直線上に配置
1月10日 税理士資格

 昨日から元札幌国税局長の脱税事件の報道がすごいですね。

 まあ、裁判で確定したわけでもないので予断を持ったコメントはよくないかもしれませんが、事実だとすれば、相当大胆な脱税で、これはもう背景に「元国税局だからまさか自分はしょっぴかれまい」というおごりがあったとしか考えられません。

 さらに言えば、問題の根っこにあるのは、一定期間国税局のキャリアを積めば、自動的に税理士の資格が得られてしまうと言う現行の制度です。これはすなわち、税理士の資格が国税マンの「天下り先」になっていると言うことです。苦学して税理士試験に合格し、地道に頑張っている税理士への冒涜です。

 それに、元国税当局にいた人は、結局国税当局とのつながりをてこに仕事をするわけで、本来税理士が担うべき「依頼者のために時には税務当局と対立してでも権利を守る」という役割がゆがんでしまうことになります。

 従って、このような事件を断ち切るためには、国税マンの天下り制度を廃止するべきではないでしょうか。

一つ前へ  一つ後へ

日誌の目次に戻る

トップ アイコントップページへもどる
直線上に配置