなくなってしまいました。

 放すのが良かったのか悪かったのかはわかりません。スズメの寿命は自然で1〜3年、人工飼育下で10〜15年だとか。人工飼育で寿命が長いのは、敵に襲われないとか栄養状態がいいとかが理由でしょうけれど、鳥だってストレスは健康や寿命に影響するはず。これほど寿命が延びるということは、飼われている鳥は、人間が思うほど”籠の鳥”だとは思っていないのかもしれません。なお、放鳥にあの血の通っていない鳥獣保護法は関係ありません(7年前の”事件”でモト冬樹氏を訪れた東京都職員や決まりだから逃がせと迫った人たちに人の心はないでしょう)。

 あれ以来、早朝窓を開けて外を見てしまいます。鳥によっては鳥かごに戻ってくることがあるといいますが、最後脅かしてしまったので、それもなさそうです。6時くらいになると、電線や隣家のテレビアンテナに何羽かスズメがとまります。この中にいるのかいないのか、いたとしてもわかるはずがない。もしかすると、驚いて飛び出したとき羽を傷つけてすでに車庫の上に落下したのではとか、高く舞い上がったのと慣れない飛び方でカラスに目をつけられて……とかそんなことも考えてしまいます。

 ネットを使っていると世の中のことは何でもわかるような気になってしまいます。でも、1秒前に飛び去った鳥の安否すら、人間には判りません。無力です。


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 おお懐かしのシトロエンAX。白黒なのは『きわめて私的なミッチェルストーリー』用の画像だから。この車に乗っていたころだから15年以上前でしょうか、自宅のAXを停めているスペースの数メートル後ろ、親父の車の車庫の壁際にスズメのヒナが落ちていました。カンカン照りのコンクリートの上だったので、2メートルほど離れた植木鉢の陰に移動させておきました。しかし数日後、シトロエンで出かけて帰ってくると、タイヤのあったところの砂利にヒナがつぶれてめり込んでいました。飛べないヒナがタイヤの陰に隠れていたのです。あの時保護してやればと、15年経っても後悔しています。(2024/7/29)

 昨日NHKラジオの子ども科学電話相談を聴いていたら、小5の少女の”庭にメジロが巣を作って5羽子供を孵したが、巣立ちのとき一羽だけ地面に落ちていた。保護したがどうすれば元気になるか”というのがありました。先生の答えは”親が戻ってきて世話をするから、元いた所に返しておきなさい”というものでした。(鳥獣保護法で)”飼えない”とも。

 15年前の経験から、本当かなあと思いました。しかも少女はすり餌を与えて飼っていたということです。私が2メートル移動させた以上に条件は悪い。さらに、最近読んだ本によると、鳥は孵ったヒナのうち成長の悪い個体や餌の食いの悪い個体の給餌を放棄してしまうことがあるそうです。優れた遺伝子を残すための習性でしょう。そうなると”落ちこぼれ”の一羽のために親が帰ってきて面倒をみるかなと思えます。

 リスナーはどう思っているのだろうとツイッターのハッシュタグをみてみたら、総じて”鳥は(鳥獣保護法で)飼えない決まりだから(当然だ)”と言っています(”決まりだから”で思考が止まるのが、日本の教育の成果か……)。なかには7年前に起きた某タレント氏がスズメを保護して騒ぎになったニュースを、さらすかのように張り付けているものもありました。カラスに襲われてけがをしたスズメを保護して飼っていたら、東京都の職員が二人来て「逃がせ」「逃がすところの証拠写真を撮らせろ」と迫ったとか。当時ワイドショーなどで取り上げられたらしい。

 さらに検索すると、7年前の騒ぎで説得のために送ったとかいう、どこかの自然保護団体の手紙が公開されていました。曰く鳥の数が変わると食う昆虫の数にも影響して生態系のバランスがどうたらこうたらだから自然に任せにゃならんとか。個人の拾ったヒナのために生態系のバランスが崩れるなら、宅地開発も森林伐採も農薬散布も大反対しなきゃ。

 鳥獣保護法では鳥や獣は獲ってはいかんことになっているそうです。でも、そりゃかすみ網とかで獲って業者に売るような輩を取り締まるもので、老ミュージシャンが命を助けて幸せに暮らしているスズメを取り上げたり、心優しい少女に(おそらく失敗するであろう)放鳥をさせたりするためのものではないでしょう。

 この気持ち悪さはなにかに似ていると思ったら、揖斐・長良川でした。日ごろ徳山ダムにも長良川河口堰にも木曽川水系連絡導水路にも関心のない人たちが、管釣り(もちろん業者行政漁協全て馬鹿なのは大前提だが)が決壊したとたん、にわかにエコロジストになって「生態系が」とがなりたてる。スモールマウスバスだって一緒。大きな問題からは目をそらし、大勢で叩きやすいやつを叩く。国民性でしょうか。

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 発売中のコメット用サイレントストッパーです。手前2個がG1用、一番後ろがGS用です。一番手前は動きをみるために作った試作品で、焼きが入っていません。カンカンカンと作動を見ただけで、写真のとおりたちまち削れてしまいました。(2024/7/19)

 焼き入れした製品版は、以前(1月20日)も書いたように、シマノの”ストッパー衝撃試験”でOKになっております。メッキははげますが、プレート自体は傷ひとつ付きません。作動も全く変わりません。販売サイトには遊びが増える分ご注意をみたいに書いてありますが、小心者でつい防御線を張ってしまうのが私の悪いくせ。常識的な使用なら何の心配もありません。

