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 2015年11月1日、天竜川のルアーフライエリアに行きました。ここんとこ続けてアジを釣りに行って、老眼での夜釣りにストレスがたまっていたので、川原を歩くだけでもと思って行きました。でも、休日半額も終わって高速代が重いです(いま何割引きなんだ?)。1000円高速が懐かしいのお。 (2015/11/2)

 アジングもストレスためてちゃなにやりに行ってるかわかりませんが、人間、自分の体が思うようにならんというのは悲しいものです。最近耳が遠くなった父が母にしゃべりかけられると「なにしゃべっとるかわからん」と怒りだすことがあります。夜細いラインや小さいワームが見えなくてイライラしてしまうのも同じことなのですね。年寄りくさい話やなあ。

 ルアーフライエリアは1日からで、放流は10月31日でした。昨日の今日で、放流地点以外はまず魚がいないはずなので、人が集中していてけっこう混んでいました。グラウンドの下に下りるあたりにも車がけっこう停まっていましたが、魚いたのかしらん。漁協HPの中島(ダム下)250kgとあったのは、ダム下とグラウンド下と合わせて250kgということだったのかな。

 ヒットしたのは鮎釣の放流地点から下のプールに落ちる瀬(?)の部分でした。夕方雲名のチャラ瀬でもう1匹釣りましたが、それ以外の流れの緩い所では全く反応がありませんでした。まだマスには水温が高いのか、水の動いている所以外は魚が食欲をなくすくらい水が悪いのか。あの濁った水は、水質的にはどうなんでしょうね。

 釣れてくる魚は同じなんだから、管釣り行ったらよさそうなもんですが、土手とかコンクリから釣るより石の川原で釣りたいなあと。魚の写真も撮れるし。美濃フィッシングエリアがオフシーズンの川ができなくなったし、ここくらいしかないんですね(知らんだけか?)。犀川の下流側が周年OKになったから、一回行ってみようと思いつつ、遠いなあと迷っているうちに冬になっちゃうというのがここ数年のパターン……。

 写真といえば、ウレタンラバーのネットは写真撮影がネックやなあ。

 2015年10月24日、またまた懲りずに、『週刊新潮』が書店からごっそり消えるというミステリー現象が起きている敦賀に行きました。この日は4匹という天文学的釣果を上げてしまいました。もうアジングは極めたといっていいでしょう。 (2015/10/26)

 その新潮によると、発売日と同時に問題の号を全部買おうとした4人組を押しとどめたら、午後警察が来て「おたくは1冊しか売らんのか」と言っていったとか。すげえとこやな。そらパン泥疑惑ももみ消せるわって、かえって思うぞ。パンツ大臣もドリル優子も、いわんや首相をはじめ政権中枢も、みんな世襲。どこの独裁国家なんよ。

 ラインはフロロ0.5号1.5lbを使っています。去年エステルの0.3号を使ってみたら、思ったより強かったので、このくらいでも十分だろうと思いました。そのエステルをやめてフロロに変えたのは、老眼近眼で暗いなか糸を結ぶのを極力なくしたかったからです。先月、去年の残りのエステルで釣行したときなんか、フロロリーダーとのサージャンズノットを5回連続で失敗して、かんしゃくを起してそのまま帰りかけましたもん……。

 1.5lbでも結構強くて、ホンダワラの塊でも平気で寄せてしまえます。エステルにせよフロロにせよ吸水がなくて強度が落ちないからナイロンより強く感じるのでしょう。西山徹氏が昔フライの単行本で、管釣りで奥さんのタックルにフロロティペットを付けておいたら1日平気でもって驚いたと書いていたのを思い出しました。

 最初、ずぼらして08ツインパワーC2000Sのスプールに残っていたエステル0.3号100mの上にフロロ1.5lbを75m(ハンドル回転概算)巻きました。AR‐Cスプールのツバの根元より少し下くらいでしたが、やっぱり軽いジグヘッドを使っているとトラブります。

 この日はエステルを捨ててスプールに直接75m巻いていきましたが、それでも1回トラブりました(ただし、立っていられないくらいの強風の中だったので、ほかの理由かもしれない)。ジグヘッドなら飛ぶ距離も知れているし、50mでいいかもしれません。

