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 キンドル本第9弾『TACKLE RESEARCH [チヌリール編]』です。写真やテキストをまとめながら、デジャブに見舞われました。最近このリール見たぞ……と、記憶をたどってみると、つい最近やった『チヌかかり釣りスペシャル』で製品をリストアップしたとき見たのがいっぱいあります。ダイワのバイキングや、ダイワ、シマノの両軸受けタイプは10年前の記事で掲載したものが全部現行品のままです。どんな世界なんや。 (2015/7/17)

 もともと市場が小さいのと、リールのメインが片軸になったのと、片軸市場は黒鯛工房がかなり取っちゃってるからじゃないかしらん。

 キンドルの中上は、『心の野球 超効率的努力のススメ 』。『ユキ』の参考文献に挙げてある本です。私のように基本反体制の人は巨人と聞いただけでダメなのですが、桑田氏のイメージが変わりました。直接的に文章に反映させているのは、グローブの真ん中で球を受けるといい音がするくらい(おい)ですが、基本的な思想はかなり入っているというか、私と一致しているというか。おすすめです。

 ただ、「超効率的努力のススメ」のサブタイトルはいけません。これじゃあ要領よくやりましょうって本みたいです。けっしてそんな本ではありません。この本の出版社は少年Aの本を出す寸前まで行ったところです。このサブタイトルもそういう売らんかな精神の表れでしょう。著者が気の毒です。

 その右は『税務署VS脱税者 どんな善人でも税金はごまかす』。これも参考文献。『ユキ』では、建設会社の談合を暴くことにしようとしたのですが、暴き方がわからなくて(わからないからなくならんのだ)、脱税絡みに変更したので、参考に買いました。

 このほか水族館の元館長が書いた1800円もする紙の本も買いましたが、まったく参考になりませんでした。その著者は『ユキ』に出てくるある生き物の純血を守るのに熱心なのに、その生き物がいる川にダムを造るべきだなんて書いていて、ああやっぱりこういう視野の狭い人たちなんだって思っちゃいましたね。

 下中は、『あんたシーバス、おれ鱸(外伝1)KDP億万長者/妄想編』。KDP(アマゾンの電子書籍セルフ出版システム)を使って電子本を出す人が出版に至るまでに浸る妄想の世界が書かれていて、けっこうおもしろいです。著者が誰か知りませんが、まあ、こういうふうなんですわ。

 ところで、まえ『ユキ』の秋本のモデルは忠さんじゃなくて、インパラは単にバンビをパロってみただけって書きましたが、翔太のほうはもろモデルじゃないけど、思い込み的脳内モデルがいます。

 彼はとても人なつこくて優しい感じの少年で、親の仕事の関係でヨーロッパにいるあいだにサッカーを始めました。その後、日本に帰ってきたのですが、中学に入って野球部に入ったと聞きました。ちょうどそのころ、野球部をはじめとする高校の運動部で自殺者が出るなどして、日本のスポーツ界にはびこる精神主義が問題になっていました。

 私は、ヨーロッパの先進国でサッカーを始めた彼が、日本の野球部なんかに入って大丈夫なんだろうかと心配になりました。そのとき頭の中に広がったイメージから、翔太が生まれました。実際彼が今どうしているかは知らないのですが、そういうことなのです。

 キンドル本はパソコンやスマホ、タブレットにKindle無料アプリをインストールすればキンドルを持ってなくても読めます。

 2015年7月11日、根尾川の本流(で釣った)アマゴです。朝5時から10時くらいまで釣って、10ヒット(わたくし的には天文学的数字)もあったのに、ネットに入ったのはたったの2匹と、バラしまくりました。シングルバーブレスでもここまでひどい日は珍しいです。いろいろ考えた結果、HMG GS60ULとPEラインの相性が悪いみたい。このロッドを買ったころはナイロンをメインで使っていて、そのころはこんなにバラした記憶がありません。スローテーパーで全体としては軟らかめでも穂先が硬いため、PEだと近距離での衝撃を吸収しないみたいです。ナイロンしかダメなのか。オールチタンフレームSiC・Kガイドに巻き替えた意味がないじゃないか。 (2015/7/11)

