Back number 87

 2017年12月16日敦賀のメバルです。大江川でスプーンを投げるのにもさすがにめげてきたので魚のアタリくらい感じたいぞと釣行しました。さすが冬の日本海で海は荒れてしぐれていましたが、港の奥のほうでなんとか1匹。 (2017/12/17)

 リールはこの前USアマゾンで買ったミッチェルアボセットRZT500UL。やっぱ軽くて小さいのはいいです。ミッチェルパーレット56ともばっちりです。

 ところがこのリール、アマゾンから届いて箱から出してスプールリング部に指が触れたらザラっという感触がしました。なにぃと思って爪の背でこすってみたら爪がガリガリ削れます。爪が削れてもナイロンは大丈夫なものもある(旋盤目の先だけ殺してあれば大丈夫みたい)のでナイロン糸でこすってみたら、糸がたちまちささくれてしまいました。スプールリング部の銀色の部分はダブルアルマイトの2色目なので磨きにくくて磨き残しがあったみたいです。

 糸巻き面側からスプール径が最大になるところまではなめらかで、ひっかかりは最大外径部のやや前寄り部分にあるため、キャスト時は大丈夫のはずです。でも、フェザリングで人さし指をスプールリング部に当てたり巻き始めにラインがドラグノブに巻いたりしたら、ラインがエッジの出ている部分に接触します。

 幸い元の色が銀色でアルマイトがはげても目立たないため磨くことにしました。磨くといっても、エッジのある先の部分だけをなでで殺す感じでおこないました。

 2000番の耐水ペーパーと8000番のラッピングペーパー(本当は番手を倍倍にするものだがたまたま持っていたのがこれだった)にボナンザをつけて磨きました。水の代わりにボナンザを使ったのは錆び止めの効果を期待したものです。ボナンザはロッドのブランクなど塗装面に塗るイメージですが、金属の錆び止め効果も意外にあるみたいです。昨年BB-Xリンカイのブレーキレバーのツノをカットしたときに切り口を同じようにボナンザで磨いたところ1年経った今も光沢を維持しています。

 やっぱりスプールのダブルアルマイトはやめてほしいですね。サンプル段階のもあるので一概には言えませんが、撮影用に借りる日本メーカーのリールでも2色目がスプールリング部に来ているものはヤバそうなのが多いです。そうでなくても色の境目には多かれ少なかれエッジが残るわけですし、そんな加工をスプールにするなんて基本的におかしいです。リールにとって一番大事なラインが触れる部分にこんなもんがあっちゃいかんでしょ。『新車情報』だったら「こんなもんはデザイナーのお遊びだあ」とかって三本和彦が激高しちゃうところです(若い人は知らんぞ)。

 ところで『新車情報』って「金は出すけど口は出さない」という約束をスポンサーとしていたんだそうです。いまなら考えられませんわね。

 くそ寒いし風邪ひいて体調が悪いのでひさびさにリールをいじくっていました。風邪以前にどうも夏前から体調が悪いです。もともとだましだましのIBSの調子が悪いのに加え、足の裏に掌蹠膿疱症らしきものができて夏ごろには歩けないほどに。そういえば夏前に奥歯のハイブリッドセラミックが割れて、金のクラウンに付け替えたんだ。こいつか? (2017/12/11)

 この奥歯は10年くらい前銀歯が外れて放置したら体調がウソみたいによくなったところです(その後いまにして思えば液体蚊取りかなにかのせいで夏にふたたび体調を崩し、その後心療内科でIBSの薬をもらったり岐阜のC歯科で銀歯を除去したりして明確な原因はいまいちあいまいに)。そのときは保険の銀歯のせいだと思っていましたが、材質じゃなくてここに金属があること自体が悪いのかもと思えてきました。さらにさかのぼるとまだ病名も知らなかったIBSにはっきりなったのは大学4回生のときでした。ここに銀歯を入れたのはたしか大学2年か3年の夏休みのはず。そもそもこれが30年来の体調不良の原因か?