 ワームはエコギアアクアの活アジストレート。最近だんだんけじめがなくなってジグヘッドは鉛製を使うようになってしまいましたが、ワームはまだ一応生分解モノに限っています。アジチョンヘッドというチョン掛け用ジグヘッドと組み合わせると(老眼でも)セットが簡単、というのも理由でした。ところが、けっこうワームが切れてなくなります。あまりになくなるので、通し刺しにしてやったら、それでも釣れました。ならばと普通のジグヘッドに替えて普通に刺したらそれでも釣れました。普通に使った方がいいみたいです。

 このワーム、輸送中なのか店頭でいたずらされるのか、パッケージの中でぐちゃぐちゃになって曲がっていることがありますが、それでも釣れました。ワームは曲がっていると釣れないといわれますが、このワームは味とにおいで釣ってしまっていて、形は関係ないみたいです。

 どんな魚でも釣れれば楽しいです。でも、老眼近眼乱視の目で、夜小さいルアーや細いラインを扱うのはすんごいストレス。明るいうちに釣りたいよお。

 ここのところ3回ほど続けて敦賀方面にアジを釣りに行きました。昼間サビキの人がポコポコ釣ってる魚を夜までかかってやっとこさ1〜2匹釣って、帰りの国道の釣具店の看板には「活アジあります」の文字。マゾな釣りやなあ。 (2015/10/19)

 と、いうような、妙にネガティブな気分でここのところおりました。直近17日も海見がてら朝から行こうかと思っていたのですが、なにやら朝から体がだるくて動く気がしません。結局時間がもったいないからと無理やり昼から行って日暮れ後に1匹釣って帰ってきました。一応1匹釣れたものの、帰ってきてからもなんとも気分が悪く、翌日もぼーっとして過ごしてしまいました。

 この釣り自体自分に合わんのかなと思っていて、ふと思い出したのが、半月くらい前に買ったPCメガネでした。パソコンのディスプレーから出るブルーライトをカットしてうんぬんというやつです。

 ブルーライトを寝る前に見ると、体が昼と勘違いして睡眠障害になってしまうといいます。実際、PCメガネを使うようになってから、夜PCやiPodでやらしい動画や画像を見ても(うそです)、布団に入ってすぐ寝られるし、朝3時や4時に目が覚めることも減りました。

 こりゃあいいわと思っていたのですが、最近気分がすぐれないのもこのPCメガネの影響かと思いつきました。

 朝起きたとき朝日を浴びると体が目覚めるとか、鬱の人の症状改善になるとかいいます。ブルーライトと呼ばれる波長の光は日光の中にも入っています。

 昼間PCで原稿を書いているときからPCメガネをかけていると、PCのブルーライトや窓から入ってくる太陽光線のプラスの効果までカットしてしまい、鬱みたいになってしまうのかもしれません。

 そんなわけで、PCメガネをかけるのは夜だけにすることにして今日は朝から裸眼でPCを見ています。精神状態なんてものはプラシーボな影響をもろに受けるのでなんともいえませんが、昨日よりちょっと気分がいいような気がします。それよりなにより、ここのところの気分の落ち込みは、ちょっと最近ないものでした。理屈で考えたって昼間の太陽光線に入っているものを24時間カットするのは良くないんじゃないかしらん。

(そう思ってちょっとググったら、同じようなことを思っている人もいるみたい。さらに、駅のホームを青い照明にしたら飛び込み自殺が減ったというニュースも。じゃあ、PCメガネをずっとかけてたら……!?)

 2015年9月23日根尾川のアマゴです。遅い時期なので上流の大河原か黒津……ではなくてもっと下のほうで釣りました。あちら方面は数年前の「大河原上っても上っても退渓点の堰堤に着かない事件」以来怖くて行ってません。今思い出しても、3回くらい同じ瀬を上りましたもん。やっぱり、なんかに化かされたんじゃないかと、けっこうまじめに思っています。 (2015/10/10)

 ロッドはスーパーパルサーFWS-60L/C。今年55UL/Cをヤフオクで買って、なかなかいい調子だったのですが、ナイロンであの硬さだと至近距離のヒット以外はフッキングが難しいんですね。遠くのヒットはけっこう最初のゴツンでバレてしまいます。

 以前HMGの60ULにPEラインでバラしまくりましたが、同じくらいの硬さのこのロッドでもナイロンだとそこまでのことはありません。HMGよりレギュラー寄りで穂先が入るのも理由かな。

 タックルによってフッキングしきらなかったりバレたりが激しいのは、フックが大きいだろうなあと思います。特にミノーのシングルフックは無理がありますわね。平面状のボディに直角にフックが付くスプーンに対し、ミノーは立体的なボディに平行にフックを付けているのですから、かかりにくくて当然です。しかも、トリプルより線径が太いから、かかっても刺さり切らないことも多いはず。