 バラした中にはネットより大きい魚までいたのに……。

 で、そのHMGのリールシートが変わっています。VSS16のフードの部分をTVS(亡霊怪獣シーボーズみたいな雰囲気の最新シート)のフードに交換しました。

 これは、今年のフィッシングショーの富士工業のコーナーで教えてもらったもので、フードがVSSと互換性があるのです。元のSD16フード(普通のパイプシートについているフード)は細すぎて握りにくいのですが、これならばっちりです。交換は、リアグリップだけを犠牲にして、前の部分はそのまま生かしました。見た目もTVSみたいにえぐぐないし(おい)。今まで遅れたのは、渡辺つり具店にフードがなかったからで、結局フードだけ大阪のマタギに頼みました。

 リールはなぜか11ツインパワーC2000HGSです。早くも15型をクビにした……というわけではなく、ハンドルノブを変えてみたので久々に持ち出しました。ノブは15型と同じもので、取り寄せて気付いたのですが、15アルデバラン50のノブでした。

 小さく軽くとてもいいです。軽くなって慣性が小さくなったのと、小さく握れるのがコンパクトなリールに合っています。なんでこんなに小さくできたのかと思ったら、今までのようなゴムと樹脂の二重構造ではなくて、樹脂一体にゴム調塗装がしてあるようです。かえってソリッドな感じでいいんじゃないでしょうか。

 11型はローターが重いのとオシュレーションが速いのとで、良くなったといってもそれなりですが、ローターの軽いヴァンキッシュとかだと良さがもっと生きるかもしれません。ちなみに、ノブ1000円、キャップ200円、調整ワッシャー150円でした。

(そういえば、何年か前「PEはドラグを緩めにすると渓流ルアーのバレが減る」と取材で聞いたのを思い出しました。この日はたしかに強めにセットしていました。原稿を送信した瞬間に忘れちゃうんだなあ……)

 2015年6月28日、根尾川の本流アマゴです。こんなサイズは本流アマゴとはいわない?(ネットはアルトモアの最小……) じゃあこれ、支流アマゴか? 源流アマゴか? 違うやろ、やっぱ本流で釣ったんやから本流アマゴやがや。 (2015/7/6)

 ヒットしたのはバイト4.8gベースのDCバイトです。DC版が何グラムかはわかりません。種類が増えすぎて、覚えるのを放棄しつつあります。

 よく見ると、フックに昨年大江川で泳がせてテストした、ジークラックのタングステンオモリ(0.5g)が通してあります。元々4.8gはトリプルフックの6番くらいがバランスしていたので、シングルにすると不安定になります。しかし、こうしてオモリを付けてやると、トリプルフックを付けたときのように安定してウォブリングするようになります。

 スプーンは、対岸もしくはやや上流方向に投げて流れを横切らせるかドリフトさせてから、ターンさせます。ターンしたあとはアイをこちらに向けた状態で扇型に流れます。ミノーでもスプーンでもいちばん魚が釣れるのはターンするときですが、スプーンは意外にターン後に流れを受けつつこちらを向いて泳いでいるときに釣れることがあります。

 どんなに安定しているスプーンでも、流れを横切って泳いでいる間は、ほとんどまともにウォブリングしていないはずです。しかし、ターンして流れを正面から受けるようになると、巻き速度によってはきれいにウォブリングさせることができます。

 管理釣り場のニジマスが、後ろからついてきて思わず食ってしまうように、スプーンが規則正しくウォブリングする様子は、魚にとって魅力的なのではないかと思います。

 この魚も、スプーンがターンしてこちらを向いてから釣れました。バイト4.8gは普通にシングルフックを付けただけだと安定して泳ぎませんが、オモリ付きはこの日泳ぐところを見ていても規則正しく尻を振っていました。