 それはさておき、上の写真で改造しているのはいまさらながらに95アルテグラ1000XTです。20年くらい前に買ったリールなのですが、ほとんど使ってません。たぶん管釣り2回ウグイ・ニゴイ釣り2回くらいです。

 にもかかわらず、このリールはお金と手間をかけています。買ってすぐ例によってバラして中を見ようとしたら、オシュレーションスライダー固定ネジ(摺動子固定ボルト)が折れました。ステンレスメインシャフトのねじ穴にステンレスのビスが焼き付いていたのです。

 ステンレスはこういうことが起きます。岐阜で勤めていた会社で、一品生産のトランスの組み立てをやったことがあって、これにステンレスのねじ棒とナットを使いました。このときナットに油を付けずに組むと、ナットをクルクル入れている段階でギギギと重くなります。こうなるともうダメで、スパナで回しても取れません。これと同じ現象がこのリールでも起きちゃったわけです。たいていは加工時や組み立て時の油がメインシャフトに付いているものですが、たまたまきれいだったのでしょう。

 で、いきなりメインシャフトやらオシュレーションスライダーやらを取り寄せて修理する羽目になったのでした。さらに、ドライブギア右のブッシュをBBにしています。この時代のバイオ・アルテグラ、ついでにボディを除けばツインパワーまで、ここ以外は全部共通だったので定番です(ただし3000以上はちょっと違う)。これが20年前のことでした。さらに何年か前にベールワイヤーの疲労破壊防止のため、ベール取り付けカムに2mm太さのステンレス線でストッパーを付けました。

 そうしていじった割に結局使っていなかったのですが、あらためて見てみると時代やグレードが近いせいか、フェンウィック・レガシー/ランカーギアにつけたとき違和感がありません。それと、時代の近い98モデルに比べると、回転やベール返しがずっとスムーズです。98はオシュレーションが速すぎて回転がラフで、フリクションリングでスペースが圧迫されたのかベール反転も硬い感じでした。

 その点95モデルはどちらもスムーズです。現在のリールに比べても(たぶん)防錆ベアリングでないのと亜鉛ギアのせいで、あのシュルシュルした感じがほとんどありません。

 98モデルに対し劣っているのはワガハイの助言で付いた(ふた昔前のことをいちいち自慢するな)ローターブレーキがないことです。じゃあ付けちゃえとマジックテープのフワフワ側を貼り付けることにしました。写真はフタフランジ(このリールはサイドカバーとフランジが分割式になっている)に貼ったところでこのあと本体側にも貼りました。

 あと、グリスのこととかベアリングのこととかいろいろあるけど長くなったのでこのへんで。しかしまた改造するだけして使わなかったりすることもありそうな気もする。

 2017年12月3日、またまたまた大江川で一日さじを投げてきました。このようにしょうもない写真だということは、また釣れなかったということです。シーズン中(と言ってもたいがい渓流に行ってしまうので10月以降だが)でも釣れないのに、真冬に大江川って時点で釣れるわけないっちゃあないんですが。 (2017/12/4)

 11月19日はボウズながら足下まで追ってきてピックアップ寸前に水面に飛び出したのが1匹、アタリ1回でしたが、続く26日そしてこの日となーんの反応もありませんでした。

 この日はランカーギア56ULと14ミッチェル310プロも持って行って、スプーンに加えてルースターテールなぞも投げてみましたが、反応皆無でした。

 タックルはULですがラインはナイロン1.5号6lbを巻いていきました。磯ダモも持っているしロッドはけっこうバットが硬い(バックナンバー82の12月10日の天竜川のニジマスのとおり)し、障害物もほぼない(だから釣れんのやが)ので、よほどのことがない限り大丈夫のはずです。それ以前にヒット皆無でありますが。