 50mmクラスのミノーの場合、ヴァンフックのプラグエキスパートの8番を使っています。トリプルから替えても軽くなりすぎないように太い線材が使ってあって、たしかにほかのフックほど動きが大きくなりすぎません。サイズもコンパクトでリップに乗ったり前後が絡んだりもしません。

 かかりとバレにくさはオーナーの8番のほうがいい感じがするのですが、動きが大きくなるのに加えて、サイズが少し大きいため、リップに乗ったり前後が絡んだりします。10番なら絡まないはずですが、ますます軽くなります。

 スプリットリングを1個ぶら下げるとかボディにオモリをはるとか対策はありますが、なんか美しくないのでやりたくない。フックの細工や自作はルアー1個にフック2本なのでめんどくさいし。でも、スプーンで試したタングステン入りゴムの中通しシンカーをカットして付けるくらいのことは、試してみればよかったな……。

 2015年9月22日揖斐川水系のアマゴです。ああ、また雑誌で取り上げたリールを買ってしまいました。こうやって買っておいて、ブレニアスは存在すら忘れとる。BB-Xは多分もう使わなさそう。なにをやっとるんじゃろなあ。 (2015/10/5)

 15ルビアスの売りはオートマチックドラグATDといって、起動シャクリがなく、魚がかかると粘るというもの。まあしかし、渓流で使ってドラグが鳴くなど、根掛かりのときくらいのもんです。去年釣った40オーバーのイワナですら、PE0.6号に6ポンドフロロのリーダーだったこともあって、ドラグが鳴いた記憶がないくらい。たぶん真価は永久にわからんでしょう。というより、ドラグなんてちゃんと調整してあったらミッチェルのファイバーワッシャー1枚きりのでも十分なんだし。

 このリールに期待したのは、ドラグよりむしろ、ローターの改良でした。初代エアローターが付いた10セルテートは2004、2004CHともに、ベールアーム支持部が早々に摩耗し、内蹴りレバーが割れ、CHに至ってはベールスプリングまで折れちゃいました(ありゃあアメリカではライフタイムベールスプリングっていってるんだから、もうオーナーのわしは生きとってはあかんということだらうか? 全然関係ないけど、最近芸能人の人が次々ガンになってるけど、あれはたまたま芸能人の人なのか、原発事故でガン自体が増えてるのか)。

 ベールアーム支持部にはポリアセタール(ジュラコン)のブッシュ大統領が入っていて、作動もスムーズで、たしかに減りそうにありません。ところが、内蹴りレバーを外から見ると、あんまり変わってません。れれれと思って部品を外し、10セルテートのと見比べたら、同じでした。亜鉛の材料を変えて対策しているのかもしれませんが、10セルテートは2004も2004CHも割れています。CHはベールアーム支持部の磨耗を防ぐために最初からベールスプリングをカットして、ベールキック時のショックがごく軽くなっていたにもかかわらずです。それが、亜鉛合金の種類を変えただけで大丈夫となるのかしら。

 もっとも、11ツインパワーC2000HGSもベールワイヤー折れちゃったし、ベールに関しては私は壊し屋みたいな人なので、一般の人は気にしないでくらはい(でも、ミッチェルインスプールは1回も壊れたことないんだよね……)。その11ツインパワーのワイヤー折れは、デザインのために機能や強度が影響を受けちゃったというのが、シマノらしくもありました……。

 昔ルーチルドレの社長が、「ベールはスピニングリールの必要悪」と言ったそうです。それくらいスピニングリールの問題はベールに多かったのです。最近ボケが進んでいてたぶん何回も書いてると思いますが、ギアのスムーズさもドラグの性能も十分すぎるくらいのところまで行っちゃってるのに、メーカーもユーザーもなんでそっちばっかり見てるんでしょ。スムーズさを維持する(とされる)マグシールドやコアプロテクトだって海水をぶっかけるような使い方をしなければ関係ないでしょう。その一方でごく最近までベールが壊れるリールがあったり、ストッパー切り替えレバーをなくしてラインピックアップ性をさらに悪くしたり、なんか方向が間違ってると思いますね。

 そういえば、『80年代リールの歴史』発売してました。タイトルが連載時の『80's国産リールの歴史』から変わっているのは、表紙を作ったとき連載時のタイトルを『80年代リールの歴史』だと思い込んでいたからです。あとから『80's国産リールの歴史』でも作ってみたけど、文字の割り振りがうまくいかなくて字が小さくなっちゃうんでこっちにしました。ええかげんやな。 (2015/9/25)

