カッコがねぇ……

まじめな人なんだけど、ねエ……

EX800 新素材、でも、旧デザイン
 たとえば世界初のカーボンスピニング、ファントムEX800です。
 決して悪いデザインじゃないですが、カーボンの黒でまとめただけで、ボディーラインは当時のSSあたりといっしょです。新しい時代の幕開けを飾るリールだったのに……
これがS社だと……
 樹脂ボディーではダイワに遅れをとったシマノですが、デザインではちがいました。写真は、シマノの樹脂ボディースピニング第2弾、通称“3本脚”です。国内では、ファイティングGTという名で売られたリールです。第1弾の“2本脚“ことカーボマチックと並び、ボディーと脚の結合部を二股三股にしていました。
 剛性を高めて樹脂の柔らかさをカバーする目的はもちろんですが、なによりデザインが新しかった。確実に新しい時代を感じさせるものでした(実は3本脚の方は、意外に見掛け倒しでやわかったんですけどね)。
 EX800と対照的です。
握りごこちはよくても……
 たとえば、初代TD−X(カタログ写真の方ね)。パーミングしたときの親指の置き場がしっかり確保されているのはいいけど、やっぱシマノと並べたら、やでしょ(持ってる人ごめん)。
なんやかや言っても
 リールというのは、実用品であり、「釣り」という遊びに使う道具でもあるわけです。
 そう考えると、「持っててうれしい」「カッコいい」という面は必要なんです。
 私がミッチェルを好きなのも、なんやかや言ってもあの形が好きだというのが大きいんです。
 ましていまどき、シマノでもダイワでも、中身に決定的な差なんてないわけです。最近のはちょっとましだけど、もうちょっと、デザインがんばらないとだめだよ、ダイワさん。

(2002/10/2)

こっそり追記:これって僕がシマノにいた80年代の感覚だね。いまはデザインでもダイワのほうが革新、シマノのほうがむしろ保守的ですね・・・。(2006/6/14)

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