6月揖斐川中流にサツキマス釣り(の雰囲気を味わいに)行ったときに引っかかってきたアユです。6月第一週でこのサイズ。隣の長良川では一か月も前に鵜飼いが始まっている、つまりウがくわえるくらいのアユがいるのに、異常以外の表現がありません。今年は、庄川漁協があほだということがSNSでわかったので(ガソリン代高速代がないからというのも理由ではあるが)年券を買うのをやめて、揖斐川水系をうろうろしています。でも、死の川揖斐川を確認しただけでした。(2024/6/28) BackNumbers

(ネットはどんな馬鹿がみているか判らんので一応書くと、ルアーがアユの群れを通ると偶発的に起こることで、狙ってやっているわけではありません。そもそも1日1回あるかどうかです。業界が流行らせようとしている”アユルアー”、”アユイング”とも別物)

 原因は徳山ダムからの冷たい水。先日福井へ抜ける冠山峠道路なるものができて、通ってみました。数年ぶりに徳山ダム湖を見て、これは神をも恐れぬ行為であるとあらためて思いました。山や川をあのような巨大な貯水池に沈めるなど、自然や国土に対する冒涜以外の何物でもありません。

 ”徳山湖”には”バックウォーター”がありません。ダムのバックウォーターというと銀山湖の北の又川のようなものが思い浮かびます。しかし、徳山湖のそれは子供でも渡れそうな沢があるのみです。沢が集まって川になる前にまとめて貯水池に沈めてしまったようなもの。九頭竜天竜のように川は竜に例えられることがあります。徳山湖のいびつな形は、潰された竜の頭から飛び散った脳漿のそれです。

 うちの前に金生山という山があります。石灰石の鉱山で、ここで採れた石灰石は、毎日東海市の新日鉄に送られて製鉄に使われ、鋼板はトヨタ車のボディになります。うちの町は石灰でもっているようなもので、もともと不破郡だった町が大垣市に編入されたのは、石灰による税金収入のためともいわれます。

 石灰を掘っているY家は地元の名士みたいなものですが、2代目だったか3代目だったかの現社長は数年前脳梗塞で倒れて車いす生活です。(あくまで田舎の噂話ですが)こんなことになったのは、神聖な山を無残な姿(ググれば見られる。もうなくなりつつあるが「金生山ピラミッド」も有名)にした罰ではないかと言っているとかいないとか。

 もしこの世に神がいるならば、数多の山と谷、徳山村を水底に沈め、揖斐川を死の川にした者こそ、末代まで罰を受けるべきでしょう。


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