楽器とか描くときの資料本をぱらぱらとめくっていたら、巻末に 金管楽器の歴史を紹介した記事がありました。 実に面白い形のラッパがいくつもあって、題材として使えそうだ ってことで選んだのが、このローマ時代の円形トランペット、「チ ューバ・カーバ」(別名コルヌ)。 あのポンペイの遺跡から発掘 されたんだそうです。 どんな音だったのか? 管長約3
.3メートルだそうなので、お そらく現在のホルンやトロンボーンに近い音域だろう、とは思う のですが……。 ただ、モノクロ写真1枚しか資料が無く、
説明文にも中央の支 柱は木製、 とあるだけで、 本体の材質がなんだったのか確認 できない状態で描いてます。 この時代だと、
鉄を細いパイプに加工するってのはまだ難しい と思うので、
柔らかくて造形しやすい金属、つまり金銀銅ってこ とになります。写真だとかなり黒っぽい色だし、金や銀だと高価 になりすぎる(貴族様用特注モデルが存在した可能性はあるけ ど)ので、おそらく銅製だろうって想定で彩色しました。 |