Back number 73
久しぶりにシマノのグリスを買いました。シマノのHPを見るとDG10/パーマルブがなくなってスピニング駆動系用グリスがDG06/SHIPに統一されていたのでそっちを注文しました。するとお店からDG06/SHIPは廃番で今はDG16/NLTS2になっていると連絡が来ました。ならばとそっちを頼んだところ、なぜか両方来てしまったので両方買ってきました。 (2015/12/26)
より新しいDG10/パーマルブとDG16/NLTS2が消えて、DG06/SHIPが復活しているのは謎です。名前からして「SHIP」は95ステラから言い始めたことで、すなわちこのグリスは同じころに使い始めたもののはず。 ともあれ、せっかくなので新しいほうのDG16/NLTS2のほうを、10セルテート2004CHとシメトレ1000FLに入れてみました。なお、例によってセルテートのほうは、マグシールドを10フリームスのフェルトシールに置き換え、フェルトにはバンタムオイルを含ませました。 びっくりしたのは、両方とも回転がとても軽くなってしまったことです。セルテートはグリスアップ以前から、グリスが飛んだのかS字カムの音を消すOリングがなじんだのか、買ったときよりもむしろ回転が軽くなってきたように感じていましたが、さらに軽くなりました。 シメトレは元々回転が重めでしたが、分解時ギア歯面がまだオイル分で濡れていましたし、普及品でオシュレーションギアがボディ材直受けなので、グリスの粘りでかえって回転が重くなるかと思ったら、えっというほど軽くなりました。 普通グリスアップすると、グリスの粘りでかえって抵抗が増え、使用するにしたがって適度にグリスが飛んで回転が軽くなるものです。まだ空転の段階ではありますが、特殊なグリスなのかな? それとも最近わしもボケてきておるから、知らず知らずに悪くなった回転に気づかなかったのか? 最近、あんまりリールをばらさなくなっていました。今回のセルテート2004CHなど、使用回数が知れているとはいえ5年使いっぱなしで何ともなかったわけで、事実上分解オーバーホールは要らないのではないかと思ってきていました。 でも、久しぶりにグリスアップをやってみると、やっぱり気持ちがいいものです。分解禁止なリールが増えているのは、やっぱり残念なことのように思います。 それにしても、グリスのラインナップとか異様に回転が軽くなるグリスとか、謎です。 |
2015年11月23日、大江川と五三川に行きました。ロッドは昨年の今ごろガイドを巻き替えたフェンウィックFS64
当時ものです。老眼に鞭打って四苦八苦したので、終わったら見たくなくなって、袋に入れたまま1年放置してしまいました。 (2015/12/21)
いま、あらためて巻き替えたときのバックナンバーを読んで、アホやなと思いました。 ともあれ、巻き替える前からテーパーがきれいについていたので予想はしていましたが、実際使ってみたところ普通にまともなロッドでした。 FS64は何で知ったかというと、90年代のティムコカタログでレガシー/ランカーギアの66ライトに「往年のFS64を彷彿とさせる」と書いてあったり、カーボン版のGFS64について「軟らかいライトアクション」と書いてあったりしたのが元々です。 でも、このロッド、ガイドをニューコンセプトサイズのKガイドにしたところ、きわめて普通のライトアクションロッドになりました。往年のものがスローだとか軟らかいとかいわれていた(らしい)のは、巨大なトップガイドが原因だったようで、ブランクそのものはレギュラーテーパーのオーソドックスなものでした。 カーブもきれいで、90年代の台湾製レガシー、ランカーギア、クラシックグラスなどのへの字曲がりは、メーカー自体がダメダメになっていたのだなあとあらためて思いました。同時代のミッチェルやアブのリールを思えば納得です。 ガイドを変えた以上にしゃんとしていて、軽い感じです。しまうときなどティップとバットを束ねてブランク同士が当たったときもかつんと乾いた音がします。たぶんこの時代はポリエステルグラスのはずで、そのせいかな? 写真をよく見ると、ガイドスレッドの前後にブランクの色が変わっている所があります。これは、前のスレッドをはがした跡で、どうしても取れませんでした。どうも、このロッドのスレッドは溶剤を含んだコーティング剤(ウレタン?)で固めてあったらしく、それがスレッドの色を溶かしてブランク表面にも染み込んでしまっているようです。巻き替えたスレッドの色はグデブロッドの濃いほうの茶色の透けないやつでほぼ合致したのに、ブランクがこれじゃあ……。 なお、ロッドの調子を見にいっただけなので、釣果はありません(ゲーリーグラブまで使ったのになあ)。 |
