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10月13日 ノーベル平和賞

 ノーベル平和賞が国連アナン事務総長に決定したそうですね。

 テロに対する政治的な配慮、というものも受賞理由にあるという分析もあるようです。受賞によって、国連と事務総長が脚光を浴びれば、今後のテロ対策へ国連がイニシアチブを取れるのではないかと期待して、ということでしょうか。

 何か納得がいきません。

 9月21日の日誌でも発言したことですが、アメリカの軍事行動には、先日の「テロ非難決議」に加えての新たな国連決議は必要ない、と発言して、勝手にアメリカの空爆にお墨付きを与えてしまった事務総長のどこが「平和賞」なのでしょうか?

 その時点で事務総長としてもっと主体的な発言をしていれば、今回の受賞にも違和感はないし、より大きな追い風となったような気がします。第1段階からアメリカにいきなり迎合してしまった国連が、アメリカと対立する国も巻き込んで反テロの包囲網を築いていくのは至難でしょう。今回の平和賞は、まるで14日目で7敗目を喫し、千秋楽に勝ち越しのかかってしまった力士に早々と殊勲賞を決定してしまったかのような違和感があります。

 ともあれ、受賞してしまったわけですから、事務総長にはこれからでもがんばってもらわないといけませんね。

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