 劣化エアローター付き14ミッチェル300はミッチェルの名を汚すけしからんリールですが、買っちまった以上は使わねばもったいないわと、マジックテープの自家製ローターブレーキを張り付けて持って行きました。まあ一応使えます。

 310は500番サイズですがあらためて使ってみると1.5号6lbナイロンでもまあまあ行けます。投げているのが5〜7gのスプーン中心で、ポイントは手前の護岸際とその先5mくらいにあるかけ上がりのはずなので、飛距離は全然問題ありません。

 ところで、関係ないようなあるような話だけど、ラインといえば釣りビジョンとか見てるとこういう感じのバス釣りでもフロロ2lbとか使うのね。アベレージサイズを考えたら取り込みは(上級者なら)大丈夫やろけれど、水の中がワームだらけにならないのかな?

 しかし釣れんなあ。こういうちっちゃいリールをジジジと鳴かせてはくるくるっと巻いて大きい魚を寄せたら気持ちよさそうやが、さすがにもう、ちょっとめげてきたぞ。

 2017年11月26日、またまた大江川で一日さじを投げてきました。朝ゆっくりめの7時(と言ってもバス釣りでこの時間に出ることはまずない)に出ましたが、車のフロントガラスが凍ってました。日が上がって水温が上昇したらもしやと思って投げ続けましたが、日が暮れるまで投げて先週あったチェイスとアタリすらなし。こんなもんやで。 (2017/11/27)

 しかしまあ、九頭竜川に比べれば高速代は要らんわ、入漁料は300円で済むわ、家から1時間かからへんわで、釣れる確率はサクラよりはあるだろうし、ええんちゃうか。なにやら釣りビジョンでは五三川で釣るよりも大江川で釣ってこそ価値があるとか言っとったしな。

 そこそこのサイズのスプーンを投げるのはけっこう気持ちがいいのと、そういう場所はありそうでないので、まあええかと。管釣りでこれやったらヒンシュクどころか場所によっては退場ですからね。

 この前はフェンウィック・ランカーギアの66L&308Aプラナマティックを持って行きましたが、護岸際を狙って投げるのが意外に難しい。老化&運動不足で腕の力が落ちているのと寒さで人さし指の感覚が鈍くなるためです。

 で、あらためて考えたらここはたいてい護岸際か護岸から数メートルの段の部分で釣れるのでショートロッドでいいやんとダイコー#GL-256HSとミッチェル408で釣り始めました。そもそもダイコーは品番がスピードスティックと同じことからもバススピンなので、ちょうどよかろうと(今は「バススピン」って言わないのかな)。

 しかし、やっぱり寒さで人さし指がかじかんでいて投げにくい。んで、途中から写真のランカーギア38とアンバサダー4600Cにしました。やっぱ、指がかじかんでいるときはベイトのほうが安心です。

 このリールはこの前ネットで見つけたアベイルスプールに替えてあります。黒はアベイル本体では品切れで、ネットショップで売れ残りを見つけてリアクションバイト……と思っていたのですが、今確認したらメーカーサイトにあるやんけ。記憶違いだったのか。

 ブレーキブロックは黒です。スプーンを投げるならオリジナルスプールでも黒ブロックでOKなのでたぶんワンサイズ下のブルーにしても大丈夫でもっと飛びそうですが、プラグも投げることを考えるとこのへんが無難かなと。ちなみにラパラF11ですと、キャスコンをやや締めて自重で落ちないくらいにすると一応飛びます。

 スプーンならキャスコンフリーでバックラッシュ皆無です。シンクロレベルワインダーのウィーンという音も快感です。スピニングだとスライドしてしまう薄いバイト8gとか横向きに飛ぶダムサイド10gでも、ベイトは飛行姿勢が安定するため、かえって安定して投げられます。釣れなくても気持ちいい。でも春までにもう1匹くらい釣りたいぞ。