2015年12月8日、サンクチュアリのニジマスです。苦戦していると、アンドーさんがペンタのフロントフックを教えてくれました。ペンタの場合、フロント側にフックを付けるのではなく、位置はお尻のままでフックの向きだけ変えて前後逆に使う……と説明を受けていて、デジャヴに襲われました。記憶をたどると、おお、何年か前、自分で記事に書いておりました。なんたる記憶力。 (2015/12/14) マジで最近ボケてきてるような気がする……。 リールはひさびさのシメトレ1000FL。買ったときからローターブレーキの効きが弱く、キャスト時ベールが人差し指をブロックすることがあって、しばらく使っていませんでした。でも、航空運賃込みで買っておいて、これではもったいないので、直すことにしました。 ゴム製のフリクションリングの内側に何かを挟んで少し外径を大きくすればいいはずです。何を使おうかと周りを見回したら、書類などを挟むクリアーホルダーがあったのでこれを使うことにしました。 これをフリクションリングの入る溝に合うようにカットし(たしか3mm×94mmだったと思うけどけっこう前にやって記憶があやふやなのでもしやるなら確認してね)、フリクションリングの下に挟み込みました。接着などは不要で、クリアーホルダー片の先をはめてリングをかぶせ、あとは順々に下に押し込みました。ピンセットとニードルで作業したところ、案外簡単でした。クリアーホルダーはポリプロピレン製で厚さは0.2mmです。 果たして、0.2mmのかさ上げで、強からず弱からずのちょうどいい効き具合になりました。ローターやベールスプリングカバー、フリクションリングなど樹脂成型品のひずみや寸法差にベール反転レバーの曲げのばらつきといったものが累積すれば、このくらいの差は出そうです。ローターブレーキ力にも、たとえばハンドル荷重何gから何gまでといった規格があるはずで、おそらく製造工場は苦労したのではないかと思います。だから14ステラ以降のモデルは1000/C2000サイズも歯付きのフリクションリングに改良されたのでしょう。 なお、これは14ステラ以降のものや、それ以前のものでも2500番以上の歯付きフリクションリングには当てはまらないのでご注意。また、0.2mmのポリプロピレンならあまり張りがないので、おそらくフリクションリングをクリープ変形させることはないと思いますが、もしされる場合はご自分の責任においてやってください(と防御線を張っときます)。 |
2015年11月7日、大安トラウトレイクのニジマスです。ええ加減な写真です。管理釣り場は桟橋やら護岸やらで魚の写真が撮れないのが物足りません。タックルも並べて写せません。ネットの上に置けば写せますが、落水したらわややしね。 (2015/12/7)
1か月前の写真ですが、昨年の秋フライで2ボウズを食らったので、機動的なルアーなら何とかなるやろと今年の初エリアとして行ったのでした。しかし、朝から正午までただの一度もアタリがありません。そういえば、昔たまに来ていたときも、こんなもんでした。相変わらず大安トラウトレイクか大江川かというくらい釣れません(何と比べるんや)。かつて日本一釣れない管理釣り場を自称していましたが、健在です。 昼からライズが出たので、魚はおるんやなと、水面近くをマイクロスプーンで引いてみたものの、アタりません。一発だけシマノのZ4ミノー(だったっけ)に小さいアタリがありましたが、それだけでした。 で、マスター5gにして水面直下を速引きしてみました。肉が薄いので普通のスプーンなら7〜10gくらいのサイズです。『忠さんのスプーン人生』に、あっしが無理やり入れた琵琶湖のバス釣りのページがあって、その中で忠さんはダムサイド10gやマスターアングラー12gを水面直下に躍らせ、バスをヒットさせます。 