Lサイズのコメントでは、背景の吊橋を描くに当たってやらかしたちょっとしたインチキの事 なぞ……。
このバックの吊橋、ネットでいろんな橋の写真を集めて、それぞれの橋の一番 絵になる部分を合成した「合体橋」(たとえばワイヤーの起点のタワー部分の基本形は横 浜ベイブリッジ。
でもあの橋は、タワーから延びたケーブルが直接橋に接合されているタ イプなので、ケーブルの上にはライティングなんかされてません。)なんですが、
理智がち ょこんと座っている横の張り出し、 これ、
実は建築工学上まったく意味のないうそっこ出っ 張りで、実物の吊橋には、普通こんな構造物ありません。 最初は、左右の鉄塔をつなぐ中央の梁に座らせてみたんですが、そこだと画面の下半分 を梁がほとんど覆い隠しちゃって、せっかくの光のアーチが台無しに……。 そこで、
大ウソは承知で、後方の景色をほとんど障害物無しに見通せるお座りポイントを でっち上げた次第。 画題としてのコアとなる部分を生かすためには、時としてこんな考証 面でのフィクションも必要になるのです。 なお、今回は横ワイドで描いた分、天地がかなり狭くなって理智も小さめに描くしかありま せんでした。そこで、特別に理智のクローズアップ
も用意しておきます。 |