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1月31日 外相更迭

 田中真紀子元外務大臣の更迭については、もう散々マスコミで騒がれていて、私がもはや付け加えても蛇足でしょうが、それでも一言。

 外務大臣なのですから、「外交」が本来の職務だったはずですよね?

 元外相を擁護する論調は、外務省の機密費問題についてばかり目を向けていますが、こと本業の「外交」に関する限り、元外相は失態こそあれ、功績はほとんど無かったと言っていいのではないでしょうか。いくら外の点で功績があっても、これでは外相としては失格で、更迭も当然ではないでしょうか。

 今回のNGO参加問題にせよ、真相は藪の中ですが、でも元外相が攻撃する相手は、元外相の「部下」と「所轄官庁」ですよねえ。何で自分の監督責任は問われないのでしょうか?

 菅直人が、厚生省の薬害エイズ事件に関して曲がりなりにも一定の成功を収めたのに対し、田中真紀子が機密費問題の解明に失敗したのは、自分の手足になるべき部下をも全て敵に回し、周り中敵という状態を作ってしまったことと、ひたすら敵を猪突猛進に攻撃しただけで、自ら落としどころを全く用意していなかったためでしょう。

 うーむ、こうしてみると、弁護士の職務とも通ずる教訓があるような気がします。いくら正しいことを主張しても、味方づくりと戦略がなければ、正義が通るとは限らないのが世の中です。

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