 4個前のここで、『80年代リールの歴史』のリールのうち、写真がなくてイラストで埋めた分について、「同時期の『カーボン』リールよりもずっと細いレッグ」、「品番は2200SG」、「SHは茶色のノブ、PとCは黒色のノブ」、「Vスプール」、「左右両用ハンドル」はなーんだという問題を出しました。以下回答です。

 「同時期の『カーボン』リールよりもずっと細いレッグ」は、リョービ・ロイヤルカーボRD。普通の樹脂系リールは短く刻んだカーボンやガラスの繊維を樹脂に混ぜて射出成型しますが、これは、長いカーボン繊維を(おそらく)手作り的に金型の中に敷き詰めて固めたボディを採用していました。

 「品番は2200SG」は、シマノ・バンタムスピードマスター。フルネームはもっと長いのですが、国内向けカタログではこの名前でした。前身のマグナムライトは2000という品番でしたが、なぜか2200という品番が与えられました。

 「SHは茶色のノブ、PとCは黒色のノブ」は、ダイワ・プロキャスターPT33SH。10年以上生きていたようです。USダイワにはウィスカートーナメントSSやBGシリーズのように、国内でとっくに終わったモデルが長く残っていることがありました。市場の要請なのか、意図的なものだったのか。

 「Vスプール」は、リョービ・キャスプロ5000V。シャグ・シャヒド(だったと思う)というバスプロが、このリールでワイングラスにキャスティングプラグを投げ込むCMが、当時プロ野球ニュースなどで流れていたものです。当時の広告費は1億だとか週刊誌で読んだことがあります。

 「左右両用ハンドル」は、リョービ・セラテックレグノセンサー。元々セラテックレグノのはずでしたが、このHPで撮影用リールを募集したら、もっとレアなセンサーが出てきちゃいました。

 ひとつでも間違えた人は、買って勉強してくらはい。アプリを入れれば、PC、スマホ、タブレットで読めます(写真はiPod touchです)。

 9月5日、庄川に行きました。庄川は10日で禁漁なので、今のうちに行かないとと、思い立って行きました。まあなんと無計画。浅い砂利底の瀬をバイト3gで引いていると、小さいヤマメがたまに釣れました。そんななか、ちょっと大きいのがかかりました。細くてくねくねしています。イワナかなと思ったら、ブラウンでした。なんでチミがここにおるんや。 (2015/9/19)

 数年前、バックウォーターで釣っていたエサの人がブラウンが釣れたと言っていましたが、自分で釣ったのは初めてです。

 外来生物だ駆除せよセータイケーを守れとかってまなじりを吊り上げるようなことはしませんけど、感覚的にこの川には似合わんです(……と書いてみたけど、あらためてダムダム間の流れを思うと、もはやまともな川じゃないけどね)。

 私が京都で学生さんをやっていたころ、JRの湖西線(今は呼び名が違うのか?)で琵琶湖に釣りに行くと、帰りの列車に中高生くらいのバサーがよく乗っていて、そのうちの何人かはバケツにエアポンプを付けて、バスを持って帰っていたものです。そのうちのいくらかは、近くの池や沼に放されたのだと思います。

 それがいいとは言いません。いえ、悪いことです。でも、私らが子供のころは道徳の副読本に北海道の川に琵琶湖のアユを放した人の話が美談として載っていました。バスとアユは違うったって、ゴリゴリの生態系原理主義者からいったら、国内外来種でしょう。

 いまも何かと叩かれるバス(ラージマウス)は、そんな時代に広がりました。

 だからいいとは言いませんけども、罪がないっちゃないんじゃないかしらんとか、罪があるったって30年もたってガタガタ言わなくていいじゃん時効でいいじゃんと、思っちゃいかんのかもしれませんが、思います。

 でも、もし、このブラウンであったり、近年時どき坂内川や根尾川で釣れるホウライマスが、漁協以外の何者かによる放流だとしたら、これは80年代のバスの比ではなく悪いと思います。

 だってこれ、バスみたいに、そこらへんで釣ってきてバケツにブクブクで運ぶわけにいかないでしょう。分別盛りの大人が、どこかの養魚場で買ってきて、それなりの装備でもって、それなりの量を入れているわけです。社会の意識だって違います。

 あくまで故意に放流されたものだとして、許されないことだと思います。

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