なかばやけくそで同じことをやってみたのですが、養殖のニジマスとはいえ、それなりに闘争心は持っているはず、可能性がないことはなかろうと考えました。はたして濁った水の中から魚がふっと浮いてチェイスするのが見えました。 いけるでとまた投げると、足下から5mくらいのところで魚が追うのが見え、水面直下でスプーンをひったくりました。それが写真の魚です。 しかしヒットはこれが最初で最後でした。その後、管釣りスプーンに戻しても、アタリひとつなし(ということは本来の管釣りルアーではノーヒットだったということか……)。 ここに来るのはフライのマニアが多いみたいです。たしかに、去年自分でもやってみましたが、サンクチュアリとかのようにルアーで普通に釣れる所でフライをやると、釣れすぎてしまいます。あれは飽きるでしょうし、飽きない人は飽きない人で、エリア側から見たら困ったお客さんでしょう(だから醒井や朽木はフライが禁止になったんだと思う)。 ある意味変態フライマンの池ということになりそうで、あまり離れていないサンクチュアリが土日など入れないくらいなのに、けっこう空いています。まあ、おかげでマスター5gを引くような釣りもできたわけで、良かったということにしときましょうか。 |
2015年9月27日、今シーズン渓流最終釣行、揖斐川水系のイワナです。1匹でも魚の顔見ればいいのよといって、本当に1匹か2匹で終わるというのが私の釣りのパターン。昔自転車に乗っていたころ、クラブ内で「自転車は走ればいい」といってロクに手入れをしない人の自転車は走らなくなるといわれておりました。似ているような似てないような。 (2015/11/30)
私は自転車もオタクだったので、手入れしましたけどね。 この日最初は坂内川の本流に入りました。道の脇の草を刈ってある所に車を停め、ウエーダ―やベストを着けてからふと下を見ると、ウエーダーの靴の部分を小さい尺取り虫みたいなものがえっちらおっちらと這っておりました。 ムムムとよく見ると、なんとヤマビル先生でした。このへんの山はヤマビルの境界で、南向きの斜面の谷に入るといると聞いていましたが、実際見るのは初めてでした。そういえば、今年鮎茶屋中橋のオッチャンが自分ちの敷地内でヤマビルに食われたと言っていました。山から下りてきた獣が落としていけば、集落内にいても不思議はありませんが、とうとう集落内や本流周辺にも広がり始めたのかもしれません。 そういえばこの日の朝横山ダムのところでシカを見ました。中橋のオッチャンによると、今年鮎茶屋の建物に入ろうと外をクマがうろついたことがあったそうです。村の女の人がイノシシに体当たりされて骨折する事故もあったとか。そらヒルも落としてくわなあ。 獣が増えるのは過疎化が進んで人がいなくなったとか、狩猟人口が減ったとかのほか、天敵のオオカミがいなくなってシカやイノシシが増えたのが根本にあるはずです。で、世の中には、遺伝子的に同種の中国産オオカミを日本に移植しようというエコロジストの団体があるそうです。最近何かで読みましたが、そういうエコロジストの方々は、オオカミ復活がうまくいったアメリカのどこやらではオオカミは人を襲わないことになっているから大丈夫だとかなんとか言っているそうです。 でも、この日、中橋のオッチャンは、坂内村には戦前オオカミに人が襲われた記録が残っていると言っていました。オオカミ復活なぞ、とんでもないわ。 ところで、この日ウエーダーを這っていたヤマビルには、虫除け用に持っているハッカスプレーをかけたりました。あれ? 縮んだけど落ちへんがや。『ユキ』に、手に吸い付いたヤマビルにハッカスプレーをかけて落とすシーンがあるんやが、ありゃ間違いか!? |
前回、2015年11月12日、醒井養鱒場でニジマスが「ポツポツ」だったと書きました。普通の人がポツポツいうのはどのくらいのイメージなのかしらん。記憶をたどると、ネットまで入れたのは9時半から1時半までの間で3匹か4匹でした。こりゃポツポツとはいわんかなあ。 (2015/11/22)