 必ずしもバランスを崩すのがいけないとはいえず、適度に誘いになっている可能性はありますが、こと流れの中ではどうしてもバランスを崩すので、安定しているスプーンのほうがいいんじゃないかなあと思っています。

 ところで、バイトといえば、忠さんのスプーンですが、キンドル本『ユキ』(毎度リンクを張ると宣伝くさくてやらしいので今日は張らないから興味のある人は左の「電子書籍」を見てね)のメインキャラクター「秋本」は、元プロ野球選手となっております。

 元プロ野球選手の釣り人って忠さんやないかと突っ込まれそうです。たしかに境遇はヒントにしていますが、モデルというわけではありません。むしろ、「インパラ」は「バンビ」のパロディやろといわれれば、その通りでございます。でもまあ、本物のバンビ坂本投手(今の若い人はもう知らないのかな)が野球をやめた理由が、「翔太」と同じだったというのは、あとで知りました。うーむ。

 こういう風にパロディ風の登場人物が出てくると、軽い感じを受けるかもしれませんが、実際時川さんが「釣りのライトノベル」「コミック風」と言ったとおり、軽いノリなのでそれでいいのです。奥田英朗氏の伊良部シリーズにも、黒木瞳とかホリエモンとかナベツネのパロディとしか思えん登場人物が出てくるでしょ。

 今日は長良川河口堰稼働20年の日です。この国ではダムが止まるなんてことはないのです。民主党政権が吹っ飛んだのだって、半分は八ツ場ダムですよ。建設費の3〜5%が献金として自民党に流れるんだもん、止まるわけがありません。だから、釣り人と謎のお姉さんがダムを止めてしまう『ユキ』は、ライトノベルでありコミックであり、商品説明どおりフェアリーテール(おとぎ話)なのです。

 2015年6月21日、根尾川のアマゴです。坂内のおっさんによると今年根尾川のアユは絶不調とか。たしかにこの日は昼から川を見に行ったのですが、アユの人は2〜3人しか見ませんでした。いまは携帯で連絡取り合うから、アユやヘラでも情報が早いんですね(この手の釣りがおっさんばかりというのは偏見か……って自分がもうおっさんやろ)。アユなんかどうせ放流だから関係なさそうですが、去年の(というかここのところ毎年の)豪雨と大増水で川の中がどうにかなっちゃったのでしょうか。 (2015/6/28)

 こうして見ると、15ツインパワーはローターが長いです。高剛性ということですが、スプールと平行に立ち上がっている部分は同じなんだから、関係ないような気が……。少なくとも1000/C2000サイズに関しては、手で握ってみても11型とあまり変わらないような。

 でも、無意味にでかくなったわけではなくて、大型化はローターブレーキが改良されたためです。11型までのこのサイズは、スペースの関係上、フリクションリングが普通の円筒状でした。この方式はフリクションリングの弾性だけに頼るため、ブレーキ力が不安定でした。私のリールでも、シメトレ1000FLはほとんどブレーキがききません。わずかな部品寸法のばらつきでこういうことが起きるため、製造現場も困るはずです。

 これに対し15型の1000/C2000は、2500番以上と同じようにフリクションリングに歯を設けて、内蹴りレバーと噛み合うようにしています。これにより、安定したブレーキ力が得られるようになりました。しかし、その反面、ローターの下のほうが大きくなったのです。15型が1000/C2000サイズのみローターをカーボン製にしているのは、フリクションリングの改良でローターの大型化率がほかのサイズよりも大きく、使用感や自重を維持するためだったと考えられます。

 ローターといえば、08ツインパワー、10セルテートともに、ベールアーム支持部が早々と摩耗してしまったので、ほぼ同時期にシマノ、ダイワの両社に摩耗した部品をプレゼントいたしました。

 ダイワの現在のローターには、ベールアーム支持部にポリアセタールブッシュが入っています。当然、15ツインパワーもそうなるだろうと思っていたら、入っていません。なんでわしの言うとおりにせえへんのや。

