80'sスピニング

オートマチックGS700X
 80年代初めのもっとも初期の内げり式スピニングリール。スプール径39mmギア比5、4対1はいまから思えば408と同クラス。でも自重は270(265?)gではるかに重い。
 重いといえばせっかくの内げりなのに、ベール返しの重かったこと。で、ベールスプリング用の穴を削って軽くしたら、今度はベール返りです。原因はおもーいウッドノブつきワンタッチハンドル。
 下のリールとおなじく岩手の方に写真を提供していただきました。こうして見ると、けっこうカッコいいです。
プロスピンGS700RD
 大森マイコンに続いて出てきたダイワ初の小型リアドラグスピニング。リアドラグ以外にもスリーブ入りラインローラーやリン青銅の板バネによる反転ショック吸収型内げり機構などはマイコンの影響?
 順テーパーのセミロング(風)スプールにTO(テーパーオシレート)機構で飛距離アップを狙うも、すこしラインがよれてくるとトラブル連発でした。反転ショック吸収型の内げりも、板バネがなじんでくるとベール返り連発(写真は岩手の方からいただきました)。

 フィーチャーやら外観には凝っていても、投げて巻くという基本動作がまともにこなせない。どちらもこのころの日本製スピニングらしいリールたちでした。
ファントムEX800
 80年代中ごろに登場した世界初のカーボンスピニングリール。いまでいう3000サイズで240gの超軽量。
 じつは買ったのは数年前。昔「すごいなあ」と思ってカタログをながめていた記憶でつい買ってしまいました。いま見ても、しっかり作ってあります。大手らしからぬねじ込みハンドルに樹脂製小型ノブ、スリーブ入りラインローラー。当時の国産には珍しい仕様のリールでした。
 このリールの不幸は発売後すぐにリアドラグのブームがきてしまったこと。注目される前に消えてしまったような印象があります。
 それにしてもせっかくの新世代リールなのに、このボディーラインはないでしょ。当時のSSあたりとなんら変わりません。もったいない。
EX750Handle トーナメントEX750
 ハンドルだけでまたしてもごめん。89年発表のアルミダイキャストボディーのロングスプールスピニング。現在にいたる高級スピニングリールの草分けです。ベアリング入りドラグやラインローラーなど、このリールが最初でした。
 ストッパーは大森式で、けっこう私このころのダイワリールの設計好きです。
 でも買って3回くらい使って弟に譲ってしまいました。当時使っていたコメットG1のほうが使用感がよかったのです。理由は回転慣性の大きさ。巨大なローターに加えてABSになる前のダイワスピニングはスプール往復が速すぎ、回しはじめが重く感じたのです。
 発売当初は品のいいI型ノブでしたが、すぐに国内右手ゴリ巻き仕様のT字ノブに変更されました。ハンドルだけ残っているのはこれが気に入らずに付け替えたためです。
トーナメントEX600
 岩手の方から画像をいただきました。最小モデルの600です。
 ともあれ、スピニングに関しては新しいことをはじめるのは圧倒的にダイワが多いようです。これは素直にえらいと思います。

Daiwa Top