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4月2日 記録の整理

 例年、4月はじめの時期は裁判所の人事異動の時期に当たることから、一瞬裁判等の期日が入らず、法廷に行くことがほとんどなくなります。弁護士にとっては貴重な空き時間です。

 その貴重な空き時間を使って、今日の午前中は溜まったメールの整理(メーリングリストのメールが200通も溜まってしまった)、溜まっていた終了事件記録の整理をしていました。

 事件記録の保管は事務所によりけりでしょうが、うちの事務所は最終的には倉庫業者に預けています。これは終了したと言っても、何かの折りに再び必要になることがないとはいえないからです。

 まれにですが、数年前に終わった事件の証拠書類が別な事件で必要になることがないとは言えません。また、依頼者から古ーい事件の内容に突然問い合わせが来たりもします。

 とはいえ、問題は「終わった事件」と判定できないものがけっこうあることです。相談を受けて、相手に通知を出したものの、音沙汰がなく、それ以上打つ手もなくて「寝かせている」事件等も結構あります。当方が請求する事件であれば、裁判を起こすかあきらめるかの決断さえすめばそれでいいのですが、相手から請求される事件だと、勝手にこちらの判断で終了させるわけにも行きません。

 ついこの間も、昨年秋に交渉を申し入れたが全く反応がなく、このままお蔵入りかな、と思っていた事件の相手方から、半年もたって突然内容証明郵便が届いてしまいました。こちらの依頼者とも、再三どうするか話し合った上で、こちらからはこれ以上しかけずに収束を待つ、という方針をとっていただけに、たとえは悪いですが、休火山に突然噴火されたような複雑な気持ちです。

一つ前へ  一つ後へ

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