 材料は工具鋼SK3です。純正部品はSUSですが、材料が工場にないのと、加工が難しいということで、SK3の焼入れプレートからワイヤーカットで切り出したのが製品版になります。穴はワイヤーでは切れないので、G1は超硬エンドミルを使って穴をあけ、その後ワイヤーカットしました。

 GSは小さいのとエンドミルを買っていられないということで、レーザー外注で下穴をあけて、その後ワイヤーカットをかけました。GS用はG1用より値上がりしていますが、そんな工程を経たのと、サイレントカムが厚くなってワイヤーの時間が伸びたせいで大赤字だったそうで、本当ならもっと高価格になるようなものであります。

 最初のサンプルが削れてしまったのは、生材だったことのほかに、遊びが大きかったのも理由でした。よく見ると、その辺も改良してあるのが判ります。

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 最初のキンドル/ペーパーバック本『川マス』の続編『川マス2 徘徊する屍』を作りました。ゾンビが川を徘徊する著者初のホラー小説……ではありません。(2024/7/14)

 今月3日の朝、目覚めてふと『川マス』の続きを書こうと思いました。このころは『BAIT CASTING REEL』のペーパーバック版を作りかけたところだったのですが、なんか面白くないし売れそうにない(面白くないからカラー版の練習台にしようと思った『Cardinal』が一番売れているくらいなのでわかりませんが……)ので、さっそく書き始めました。

 そんなことで実質1週間もかからず書いたのが、これ。週刊釣りサンデーとフライの雑誌の過去記事をプラスした11章からなっています。

 勢いにまかせて書いたので、暴走気味というか、SNSなら炎上しそうな個所もありますが、それもかえって面白いのかなと思っております。


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 2024年6月27日揖斐川水系のアマゴです。最近晩飯を作らなあかんので午後4時くらいに撤収していましたが、この日は日暮れまでやりました。ほとんど反応がなく水が高すぎるか水温が低いかと思っていたら、6時前くらいからバタバタと釣れました。やっぱ釣りはマズメです。(2024/7/6)

 ここのところ使っているスーパーパルサーFWS-55L/C。中古購入のロッドはどこか人の竿みたいな気分が抜けきらないものですが、かなり手を入れたので自分の竿感が強いです。

 いったいどんな力がかかったのか、トップガイドのパイプ際のコーティングが割れてスレッドが飛び出していました。これの巻き&コーティングしなおしが一発目。

 ジョイントの合わせが悪くてロウを塗っても1番が飛びまくり、思いっきり岩に叩きつけて割れたガイドの石交換が二発目。

 それにともない瞬間&サンドペーパーで合わせをやり直したのが三発目。

 曲がりを目立たなくする方向(ガイドの重みで垂れているように見える方向)にガイドが付いていたおかげで、背骨が逆向きだったのを、1番のガイド全部を然るべき向きに巻き直ししたのが四発目。

 前側のリングのあたりのコルクがぶかぶかでリールが緩むので、この部分を切開してエポキシを流し込んだのが五発目(中はすっからかんだった)。

 これだけやったらもう自分のロッド……というより、自分で組んだロッドだねえ。


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 6月揖斐川中流にサツキマス釣り(の雰囲気を味わいに)行ったときに引っかかってきたアユです。6月第一週でこのサイズ。隣の長良川では一か月も前に鵜飼いが始まっている、つまりウがくわえるくらいのアユがいるのに、異常以外の表現がありません。今年は、庄川漁協があほだということがSNSでわかったので(ガソリン代高速代がないからというのも理由ではあるが)年券を買うのをやめて、揖斐川水系をうろうろしています。でも、死の川揖斐川を確認しただけでした。(2024/6/28)

(ネットはどんな馬鹿がみているか判らんので一応書くと、ルアーがアユの群れを通ると偶発的に起こることで、狙ってやっているわけではありません。そもそも1日1回あるかどうかです。業界が流行らせようとしている”アユルアー”、”アユイング”とも別物)

 原因は徳山ダムからの冷たい水。先日福井へ抜ける冠山峠道路なるものができて、通ってみました。数年ぶりに徳山ダム湖を見て、これは神をも恐れぬ行為であるとあらためて思いました。山や川をあのような巨大な貯水池に沈めるなど、自然や国土に対する冒涜以外の何物でもありません。

 ”徳山湖”には”バックウォーター”がありません。ダムのバックウォーターというと銀山湖の北の又川のようなものが思い浮かびます。しかし、徳山湖のそれは子供でも渡れそうな沢があるのみです。沢が集まって川になる前にまとめて貯水池に沈めてしまったようなもの。九頭竜天竜のように川は竜に例えられることがあります。徳山湖のいびつな形は、潰された竜の頭から飛び散った脳漿のそれです。

 うちの前に金生山という山があります。石灰石の鉱山で、ここで採れた石灰石は、毎日東海市の新日鉄に送られて製鉄に使われ、鋼板はトヨタ車のボディになります。うちの町は石灰でもっているようなもので、もともと不破郡だった町が大垣市に編入されたのは、石灰による税金収入のためともいわれます。

 石灰を掘っているY家は地元の名士みたいなものですが、2代目だったか3代目だったかの現社長は数年前脳梗塞で倒れて車いす生活です。(あくまで田舎の噂話ですが)こんなことになったのは、神聖な山を無残な姿(ググれば見られる。もうなくなりつつあるが「金生山ピラミッド」も有名)にした罰ではないかと言っているとかいないとか。

 もしこの世に神がいるならば、数多の山と谷、徳山村を水底に沈め、揖斐川を死の川にした者こそ、末代まで罰を受けるべきでしょう。


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