リョービ製スピードスプール

BB-1N

スピードスプールBB-1N
 タイトルを見ていきなりひっくり返る人がいそうですが、このモデルはリョービ製です。シマノのバンタム100に怒ったルーは、BBの製造元を、シマノからリョービにかえてしまったのです。しかしこのリール、ただシマノ製BBをコピーしたものではありません。このころの(なんて言ったらしかられるかな)リョービって、すごかったんだなあと思える名機です。80年代前半に登場し、2000年まで生き続けたロングセラーです。

BB-1N frame

ワンピースアルミフレーム
 一番の変更点がこれ、ワンピースアルミダイキャストフレームです。現在のベイトリールと同じ手法を20年近く前にやっていました。しかもただワンピースフレームにしただけではなく、いまのカルカッタなどのように足をオフセットし、当時増えてきたブランクスルー式トリガーシートにも対応しています。軽量240g。メカ部分は右に密閉しています。それにダイキャストのきれいなこと! さすがダイキャストメーカーです。

BB-1N brake 遠心ブレーキ
 これも大きな改良点。シマノのBBでは、遠心ブレーキに油が回ってバックラッシュすることが多くありました。これは他社のベイトでもあるトラブルです。しかしBB-1Nでは、ブレーキブロックを大型化し、最初から油をつけて使うようにセッティングしてありました。これなら安心して使えます。

LEW'S