直線上に配置
6月10日 裁判所のファクス

 サッカーにかまけて弁護士も仕事になりません(^^;

 という抗弁が受け入れられるかどうかは別として、金曜日までに提出するはずだった証人申請書(証拠申出書と言います)をすっかり忘れていて、書記官から催促を食らってしまいました。

 そこまでは単なる私のミスですが、そこから先の話です。

 私が「すみません。今日中にファクスで提出します」と言うと、書記官は「当部のファクスは5時までしか使えませんので、それまでに送って下さい」とのこと。

 おいおい、24時間使えるのがファクスってもんじゃないのかよ。

 相手がサラ金ならぶち切れているところですが、裁判所相手には簡単にぶち切れるわけにも行かず「それじゃ、仕方ありませんねえ。間に合うように努力しますが、もし5時までに間に合わなければ明日朝一番で送ります」と答えて電話を切りました。

 実は、こうした運用は結構多くの裁判所で行われているらしいです。理由はたぶん、送られた時間帯に職員がいないと書類の管理ができない、という理由ではないかと思います。

 でもねえ、そんな言い訳、民間で通用するでしょうか。少なくとも法律事務所が夕方5時でファクスの電源を切ってしまったら、依頼者からは大顰蹙を買うことでしょう。

 利用者のことを考えない裁判所の独善的な姿勢をかいま見るような気がします。少なくとも、ファクスによる訴訟文書の送信を認めた新民事訴訟法の理念を骨抜きにする運用であることは確かでしょう。


一つ前へ  一つ後へ

日誌の目次に戻る

トップ アイコントップページへもどる
直線上に配置