大成鍼灸院の庭に来る鳥-1

キレンジャク


2003年3月20日、当院の庭にキレンジャクが飛来しました。
上の写真のように、頭の毛(冠毛という)と京劇役者のような
目の周りの模様が非常に特徴的です。

とても威厳に満ちた態度で、しかも他の鳥にも寛容。



見てください、この表情。

3月20日以来、キレンジャクは、朝から晩まで当院の庭にいて、
ただそこにいてくれるだけで、とても安らぎを与えてくれました。



キレンジャクは、3月24日まで当院の庭で過ごし、
たくさんのりんごを食べて、去って行きました。
去り際に、それまでは聞かせてくれなかったコオロギのような
美しい声で、ひとしきり歌って、まるで天に帰っていくかのように
去って行きました。

資料を見ると、シベリアや中国東北部からの渡り鳥のようですが、
年によって飛来数の変化が大きいとのことです。

帰る日の午前、こんな光景も見せてくれました。

キレンジャクが悠々とりんごを食べていると、その横の もうひとつのりんごに
メジロがやってきました。
お互い干渉せずに食べていて、キレンジャクは、 ゆっくりと休み休み食べています。
一方、メジロはややせわしなく食べています。
キレンジャクが、ふと顔を上げてメジロを見ました。
「おまえ、小さいのによく食べるなあ」
気配を感じたメジロも顔を上げます。
「あれっ、見てたんですか」
そんな感じの瞬間です。
二人は、しばし同席のお食事を楽しんでいる様子でした。

元気に過ごして欲しいと祈らずにはいられません。


 庭の生きものメニューへ戻る

 旅行記メニューへ戻る


無断転載を禁じます。

大成鍼灸院 2003年3月
   
Ly-gar-kr