ミッチェルのなにがえらいのか? 独断と偏見に基づくミッチェル論をどうぞ。
1 フェザリングしやすいのがえらい
人差し指がスプールに楽に届きます。
あったりまえじゃないのっていう人もいそうですが、ちょっと前の国産品には、米国人の手の大きさを気にするあまり、人差し指が届かないものがけっこうありました。
2 がんこさがえらい
ミッチェル英文説明書には「ストッパーはふだんフリーにし、魚をネットですくう時だけ掛ける」と書いてあります。「うちのリールはこうやって使うんだ」っていうがんこさがいいですね。
こうやって使うと、ベイルがフェザリングのじゃまをすることがないので、ピンポイントキャストが決まります。ストッパーの位置もこの使い方に対応してます。
3 デザインがえらい
なんたってかっこいい。歴史上こんなに美しい工業製品があったでしょうか? マニアの喜ぶ70年代ものはもとより、80年代以降のものもいいですね〜。
4 ハンドルがえらい
フランス車のシートが優れているのと同じ。ミッチェルのハンドルは指にぴったりフィットします。国産品みたいに高級に見せかけようとしていないところも潔いところです。道具を使うのは人間だというあたりまえのことがわかっています。
5 軽いのがえらい
よけいなものがついていないから軽い。最近のものはちょっと重くなっていますが、それでも240gどまり。シンプルイズベストとはこのことです。
なんで国産はこういうのが作れないの?
6 よれないのがえらい
新型も旧型も意外によれません。ツイストバスターやパワーローラーはこのローラーを参考にしたのでは?
7 変わらないからえらい
なんたって、これ。50年間基本的に変わっていないからえらい。ほとんどのパーツが互換性を維持しているのがえらい。釣り具界の2CV。あ、2CVより長生きですね。
でも90年代のやつは品質が……というはなしは「どうしたミッチェル」のページで。