 と書くと、私のおかげでダイワリールが改良されたかに思えるかもしれませんが、私が指摘したときすでに13セルテートのカーボンローターが完成寸前で、ブッシュはこの型から追加されているので、私のせいではありません。どうも、シーバス系のテスター氏がベールの角度が早々に狂ってくるのを指摘したようです。むむ、シマノのテスターは何をやっとるのや(ベール開閉マシンテストをさんざんやったくせにテスト後のベール支持部の磨耗なぞ見た記憶すらないわしが言っても何の説得力もないな)。

 15ツインパワーはスプールに対してボディ、ローターが大きくなっています。本来リールは糸巻きなのですから、大スプール小ボディが本当でしょう。しかし、自重は据え置きかやや軽くなっているし、まあええかなあという気もします。お尻の上がったデザインは、ミッチェル4400シリーズとかみたいで、クセがありつつ新しいのは確かだし、ローターもそれに呼応しています。

 昔から、シマノデザインはML1、2のちんちんみたいなベール返しやKXのスライドロックストッパーとか実はやわいファイティングGTの3本脚とかみたいに、カッコありきみたいなところがあってちょっと懐かしい……というのはわしだけのイメージか。

 イメージといえば(そうこじつけたか)、『ユキ』はイメージが合わんというか、なんでこの人がこういうものを出すんやという戸惑いが、セールスに如実に出てます(つまりぜんぜん売れない)。

 まえ、フェイスブックに映画の「寄生獣」を見に行ったと書いて「イメージと違う」というコメントをもらったことがあります。『ユキ』の「この○う○い小僧」とかのセリフを見たら、イメージ合わんどころか崩壊やな……。

 2015年6月16日、揖斐川水系のアマゴです。最近、遠くへ行くよりも近い釣り場で1匹釣れたらいいわみたいな気分です。そういう気分で近い所ばっかり行ってた年が前もありましたが、あの時はけっこう大きいのが釣れたりしていました。今年はそれもないぞ。なんかぱっとせんなあ。 (2015/6/19)

 リールは、おニューの15ツインパワーC2000HGSです。

 あ、小説出したんですよ(これは昔中島らも氏が『人体模型の夜』だったか『ガダラの豚』だったかを出したとき、出演していたテレビ番組で唐突にこう言うんだが、司会者は無視してそのまま進んでいってしまい、しばらくして再び「小説出したんですよ」と言って、また無視されるというのを再現してみたんやね)。

 で、そのツインパワー、同じGフリーボディのシメトレ1000FL(≒現行ナスキー)に比べると、レッグが長くなっています。シメトレは薬指がいかにも窮屈でしたが、ツインパワーは違和感ありません。

 ついでにいうと、14ステラに対しローターが樹脂になって若干大型化しているため、ステラに対してもレッグがわずかに長くなっているそうです。

 そのためというわけでもないでしょうが、スプールは08型11型よりも遠くなっています。依然、普通の手の大きさならば、問題なくフェザリングできる範囲ですが、小指ばさみアングラーにケンカを売るかのごときカーディナル33同等のスプール位置は、やはり変わってしまいました。2014年1月発売の『ギジー』「08ツインパワー」で「このフェザリング性は薄氷の上」と書いたのが半分くらい当たった感じ。

 Gフリーボディの効果はきっと巻いているときはあるのでしょうけれど、キャストのときはちょっとよくわかりません。ボディ側の重心がロッドに近いということは、発生するモーメントが小さくなるわけですが、ローターとスプールは同じ位置なのですから、相対的にフロントヘビーな状態になったといえます。だから、08型11型の後部重心ボディがシングルハンドキャストで手首の回転を助ける効果があったのに対し、15型は前につんのめる感じです。

 ただ、このへんはロッドとの兼ね合いがあるので、一概にどうとはいえないところです。付けて振ってみただけですが、66クラスのロッドだと、15型のほうがバランスするようにも思います。昔シマノにカスタム1000というレッグがなぜか後ろに曲がったリールがあって、190gの自重のくせに純世紀トラウトライト195Sと妙にバランスした経験があります。あれに近いのかも。ローターもぬぼっと大きくて、お尻も長くなって、ぱっと見の大きさはダイワの2000番くらいのイメージです。ライトソルトの長めのロッドにはかえっていいのかも。