なぜ1時半までかというと、そのあと川へ行ったからです。数年前から養鱒場の下流の川も釣り場にしているということなので、入ることにしました。ルアーポンドで3500円払った人はプラス500円になります。基本的には電話予約しておくようになっていますが、平日だったので当日でもOKでした。手取川とかのサケの釣獲調査みたいな赤いゼッケンを着けての釣りになりますが、そこら中に「釣り禁止」の看板があるので、ゼッケンくらい着けてないと気持ち悪いかな。 本来電話予約すると割り当てられたエリアに放流するみたいですが、この日はなしです。でも、ほぼ全区域貸し切りでした。ごくごく細い川で、釣りになるのはところどころにある淵になる感じ。 淵には大きなニジマスも定位していましたが、かなりスレているようで食ってくれません。その代わり、放流場所らしきところにたまっていたイワナが2匹釣れました。あと堰堤の穴にフローティングプラグを流し込んだら同じくらいのが1匹釣れました。 前の写真のとおりルアーポンドはかなり水が濁っていました。数年前の取材はもう少しきれいな記憶があったので、上流側の池の掃除でもしたのかなと思っていましたが、元々がこの水量だと養魚池を通ってくるあいだにあのくらいになるのかも。そんなわけなので、川の水も同じように濁っていましたが、この時期川で釣れるだけでもよしというところでしょう。 そういえば、以前取材したとき、売店のおばちゃんが場内の草取りでヤマビルが出るとか言っていたので、暖かい時期だと川でも出るかもしれません。 あ、いま気が付いた。スナップ閉じとらへん。老眼やなあ。 |
2015年11月12日、醒井養鱒場に行きました。この地方の人の中には、初めてやった魚釣りがここのマス釣りだったという人が多いです。ルアー・フライ釣り場(現在はルアーオンリー)は数年前にオープンし、バスデイ川島氏たちの取材で行って以来で、自分で釣るのは初めてです。実は直前に大安トラウトレイクとサンクチュアリにも行っていて、大安はともかくサンクチュアリもポツポツで、欲求不満がたまっていたので、養魚場直営の醒井なら入れ食いやろと思って行ったのですが、たしかに魚はむちゃくちゃいるものの、やっぱりポツポツでした。腕のせいか。 (2015/11/13)
どうせなら魚の写真はないのかって? ネットの中じゃうまく撮れないし、小さいのばっかだったもん。ポツポツでもサイズがよかったら面白いんだけど、ネットで弾ませてポイ、はいワンカウントな釣りにはこのくらいのほうが受けるのかな。 しばらくやっていないと養殖マスをごまんと放り込んだ池なんだから、釣れるに決まっとると思っちゃうんですが、記憶をたどるとどこでも釣れないときは釣れませんねえ……。エリアはルアーのロストがめったにないので、手持ちのルアーが古いのもあるのかしら。メインにしていたプレッソレイブとか廃番やもんな。 古いといえば、リールも古い08TPです。持ち主的には古いつもりはないのですが、08ということは、もう7年も前の型になります。それでも、先日BB-XリンカイSPに買った15アルデバラン50用のノブを移植してまだ使います。11型のC2000HGSもこのノブに交換しましたが、クランクの短いC2000S(スプールを1000Sにしているので実質1000S)の場合、よりマッチします。 08型11型TP(ステラでいう07型10型系)はバランスボディでレッグがより前に出ていて、カーディナル33やミッチェル408同等のスプール位置、しかもコンパクトにまとまっていてとてもいい感じです。今年買った15TPも悪くはありませんが、ぬぼっと大きくて、07型10型系のリールは貴重なモデルになった感じがします。 ロッドも古くて、カーディフXT62XULです。カーディフとしては最初の高級品で、江口洋介がCMをやっていたころなので、15年以上前のモデルになるはずです。久々に引っ張り出しましたが、すげーアクションで、根っこからデロンデロンに曲がるため、キャストに慣れるまで2時間くらいかかりました。慣れてきても、思った所からかなりずれて飛んでいきます。 その代わり、20cmくらいの魚でも満月になって面白いです。ほかの人が魚をかけたときの曲がりを見ると、最近のロッドはもっとファーストテーパーのようです。当のカーディフも現在のXULは、XUL-Fとなっていますから、このモデルは古いアクションなのかもしれません(現物は見たことないけどFってファーストテーパーのFでしょ?)。少なくともトーナメント向きではないでしょう。でも、しょせんと言っちゃ怒られるのかもしれませんが、養殖ニジマスを池に放して釣るんだもん、こういう遊びのロッド(最初の開発意図は違うと思うが)のほうがふさわしいんじゃないかと思います。 