リアドラグが注目された大森リールですが、本当に見るべきところはここです。
1 ハイポイドフェ−スギア これが「ハイポイドフェースギア」。何のことはない普通のギアです。シマノもダイワも使っています。でもこのギア、機械の教科書には載ってません。大森製作所がスピニングリールのために開発したギア方式なのです。滑らかさ、強度、耐久性、生産性のバランスのとれたこのギアは、現在も世界の標準です。「ダイヤモンドリール」のシンボルマークを見てください。中央にこのギアが描かれています。 2 インサート鋳造のマスターギア |
|
3 むだなベアリングは使わない |
|
4 ねじ込みハンドル |
|
5 ラインローラー これも大森製作所の良心。一見普通の金属製ローラーですが、耐磨耗性に優れたルーロン(金属とテフロンの複合材)のスリーブが入っています。ときどき注油してやれば、いつまでも滑らかに回転し、ラインを守ってくれます。当時主流のセラミックローラーの中には、こういったスリーブを使わず金属の軸でじか受けしているものが多くありました(大手メーカーはほとんどそう!)。そういったものは、当時米国市場で、魚が走ったときラインが融けて切れるクレームを起こしたものです。このスリーブももちろん、最廉価版のコメットにまで採用していました。 |
|
6 ドラグ いまステラやトーナメントなど国産スピニングは、グリスを含ませたフェルトをドラグワッシャーに使っています。これを大森製作所は以前からやっていました。写真はコメットのドラグ。同様のドラグを採用したマイクロセブンは、オーストラリアの釣り雑誌がおこなったテストで、クラス世界一を受賞しました。 |
|
7 ストッパー |
|
8 携行性 |