これは昨2024年の6月に釣ったアマゴ。揖斐川最下流の西平ダムよりも下流です。本来アマゴはいなかったであろう平地の下流域ですが、春先の客寄せで行われる成魚放流魚が遡ってきていたらしい。でも今年は一回行っただけ。ダム下だから見てのとおり川原がありません。しかも川の中の石は常にアユ釣りでいうところの「垢ぐされ」状態でぬるぬる滑って危なくて仕方がない。水も汚くて釣っていても全然楽しくない。この日も6月なのにアユのハミ跡ひとつありませんでした。(2025/12/20)BackNumbers

 先日老母が買ってきたアユの甘露煮を食べました。地元の農畜産物を売るJAの販売所で売っていた揖斐川産のアユです。ところがはらわたからドブの臭いがしました。腹こそ壊さなかったものの、口の中にドブの臭いが残り、半日くらい吐き気が続きました。

 徳山ダムが稼働した年、揖斐川ではアユの遡上が確認されませんでした。新聞記事がネット上にも残っています。徳山ダムで水温が下がったせいです。その後はお上からストップでもかかったのか、そういう報道はありませんが、サツキマス狙いで川に行ってもアユの姿は見えません。

 今年の春は、横山ダムの水位が低く抑えられていました。上流から徳山、横山、久瀬、西平とあるダムの2番目です。徳山ダムからの冷たい水を横山ダム湖に入るまで太陽にさらして水温を上げようとしたのかもしれません。アユの甘露煮がドブ臭かったのは今年が初めて。目論見通り水温は上がったものの、そのぶん水の腐敗が進んだのかもしれません。

 徳山ダム下流の揖斐川は浅い所を選べば対岸に渡れるレベルです。この流量で日本最大のダム湖なのですから、いったい何年たまっていた水かわかりません。去年だったか一昨年だったか釣りビジョンのトラウトクエストでこの区間の釣行が放送されていました。画面からも流れが緑色なのがわかったでしょう。水のみならず、底石が一面アオミドロのような藻に覆われているのです。これが横山、久瀬、西平の3ダム湖を経てようやく下流におりてきます。きれいなはずがありません。

 「金生山ピラミッド」(ただしてっぺんの地主が土地の売却に同意したのでほぼ消滅した)で有名な石灰の鉱山が家の前にあります。金生山を開発して石灰を売っている矢橋工業社長は何年か前に倒れて車いす生活です。神聖な山を無残な姿にしたバチが当たったのではないかと言っているとかです。徳山ダムを作った連中は末代の末代の末代の末代まで罰を受けるべきです。


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