もうひとつ、このロッドで好きなのはデザインです。黒いブランクに縁取りなしの黒スレッドで巻いてあって、シンプルそのものです。最近のロッドは、(低賃金国の人件費にものを言わせて?)縁取りスレッドが2色以上入っていたり、バットだけブランクの色が違ったりします。このころのシマノの竿は、カーディフもスコーピオンもフリーストーンも、全身一色のデザインが主でした。日本製でコストを抑えなければならなかったのも理由でしょうけれど、私はこういうデザインのほうが好きだし、飽きもこないものです。 |
2015年10月14日、続けてアジを釣りに行っているうちに川を歩きたくなり、ふと思い立って美濃フィッシングエリアに行きました。受付で料金を払おうとすると「川できないけどいい?」と聞かれました。おお、そうだった。昨年からストリームエリアも県の禁漁期間に合わせろってお達しがあったとかで10〜1月はポンドオンリーだったのです。HPで見て知っていたはずなのに、最近健忘症気味です。 (2015/11/8) しかしまあ、河口堰だの徳山ダムだのを推進し河川破壊に余念がない岐阜県が、こういうことにいちゃもん付けるかね。前ここはストリームエリアでニジマス、イワナ、アマゴが釣れましたが、10年くらい前にニジマスとイワナはあかんということになってストリームはアマゴオンリーになっていました。これだけでも大ダメージなのに、弱小業者に殺生なことしますな。ここがあかんのやったら、木曽川の一宮とか長良川の分流でやっとるところとかどうなるんじゃろな。そういえば、何年か前、工場が排水を流出させて川に魚が浮いたのにろくに調査もせず工場は関係ないって結論を出したことがあったっけ。あれ、この水系じゃなかったか? 強きを助け弱きをくじく、行政の鏡じゃのお、岐阜県は。 なわけで、ポンドエリアでニジマスちょっとだけ釣ってきました。エリアでの釣法にこだわりなぞないので、ぐるぐるXが付いております。しかも赤バリです。せこいです。 このルアーは大変引き抵抗が小さいので、普通のリールで使うと、バサッとラインが出るトラブルが起きます。写真の408はシャロースプールに1号ナイロンが50m巻いてあります。スプール径39.8mmに対し、いちばん盛り上がったところで35.8mm。スプールエッジからマイナス2mmですから適量でしょう。これでトラブルは起きませんし、飛距離も普通に出ます。 これは、プラナマティックのせいです。プラナマティックはスプールの中央にラインが盛り上がって巻かれます。しかし、トゥイッチで緩んだラインやぐるぐるXみたいに引き抵抗の小さいルアーで低テンションの巻き取りをすると、中央の盛り上がりの前後にラインが落ちるように巻かれ、盛り上がりが低くなります。おそらくこれが、ライントラブルが起きない理由だと思っています。 ラインを少なめにしても飛距離が落ちないのもプラナマティックの特性によります。スプールの中央でラインが盛り上がるのは、スプールがこの部分で行ったり来たりして、中ほどに多くラインが巻かれているからです。 中ほどに多く巻かれているということは、放出されるときも、中ほどから出るラインの割合が高く、スプールのキワから出るラインの割合が低いということです。ラインが不足気味のときに飛距離が落ちるのは、スプールエッジを叩く抵抗のせいですから、より影響があるのはスプールの前側のキワに巻かれたラインのはずです。プラナマティックはこの部分から出るラインの割合が低いから、飛距離が落ちないと考えられます。 そういえば、シマノのAR-Cスプールも、スプールリングの先までスプールとみなせば、ラインを(スプールリング外径に対して)控えめに巻かせつつ、前側のキワの放出抵抗をなくして飛距離を維持しているという点で、プラナマティック的といえるのかなとか考えながら投げておりました。 なに考えながら釣っとるんやってところですが、ポンドでニジマス釣ったってつまんないもん。観光くらいしか産業のない所で、わずかとはいえ県外からも人が来るところだったのに、自分で自分の首を絞める岐阜県って素晴らしいところですなあとつくづく。 |
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