 11型からの変更点で大きいのは、ストッパーレバーの廃止でしょう。日ごろストッパーレバーを使うかどうかで見方の分かれるところだと思いますが、私はラインピックアップのときけっこうオフにしてローター位置を直していたので、はっきり使いにくくなりました。

 バランスとかストッパーとかは微妙なところですが、はっきりいいのがハンドルノブです。カタログ写真を見る限り、15ツインパワーから採用された新型パドルノブは、従来型よりも格段に良くなりました。

 中央から根元にかけて角を立てつつフラットな面を上下に設けています。これにより、指先でつまんで巻くのが楽になりました。前のノブは、全体に丸かったので、つまむと指の中で回ろうとして、安定しませんでしたが、その点が改善されています。

 さらにいいのが、ノブ自体が細く軽くシェイプされていることで、明らかに回転慣性が減っています。11型のC2000HGSに15型のハンドルを付けてみると回転が見違えるくらい良くなります。シマノのこのタイプのノブで歴代ベストでしょう。パーツで取り寄せて11型に付けようかと思っているくらいです。

 ところで、小説出したんですよ(ええっちゅうに)。

 とうとう出てきた、キンドル本第8弾『ユキ』です。朝井リョウの高校の先輩として小説をしたためました。内容は、V3 やクウガ、ドライブなどのヒーローに加え、コロンボやシェーンといった懐かしいキャラクター、さらには竹内涼真や及川奈央までもが登場する、SFアクション超大作です。 (2015/6/11)

 ちがいます……単語としては出てくるけど。

 表紙は、私が描いた……わけはなくて、こともあろうに時川真一さんに頼んでしまいました。フェイスブックで「友達」になっていたのをいいことに依頼してしまいましたが、よかったのかしら。

 内容によっては、こんなものに表紙を描くわけにいかないということもあるかもしれないと思って、いったん書き上げた段階のものをお送りして、読んでいただきました。そうして、私のほうからは「3人がロッドを持って立ってるところとか……」と言っただけで、特に3人の格好や特徴、身長などは伝えていなかったのですが、出来上がってきたものは、どんぴしゃイメージどおりのものでした。さすがであります。

 時川さんからの返信には、「釣りのラノベみたい」「コミック調で読みやすい」とありました。ピース又吉氏のごとき純文学を書いたつもりなのに(笑)……と思いつつラノベなるものをキンドルで買って読んでみたら、たしかにそういう感じでした。けっこうわしの感性は若いのかと、けっこう嬉しかったりします。

 読みやすいのは、文学的な表現がまったくないからです。自慢じゃありませんが、私はそのピース又吉氏の『火花』を書店で手で取って、1行読んだだけで「こんな難しい本は読めん!」と棚に戻した人です。そんな人なので、自分がわかるようにしか書けないのね。

 ストーリーは、3人がダム計画を止めてしまうというものですが、自然保護がどうとかいうつもりは全然なくて、舞台装置として使っただけです。それどころか、ある種の自然保護主義者や自然保護団体から大クレームが来そうな記述も一部にあったりします。

 ダムを止めるったって、デモだの署名だのっていう市民運動みたいな話ではありません。あくまでエンターテイメントに徹しておりやす。

 作中、小道具として、ミッチェル、ウエダ、フェンウィック、バイト、シトロエンAXが出てきますが、京極夏彦の妖怪小説のごとく登場人物がそれらについて延々うんちくをたれるようなことはありませんので、ご安心ください。

 長さは、中編といったところで、文字数でいうと42000文字です。『忠さんのスプーン人生』が11万文字だったので、一般的な紙の本の半分弱くらいでしょうか。キンドル本はキンドルがなくてもキンドルアプリを入れれば、パソコン、スマホ、タブレット、Mac、iPhone、iPad、iPod-Touchで読めます。ぜひぜひ。

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