 2017年11月19日、大江川で一日さじを投げてきました。急に真冬並みに冷え込んだので前日タイヤをスタッドレスに交換。ところが作業後日ごろの運動不足のせいか立ちくらみが。で、寒くて釣れるわけないけど少しでも体動すべと釣行。くそ寒いなか小バスとはいえバイト7.5gGSPPに足下まで追ってきた。たいしたもんか。 (2017/11/19)

 まあ一日スプーンを投げて釣れないといえば九頭竜川とか揖斐川とか天竜川とかでザラにありますからねえ。そういえば今年は天竜川がたいへんみたいだからこっち通うか(比べる釣り場なのか)。

 抜き上げられないような魚が釣れてしまうと困るので、ウレタンネットにした磯ダモを持って行きました。魚が釣れなくても大江川は手前の杭や竹に引っかかることが多いので、ルアーの救出に役に立ちます。

 実はこの日、スプーンを竹(ウナギの仕掛け?)に引っ掛け、引っ張ったらラインが高切れしてしまいました。大江川は写真のような護岸際を釣るため、キャスト時に風にあおられたラインがよくコンクリートに引っかかります。どうもこういうときに傷が入っていたみたい。

 大江川でスプーンを投げるような人はたぶん私以外にいないし、ましてスイミングフック付きのバイトでは見る人が見れば丸わかりです。このままでは写真をネットにアップされて炎上してしまうかもしれません(そんな有名人なのか)。

 そこで、磯ダモ(ホリデー磯玉網の4m)を伸ばしてラインをひっかけて手繰り寄せ、続いてネットにルアーのフックをひっかけて竹から外しました。外れたと思ったらスナップのところでラインが切れてスプーンは落水してしまいましたが、ラインは回収できました。

 回収後、いきなり引っ張らずに最初からタモで外せばなんとかなったんじゃないかと気がつきました。われながらとろくさい。

 それはともかく、前回の釣行ではラパラF11を救出していますし、カッコ悪いけどおすすめです。

 2017年11月12日大江川のバスです。直前まで敦賀あたりへ行こうかと思っていたのですが、メバルは真冬でも釣れるからなあと大江川へ。前釣れたフローティングラパラを引いていましたが、前日からの冷え込みに水面は難しいかなとバイトをキャストしたらかけ上がりでヒット。 (2017/11/13)

 最初ハンドル3回転くらい巻いては底まで落とすストップ&ゴーで引いてきて、手前で浅くなっている(段になっているっぽい)ところまで来てただ巻きしたら釣れました。

 FS64は胴に乗って面白い。それと、グラスの太いブランクが魚の引きでぐんぐん動くのは目で見ても楽しいです。同じ30cmくらいでもバスはトラウトより太いので、久しぶりに魚の引きを味わった感じ。ただ、このくらいの魚だと抜き上げるのが怖い。写真のウレタンネットは撮影用で、取り込むときは届きません。抜き上げてやわらかい草の上に落としてからネットに乗せて撮っています。車には網をウレタンネットにした磯ダモが載せてあるので、次からはこれを持って歩くかなと。大げさっぽいけど仕方ないか。

 ほかのアングラーを見ると、たまにゴムコーティングネットの付いた小継ぎのランディングネットをウエストバッグにつけている人がいます。写真の見栄えは上のようなウッドフレームのほうがいいので、こういうネットで柄が長いのがいいなと思いますが、すごく高かったような。

 そういえば、この前の釣行でなんか408の回転が重く感じていたので、帰ってきてフタを開けてメインシャフトとピニオンの間にグリスをちょっと付けたら回転がぐんと軽くなりました。どうも知らないあいだにグリスが切れてきて回転が重くなっていたようです。

