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3月7日 少額破産管財事件の債権者集会

 本日は私が破産管財人を勤める少額管財事件の債権者集会でした。

 破産事件の債権者集会というと、債権者の怒号飛び交う荒れる集会を想像される方もいるかも知れませんが、昨今、実際には荒れる集会はほとんどありません。

 債権者の方が出席したとしても、たいていは少数ですので、あっという間に集会は終わってしまいます。たぶん、法廷の威圧的な雰囲気に一般債権者の方がのまれてしまうこともあるのでしょう。

 しかし、東京地方裁判所の少額管財事件はちょっと事情が異なります。少額管財事件とは、その名の通り、少額の手続き費用(予納金)で管財人を選任し、最小限の手間暇で破産事件を処理しようという手法で、東京地方裁判所が3年ほど前に始めた制度です。

 コストダウンのため(?)、債権者集会は法廷も使わず、地裁14階の会議室内に、机といすを並べて島を3つほど作り、そこで同時に3つの集会が進められます。

 債権者がこない事件はこれでもよいのですが、債権者が来てしまった場合は、小さなテーブルを挟んで裁判官、管財人と破産者、債権者が向き合うわけで、法廷とは違い結構気まずい雰囲気になってしまいます。

 おまけに隣のテーブルの集会の声も丸聞こえですので、債権者が多数来て質問が飛び交う事件が重なったりすると、もう何がなんだかわからない状態になってしまい、非常に管財人としても気疲れします。

 ようやく裁判所もこれではあんまりだと思ったらしく、近々3階に新たな債権者集会場を作るそうですので、改善を期待したいところです。

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