絶賛発売中『Abu落穂拾い』のボツ表紙。最初黒バックで作ってみたらなんか暑苦しい。んで、白にしてみたら何となくパッとしないしワンパターンな感じもする。バックを完全な白にするのはフォトショップのトーンカーブという技を使うのですが、バックの色を白くすると被写体の色もちょっと気が抜けたようになる。そんなわけで、やっぱり黒に。黒にするとタイトル文字がどぎつくなりがちなので、ちょっと細めの白にして、「落穂拾い」はスプールのPEラインの色をコピーして写真に馴染むように。いろいろ技を使っているわけです。(2025/12/6)BackNumbers

 「落穂拾い」というタイトルは、PCに残っていたアブ系原稿をかき集めたことから付けた自虐的なものでした。でも、あらためて考えたら、80年代のアブも「落穂拾い」でした。ブランドと販売網のために倒産したガルシアを買収、スピニングとスピンキャストをあきらめてアジアメーカーに開発を依存、外観デザインはヘンリー・ドレイファスに、丸型やカーディナルCなど旧モデルのイメージを活用……まさに落穂拾いです。

 落穂拾いとはミレーの絵につけられたタイトル。収穫後の麦畑で取り残されて落ちている穂を貧しい人たちが拾う様子を描いています。こういう行為自体を落穂拾いというそうです。

 さすが竹中サンは教養深いと思ったら大間違い。『ミスター・ハラの記憶』のどこやらに書いてあったのをマネしただけです(たしか『リールの歴史』のどれかだったと思う)。『Abu落穂拾い』にも原氏の文を2つほど入れています。ここで興味をもたれたらほかのシリーズもぜひです。


 紙書籍のページを見やすくしました。
 説明入り画像( )もつくりました。

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