 私としたことがというところですが、いままでこんなことは記憶にありません。この408には最初シマノのスプレーグリスを入れていて、その後パーマルブにし、昨シーズンからSHIPグリスにしていました。このSHIPグリスは2015年に買ったもので、SHIP(DG06)→パーマルブ(DG10)→NLTS2(DG16)と変わって、なぜかふたたびSHIPグリスに戻ったときのものです。SHIPグリスはもともと90年代にSHIPを言い始めたころのグリスのはずで、そのころのSHIPグリスは持っていませんが、同時期のリールに入っていたグリスはカスタードクリームみたいな色だった記憶があります。いま手元にあるSHIPグリスはかなり白い感じ。同じグリスなのかな……。

 2017年11月3日大江川のバスです。ラパラとバイトだけ持っての無謀な釣行でしたが、夕方ラパラF11Gにまさかのヒット。それもハンドル2〜3回転巻いては水面まで浮かせるストップ&ゴーでした。スレているから小さいルアーとか魚のいるところまで潜らせて、というわけでもないのかな。ともあれ、奇跡じゃ。 (2017/11/4)

 釣りビジョンとか見ててもホント釣れてなくて、実際来ている人の何割が魚釣ってるんだろうって思っちゃいますね。

 ロッドはフェンウィックFS64の当時もの。最初はスーパーパルサーFWS60L/Cを持って行こうと思っていましたが、台風の濁りがまだ残っているらしい。1回使ったくらいでどうこうはならないけどハードロイガイドを泥水に浸かったラインでこするのは嫌だなあと思っていたら、ふと数年前SiC・Kガイドに巻き替えたこのロッドの存在を思い出しました。

 ロッドの改造はやるまではどんなロッドになるだろうとワクワクするのですが、なぜか完成してしまうと熱が冷めるもので、このロッドも改造後1回試し投げしただけでしまい込んでいました。昔「風俗店は行くまでが楽しい」という名言を聞いたことがありますが、そういうものかもしれません(おい)。

 昔のティムコカタログによるとFS64はスローで軟らかい竿とされていたみたいですが、あれは巨大なトップガイドのせいです。トップをFST5.5にしてニューコンセプトサイズのKガイドをオリジナルのワイヤーガイドと同位置に付けたところレギュラーテーパーのむしろシャープなロッドになりました。台湾製レガシー/ランカーギア/クラシックグラスはティップのテーパーが弱くて先端が太く、かつジョイントの補強が過剰だったため、1番がへの字曲がりになりました。でもこの米国製FS64は先に向かってキューっと細くなっていてちゃんとテーパーがついています。ジョイントのツッパリもそれほどありません。台湾製フェンウィックってなんだったんだ?

 ウレタンネットは撮影用。地面に直接魚を置くよりはよかろうと。小さかったらネットで受けるつもりでしたが、このロッドとこのサイズだとムリで、草の上に抜き上げてからネットに入れ、いったん水に浸けてネットと魚を濡らしました。撮影中も魚を水に浸けて休ませました。

 トラウトはシングル使ってるのにバスはトリプルかよってところですが、一応がまかつのバーブレスなのでご容赦を。後ろから食って二つのフックが口に入っていましたが、ネットに入れてバタバタっと1回暴れたら外れてくれました。このフックはネムリが入っていてバーブレスでもバレにくいです。昔ルアーに付いているフックのバーブをつぶして使っていたころはジャンプ一発で半分くらいバレていたものですが、このフックはそうしたことが少なくなります。ネムリによって力のベクトルがアイ側を向き、刺さりがいいことも理由でしょう。

 現在塩水誌でシマノのソアレ500番の記事を作成中です。下に見えるのはそのためのテスターインタビューのメモ。ようこの汚いメモから記事ができるもんや。で、500番といえば昔アボセット500を使っとったなあと思い出し、USアマゾンで現行(実はもうすぐチェンジ)モデルをポチ。相変わらずヘンタイ。 (2017/10/28)

