脚がイイ
 その脚線美がたまらないの・・・。

キレイな脚はなぜ?
 なぜミッチェルの脚はきれいなのでしょう。
最短距離設計
 これはミッチェル300。脚の延長線がメインギア軸(ハンドル軸)に交わります。足から立ち上がる部分はグリップする手との兼ね合いで垂直ですが、そこからを最短距離で結んでいます。
 海用大型の302も同じです。
 304も同じ。ただし304となる前のCapの時代はこうではありませんでした。

 持っていないので写真がありませんが、302よりやや小型の306も同じです。
 おなじみ308も最短距離設計です。

 このように、最短距離で結ぶことで脚を短くし、ハンドルから加えられる力に対してたわみを極力おさえようという設計なわけです。

 特に308/408は、レッグとハウジングの接点が一番アールのきついところになるため、この部分の強度・剛性にも優れます。

プリビレッジ
 樹脂ボディーのモデルは必ずしも最短距離設計ではありません。ただし、ボディーと脚の接触する部分を極力長く取り、樹脂材料の剛性不足を補っているのがわかります。

足の大きさ
 ついでに、ここからは脚ではなく足の話。70年代までのモデルは、足が大きく68mmくらいあります。これは一般的なスクリューシートに付かないので、80年代に入ったころから62mmくらいになりました。

 なお、修正されたのは308系だけで、300系はそのままです。(2007/4/11追記)

甲高設計
 300Xなど現在の樹脂モデルは、足の甲が高く設計してあります。樹脂リールを使っていてボディーがたわんでいるように感じるのは、脚より足が原因のことがあります。特につま先の部分だけがリールシートの奥に当たっていると、くにゃっとした感じになります。

 甲の高い足はこういうことがありません。ただ、リングシートとの相性は今一つです・・・。

 インスプールモデルの脚線美は、機能を追及した設計によって生まれたのがわかります。機能を追及すれば自ずとデザインも美しくなる・・・とは(一時期のダイワリールを見るとわかるとおり?)一概にいえないものです。でも、ミッチェルインスプールの脚は、機能とデザインを両立した代表的なものといってよいのではないかと思います。

 さて、議論になるのが300Xのレッグデザイン。このリールのデザイナーは、最短距離理論をわかってなかったようです。このリールも最短距離デザインをやっていたら、かつてのプレーンなインスプールモデルのイメージをもっと持たせることができたように思います。

 ただ、300Xのちょっとあくの強い(最近のフランス車のような?)雰囲気には貢献しているような気もします。最近は、これはこれでよかったのかな、と思うこともあります。 (2005/3/23)

MITCHELL spinning reels

【馬鹿正直な追記】 “最短距離設計”はルー・スピードスピンなどを設計した原氏に教えてもらいました・・・。