 20日にポチしたら23日に届きました。下手したら国内通販より早い。恐ろしい時代ですなあ。

 ポチしたリールは気がついたら4代目らしいアボセットRZT500UL。昔乗っていた日産のRZはランナバウトジーニスでしたがミッチェルのRZはなんなんやろ。

 ミッチェルの500番といえば以前買った14年型310プロがありますが、エアローターの劣化パクリのようなローターはやっぱけしからんので、そんなものならどこのリールかわからんデザインに名前だけ入れたアボセットのほうがええわとポチしました。

 もうひとつは中国のリールは現在どうなっているかに興味があったからです。

 中国のリールで結構好きだったのは、ベールアーム支持部に金属ブッシュが入っていることでした。この部分の角度の狂いを抑えるほかに、過剰な締め付けでボスがつぶれるのも防ぐいい設計だと思います。

 しかし、このアボセットでは廃止され、ボス直受けになっていました。昔の大森みたいに国が豊かになって人件費が上がるとこうしてコストダウンしてしまうのでしょう。

 と、いう面もありましょうが、ただブッシュをなくしただけではなく、ベールスプリングカバーの先が延長されてベールアームの下に入り込むようになっていました。大昔ベールスプリングカバーがアルミやステンのプレス板だったころは当たり前に行われていた設計ですが、樹脂が一般的になってこの部分はあっぱっぱーになってしまいました。

 この部分があっぱっぱーだと、ベールアームの傾きがすべて中央のボスに集中します。だから角当たりになって摩耗が進む、という見方ができます。実際、直受けのリールでも減らないやつは減らないので、支持部が均等に当たれば大丈夫と見たのかもしれません。とりあえず現時点ではガラス同士がこすれてのジャリジャリ音はしてません(悪いのは最初からそうなる)。

 あと変わっていたのは、オシュレーションギアが透明な樹脂になっていたこと。ふたを開けて、一瞬ギアがないかと思くらいどクリアな樹脂でできていました。ダイワも樹脂ギアでたぶんあれはPOM(ジュラコン)でしょうけれど、完全なクリアとなると違う樹脂のはず。

 もしかしたらウレタン樹脂かなにかで、S字カムの死点コツン音を消しているのかも。実際いまのところ音はしていません(ただ、シマノナビも新品のときは無音でも少ししたら音がし始めたので、今後どうなるかはわかりません)。

 もうひとつはハンドル緩み止めが進化していたこと。14型300シリーズは初代アボセットと同じ昔のダイワの六角ブッシュみたいな緩み止めでしたが、現在のシマノの亜鉛の緩み止めワッシャーを樹脂にしたようなものが入っていました。

 シマノのあの緩み止めはたしか前の前のアルテグラくらいからだから中国がパクったのでしょうけど、まあ緩まんからええわ(あかんか)。亜鉛ギアは力いっぱいハンドルを絞めておくと軸がクリープして太ってしまうのでありがたいのは確か。

 とりあえず、管釣りかメバルに使うかなと。サビるかな?

 魚&リールの写真集はこの3種類で発売いたしました。タイトルもキャプションも奥付も英語にしております。これでワールドワイドに売れるぞ!? (2017/10/21)

 魚とリールが転がっとるだけのヘンタイさん向けの写真集です。

 価格が写真点数に比例していなくて、全メーカー編シマノ編が安くなっています。これはリールの幅が広いためで、例えばアブ・カーディナルが好きな人が全メーカー編を買ってもごく一部だし、バンタムを見たい人がシマノ編を買ってもスピニングも入っているからです。

 その点ミッチェル編は全部ミッチェルです。それと、ミッチェル編はいい魚が多いです。やっぱりミッチェルは魚を呼んでくるのでしょうか。

 タブレットは横向き、PCなどは見開きモードで見てください。縦向き写真はタブレットを立てると自動的に拡大されます。

 この3冊を出したら呼び水になったのかほかのリール本がパラパラ動きました。でも『ユキ』ちゃんと『アキ』ちゃんだけは動きませんでした。悲しいなあ。

 一覧はこちら

Back number 87

上にリストがないときはここをクリック